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■ボローニャにて<br />フィレンツェの次の宿泊地はネチアだが、<br />ボローニャに途中下車する。<br />(市内を歩いた後、その日のうちにベネチアに移動。)<br /><br />■ボローニャへのユーロスター(列車)での揉め事 <br />快適にエアコンが効いて、静かに疾走する列車の車内で、<br />何か始まっている。 <br />すぐ向こうの座席で、男性の車掌に大柄な中年女性客が<br />大振りの身振り・手振りをまじえ、なにやら文句?<br />を言っているようだ。<br />「そーだそーだ。」てな感じで、周りの乗客も参加し<br />応戦している。<br />車掌はクールな顔つきながら、汗をかきつつ応戦。<br /><br />双方真剣な顔つきのなかに、<br />何かユーモラスな雰囲気が漂っている。 <br />そのうち他の車掌も何人か加わり、<br />論戦・説得?が続いている。 <br />前に座っているイタリアの娘も首をすくめてにやりと笑う。 <br />何をそんなにもめているのか分からずじまいだが、<br />いかにも、イタリア人同士の掛け合いだった。 <br />それにしても何を揉めていたのかなあ。<br />どうもたいしたことではなさそうだが・・・・。<br /><br />■ボローニャで途中下車 (ヴェローナではありません)<br />朝、フィレンツェを発ち、ヴェニスに向かう途中、<br />ボローニャに下車し、観光することにした。 <br />特に目的があったわけではない。<br />大観光地ばかりではなく、小都市にも行ってみようと思った。<br /><br />例によって、荷物を駅に預けて、市内に出る。 <br />相変わらずの炎天下だ。<br />さすがにローマやフィレンツェほどの人はおらず、<br />駅前もやや閑散としている。 <br />まずは、シニョーリ広場に行こうと<br />ガイドブックの地図を片手に、<br />道を探すが見つからない。<br /><br />「シニョーリヒロバハ、ドッチデスカー?」と聞くが<br />分からないと言われる。<br /><br />更に、バス停に居た車掌らしい女性に尋ねると、<br />怪訝な顔をする。ガイドブックを見せろと言うので、<br />ここに行きたいと指差すと、しばらくながめていて、<br />ニヤリと笑って、ここは、ボローニャで、<br />あんたの見ている地図はヴェローナだと言う。<br />バス停の客も交えて大笑い!(こちらは苦笑・・)<br /><br />という経緯を経て、歩き始めたところで、事件は起きた。<br /><br />☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆<br /><br /> ◆ 事件 <br />駅前のバス乗り場を越えて建物の角を曲がった時である。<br />前から歩いてきた、片方の腕に子供を抱いた若い女性が、<br />いきなり、私の腕をギュッと強くつかみ、「マネー!」、<br />と鋭く言ってにらみつけてきた。<br /><br />普通のどちらかというと美人の若い女だ。 <br />急なことで大層ビックリしたが、<br />とっさに「ノー!」と言って腕をふりほどきその場を離れた。<br />女は、しつこくすることなく、すぐに去った。<br />一瞬の出来事だ。<br /><br />真剣な眼差しで、<br />よほど困っているのだろうとイタリアの陰の面を<br />見た思いだった。 <br />そういえば、路端に座って喜捨を乞う者が、<br />結構、居た事を思い出す。 <br />しかし、それだけで、一見落着というわけではなかった。 <br /><br />しばらく先に進んだところで、ポケットを探ると、<br />小銭入れが見つからない。 <br />落としたのかなと探すうちに、フト、さっきの女だと気付く。 <br />腕をとっさに掴まれ、気をとられたところをやられたに違いない。 <br />チクショウとは思うが仕方がない。 <br />しかし、10ユーロ程度の小銭が入っていたわけで、<br />残念な思いもしたが、 彼女もよほど困ってのことだろうし、<br />それで空腹がしばししのげるのだろう。 <br />しかし、札入れの方でなかったは、不幸中の幸いだった。<br /><br /> ◆ ボローニャの双子の斜塔(ガリセンダとアシネッリの塔) <br />アシネッリの塔に登り、市街を見下ろす。<br />98m、498段の転げ落ちそうに、急な古い木製の階段を<br />フーコラ、エンヤコラと登り詰めて塔の頂上へ。<br />汗をかいただけはある。うす赤茶色の建物や<br />柱廊(ポルティコ)を俯瞰し、<br />爽やかな風がゆったり静かに流れる。<br />しばし、街を眺めて、急な階段を這うように下りる。<br /><br />駅のそばの八百屋で、桃とブドウを買って食うが、<br />ブドウはすっぱかった。<br />スイカがおいしそうだったが、<br />とても大きくて買うわけにはいかない。<br /><br />  ◆ 市庁舎(コムナーレ宮)は昼寝にもってこいの場所 <br />市庁舎といっても、博物館みたいなもので、<br />古い建物には、古い絵が、天井や壁一面に描かれており、<br />天井の高い広いホールは吹き抜けになっていて、<br />ソファーが中央においてあり、ゆったり座って、<br />天井の壁画などを鑑賞できるようになっている。<br /><br />風が流れる。夏休み中の子供たちが、<br />ソファに横になって昼寝をしている。<br />風が流れる。外は炎天下でも中は涼しい。<br />贅沢な昼寝だ。<br /><br />イタリアの夏休み・・・か。 <br /><br /><br /><br /><br /><br />

