2007/09/23 - 2007/09/23
509位(同エリア646件中)
ぼすとんばっぐさん
- ぼすとんばっぐさんTOP
- 旅行記77冊
- クチコミ61件
- Q&A回答13件
- 443,249アクセス
- フォロワー8人
まだまだ残暑が猛威を振るう中、日本の古都へ足を運んで参りました。奈良には京都とは違った落ち着きがありますね。
-
アルカイックスマイルで有名な『弥勒菩薩像』を一目見ようと、最初に中宮寺を見学。入口で500円を支払う。
(この写真の藤棚で覆われた建物は祈祷所のよう) -
祈祷所の入口廊下には、鐘がぶらさがっていて・・・。なんで廊下の途中に?どういう鐘なのかはわからないけれど、廊下の主役として光っていた。
-
中宮寺の塀の一部。ここだけ、かなりの年季が入っている。
この古さ加減が好きです。 -
中宮寺の見学箇所は以上。
国宝『弥勒菩薩像』に価値はあると思うけれど、これだけで500円は少々高い気が・・・。(修繕費がかかるから?)
中宮寺は聖徳太子の母親によって創建されたお寺で、法隆寺のすぐ傍にある。ただ、法隆寺は僧寺として、中宮寺は尼寺として、最初から計画をされたのだとか。それが瓦の模様で分かるのだそう。 -
本堂へ。
靴を脱いで中へ入ると、テープによるお寺の解説が流れていた。そして本堂の一番奥には、黒光りをした『弥勒菩薩像』が座っている。木造なのに銅で出来ているかのようにも見える艶やかな重厚感。しかし、はっきりと見えない、距離があるのに照明が暗すぎる!ふと隣を見ると、他の見学者も心の中で同じことをつぶやいているのか、皆、相当な前のめりで仏像を見学。
弥勒菩薩像の他に、曼荼羅繍帳の複製が展示されていた。この刺繍には月が描かれているのだけれど、その中には兎がいて、この頃、既に現在に伝わっている逸話が誕生していたんだなぁと驚いた。(この曼荼羅繍帳は、西暦622年、聖徳太子の逝去を悼んだお妃が、理想の天国を刺繍で表現させたものらしい) -
こちらは、法隆寺の瓦。中宮寺のものとは模様が違う。こういうところに来ると、瓦の彫刻を見るのが面白くて、鬼瓦などを良く観察したりするのだけれど、一見地味に見える模様のひとつにも意味があったのね。鬼瓦の隣に朝顔らしきものがあり、和やかムードが漂う。
-
法隆寺『夢殿』が中にある南門前にある手水舎。鳳凰の口から水が出ている。斬新なデザイン!
-
こちらが有名な『夢殿』。年に2回、秘仏『救世観音像』がここで公開されるらしい。この日はその時期ではないけれど、学生の団体で溢れかえっていた。
そういえば私も高校生の時に遠足で来て『救世観音像』を見たハズなんだけれど、覚えているのは、見学の後にドッチボールをしたことぐらいで.・・・。本日見学に来ていた学生たちも、うだるような残暑で疲れきった顔をしていたのに、「では、今からお昼御飯です」の先生の一言で「わぁー!」と歓声を上げ、生き生きと門をくぐって去っていった。高校生でこの渋さを理解するのは、まだ早いのか。 -
この日は快晴。9月も終わりというのに夏真っ盛りの暑さ。水分を補給しつつ観光を続ける。
-
鏡池の近くにあった手水舎。こちらも面白いデザイン。法隆寺の手水舎は凝っていますね。
-
同じく鏡池近くにあった見事な大木。中は空洞化しているが、樹齢は何年??
-
『西院伽藍』にも国宝がずらり。
日本最古の五重塔、その向こうには金堂が。 -
この五重塔の中にも沢山の国宝がある。
1階にある東西南北4つの入口を覗いて見ると、
仏教に登場する4場面が、塑造群を用いて表現されていた。 -
屋根の部分を見ると、支えている木材のひとつひとつに、デザイン彫りをした金物が付けられている。こ、細かいー!!
-
この手を抜いていない仕事ぶりがたまらない!