灼熱のイタリア旅行(5) (フィレンツェから) ボローニャへ

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2006/08/10 - 2006/08/10

403位(同エリア455件中)

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toyoxさん

■ボローニャにて
フィレンツェの次の宿泊地はネチアだが、
ボローニャに途中下車する。
(市内を歩いた後、その日のうちにベネチアに移動。)

■ボローニャへのユーロスター(列車)での揉め事
快適にエアコンが効いて、静かに疾走する列車の車内で、
何か始まっている。
すぐ向こうの座席で、男性の車掌に大柄な中年女性客が
大振りの身振り・手振りをまじえ、なにやら文句?
を言っているようだ。
「そーだそーだ。」てな感じで、周りの乗客も参加し
応戦している。
車掌はクールな顔つきながら、汗をかきつつ応戦。

双方真剣な顔つきのなかに、
何かユーモラスな雰囲気が漂っている。
そのうち他の車掌も何人か加わり、
論戦・説得?が続いている。
前に座っているイタリアの娘も首をすくめてにやりと笑う。
何をそんなにもめているのか分からずじまいだが、
いかにも、イタリア人同士の掛け合いだった。
それにしても何を揉めていたのかなあ。
どうもたいしたことではなさそうだが・・・・。

■ボローニャで途中下車 (ヴェローナではありません)
朝、フィレンツェを発ち、ヴェニスに向かう途中、
ボローニャに下車し、観光することにした。
特に目的があったわけではない。
大観光地ばかりではなく、小都市にも行ってみようと思った。

例によって、荷物を駅に預けて、市内に出る。
相変わらずの炎天下だ。
さすがにローマやフィレンツェほどの人はおらず、
駅前もやや閑散としている。
まずは、シニョーリ広場に行こうと
ガイドブックの地図を片手に、
道を探すが見つからない。

「シニョーリヒロバハ、ドッチデスカー?」と聞くが
分からないと言われる。

更に、バス停に居た車掌らしい女性に尋ねると、
怪訝な顔をする。ガイドブックを見せろと言うので、
ここに行きたいと指差すと、しばらくながめていて、
ニヤリと笑って、ここは、ボローニャで、
あんたの見ている地図はヴェローナだと言う。
バス停の客も交えて大笑い!(こちらは苦笑・・)

という経緯を経て、歩き始めたところで、事件は起きた。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 ◆ 事件
駅前のバス乗り場を越えて建物の角を曲がった時である。
前から歩いてきた、片方の腕に子供を抱いた若い女性が、
いきなり、私の腕をギュッと強くつかみ、「マネー!」、
と鋭く言ってにらみつけてきた。