-
この五重塔の屋根の最大の特徴は、1階の屋根から5階の屋根へ向かうにつれて、屋根の大きさの減少する率が高いところだといわれている。ぼてっとした直方体に仕上げず、建物全体の美しいフォルムにもこだわっているそう。
-
続いて五重塔の隣にある、同じく国宝の金堂。
私のお気に入りの建築です。バランスの良い形をしているなぁ。 -
最上階を支える柱4本には彫刻された龍が巻きついている。こちらは昇っている龍。
-
こちらは降りている龍。躍動感を感じる。
(この龍は、後の時代に柱を補強する際に付けられたものらしい。) -
真ん中の屋根を支える4柱は、柱自体が彫刻物。腕を上げて・・・、
-
腕を下げて・・・。当時の日本人は対照的な動作がお好き?というか、対照的にすることで、規律を持ちつつ、凡庸にしない「ひねり」を狙っているのかな。それとも、何かしらの意味合いが・・・?
-
真ん中の屋根を支えている残りの2柱は、獅子?
-
入口一番奥にある大講堂。薬師三尊像、四天王像などの大きな仏像がある。
最後に大宝蔵院で夢違観音や、玉虫厨子、百済観音像を見て満喫。 -
法隆寺の次は、法輪寺を目指して斑鳩の田園風景を進む。のどかだね~。そして太陽光線が眩しい。汗だくだくで、喉カラカラ、秋の気配はさらさら感じない。
-
しかし、良く見てみると稲穂は秋らしく頭を垂れている。暑いけれど、涼しくなるの待ってられんよ、仕事の時期があるんやで~、という声が稲穂から聞こえてきそうな気が。そうだ主役交代だ、と同調するように無理矢理(?)赤トンボも数匹飛んでいた。気候は完全に夏!シビレを切らした秋の主役たちがそこへ参入。
-
稲穂を見ていると気持ちが豊かになるなぁ。
-
こちらは、一面に咲いている蕎麦の花。
-
黄金色の向こうに、法輪寺が見えた!
-
法輪寺の三重塔は、落雷で全焼してしまい、昭和時代に再建されたのだとか。
その為、以前は国宝の指定を受けていたが、現在は国宝指定を取消されているのだそう。 -
法輪寺を見学した後は、法起寺へ向かう。
-
この夏気候の中に秋色をまた発見!
コスモスが咲くなんて、実感沸かないけれど、やっぱり今は秋なのね! -
しかし、何やら、無理矢理咲いているような。
-
コスモス畑から少し進むと、シュールな光景が。
・・・ん?マネキン!?
家の壁に洋服を着たマネキン3体がもたれかかっている。捨てているというわけではなさそうな・・・かかし用? -
法起寺に到着。
法起寺も聖徳太子縁のお寺で世界遺産。 -
こちらは法起寺にある日本最古の三重塔。飛鳥の歴史は深いんですね。
-
斑鳩を散策していると、やたら目に付いたのが「いちじく」売りの看板。
いちじく畑も有り、この地域の特産物なのかな。 -
大量の柿が売られている台には、「本日のいちじく終わりました。明日もよろしくお願いします」とのコメントが。やっぱり特産品??
柿食えば・・・の柿ではなく、いちじくなのか!? -
斑鳩を見学した後は、奈良市内へ移動。
今回購入したチケットは ‘奈良・斑鳩1dayチケット’ 。大阪から奈良へ出かける際は必ずこのチケットを購入する。近鉄列車はもちろん、奈良交通バス、難波までの交通も乗り放題(指定区間有り)。そういうわけで、追加交通費を支払わずに奈良観光へ。 -
奈良駅付近には東大寺や興福寺など有名なお寺がいくつもあるけれど、猿沢の池からちょっと筋を入ると昔ながらの町屋が残る「奈良町」がある。渋い趣が有り、散策しているだけでも楽しい。
-
こちらは砂糖屋さん。
-
こちらは、蚊帳屋さん。蚊帳は江戸時代に発展した産業のひとつらしい。
-
趣のある家々がお店になっている。
-
「ならまち格子の家」。
奈良の伝統的な町屋を再現しているのだそう。 -
有料なので無理矢理、格子から覗いて写真撮影。
→有料ではなく、無料でした。すみません! -
この「格子」というのが奈良の町屋の特徴らしく、どの家を見ても2階には格子窓、1階は格子扉になっていた。(写真は一般のお家)
-
最後は、とても混んでいた饅頭屋さん。この辺りは、もう奈良町ではなく、駅前商店街を駅とは真逆に抜けたところにあった。有名人の写真がズラリと展示されていたけれど美味しいのかな?この饅頭への挑戦は次回、是非!
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
46