普通のどちらかというと美人の若い女だ。
急なことで大層ビックリしたが、
とっさに「ノー!」と言って腕をふりほどきその場を離れた。
女は、しつこくすることなく、すぐに去った。
一瞬の出来事だ。

真剣な眼差しで、
よほど困っているのだろうとイタリアの陰の面を
見た思いだった。
そういえば、路端に座って喜捨を乞う者が、
結構、居た事を思い出す。
しかし、それだけで、一見落着というわけではなかった。

しばらく先に進んだところで、ポケットを探ると、
小銭入れが見つからない。
落としたのかなと探すうちに、フト、さっきの女だと気付く。
腕をとっさに掴まれ、気をとられたところをやられたに違いない。
チクショウとは思うが仕方がない。
しかし、10ユーロ程度の小銭が入っていたわけで、
残念な思いもしたが、 彼女もよほど困ってのことだろうし、
それで空腹がしばししのげるのだろう。
しかし、札入れの方でなかったは、不幸中の幸いだった。

 ◆ ボローニャの双子の斜塔(ガリセンダとアシネッリの塔)
アシネッリの塔に登り、市街を見下ろす。
98m、498段の転げ落ちそうに、急な古い木製の階段を
フーコラ、エンヤコラと登り詰めて塔の頂上へ。
汗をかいただけはある。うす赤茶色の建物や
柱廊(ポルティコ)を俯瞰し、
爽やかな風がゆったり静かに流れる。
しばし、街を眺めて、急な階段を這うように下りる。

駅のそばの八百屋で、桃とブドウを買って食うが、
ブドウはすっぱかった。
スイカがおいしそうだったが、
とても大きくて買うわけにはいかない。

◆ 市庁舎(コムナーレ宮)は昼寝にもってこいの場所
市庁舎といっても、博物館みたいなもので、
古い建物には、古い絵が、天井や壁一面に描かれており、
天井の高い広いホールは吹き抜けになっていて、
ソファーが中央においてあり、ゆったり座って、
天井の壁画などを鑑賞できるようになっている。

風が流れる。夏休み中の子供たちが、
ソファに横になって昼寝をしている。
風が流れる。外は炎天下でも中は涼しい。
贅沢な昼寝だ。

イタリアの夏休み・・・か。





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  • フィレンツェから<br />ボローニャに向かう車中<br /><br />何か揉めてる?!!<br />車掌さんも大変。

    フィレンツェから
    ボローニャに向かう車中

    何か揉めてる?!!
    車掌さんも大変。

  • フィレンツェから<br />ボローニャに向かう車中<br />(トンネル通過中)<br />ますますエスカレート<br /><br />車掌も増えて、まわりの客も応戦。

    フィレンツェから
    ボローニャに向かう車中
    (トンネル通過中)
    ますますエスカレート

    車掌も増えて、まわりの客も応戦。

  • ボローニャ駅前の八百屋<br />色とりどりの果物

    ボローニャ駅前の八百屋
    色とりどりの果物

  • ボローニャ<br />建物の軒を巡る柱廊(ボルディコ)

    ボローニャ
    建物の軒を巡る柱廊(ボルディコ)

  • ボローニャ<br />建物の軒を巡る柱廊(ボルディコ)

    ボローニャ
    建物の軒を巡る柱廊(ボルディコ)

  • ボローニャ<br />市庁舎(コムナーレ)<br />贅沢昼寝空間

    ボローニャ
    市庁舎(コムナーレ)
    贅沢昼寝空間

  • 市庁舎<br />絵画に囲まれて<br />夏休み

    市庁舎
    絵画に囲まれて
    夏休み

  • ボローニャの斜塔<br />(ふた子の塔)<br />−アシネッリの塔に登る。<br />途中、水分補給。

    ボローニャの斜塔
    (ふた子の塔)
    −アシネッリの塔に登る。
    途中、水分補給。

  • ボローニャの斜塔<br />−アシネッリの塔<br /> から街を見る。 <br />(97m、498段)

    ボローニャの斜塔
    −アシネッリの塔
     から街を見る。
    (97m、498段)

  • ボローニャ<br />ボデスタ館

    ボローニャ
    ボデスタ館

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