2003/06/28 - 2003/07/05
11513位(同エリア17023件中)
ユッコさん
今回は、2003年夏パリ初訪問記です。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 航空会社
- 大韓航空
-
★19:00にシャルルドゴール空港パート2に到着した私たち。
まだ昼間のように明るい。
荷物が先頭で出てくる滅多にない幸運に恵まれ、意気揚揚とスタートを切るはずが、アメックスT/Cの両替所を探して、なかなか空港を離れられなかった。
電車で北駅に移動、輝かしい第一歩を踏み出す。 -
★地図を見ながら予約したホテルにたどり着き、長旅の疲れを癒せる気分に切り替わりつつあるところへ、フロントのお兄さんと通訳の夫の雲行きが怪しい。手違いがあり、別のホテルへ行って欲しいとの事。
手配されたタクシーに乗り、2ツ星→3ツ星にラックアップしたというホテルへ、期待と不安を胸に向かう。
せっかく旅行代理店役の夫がネットで手配してくれた最初のホテル、入った瞬間私の厳しいチェックの目が光った。
入口に破れた肘掛を縫いつくろったソファ、ロビーの座りすぎてへこんだソファ、「手入れの行き届いた」とガイドブックに紹介されていた草伸び放題の中庭、瞬時に危険を察知した矢先のホテル変更。渡りに舟?という気分もあった。
しかし、こんなハプニングは初めてだし、用意されたタクシーに乗るのも無防備な感じ、たどり着くまで警戒はとけない。 -
★到着した先はホテルファヴァール。
無愛想なフロントのおじさんに部屋の鍵を渡され、
狭いへんてこな鏡張りのエレベーターで4F(5F)にこれまた狭い廊下のすぐ左手の部屋を開ける。
ろうそく風のシャンデリア、テカッた水色のベッドカバー、
真っ赤なじゅうたん、壁は殆ど鏡張り、
陽の当たらない窓の外はコンクリの吹き抜け、空調はぼろい扇風機ひとつ、私たちは騙されたーーーーー。
★遠い日本からはるばるやってきた私たちに抗議するほどの気力と精神力が残されているはずはない。"やつら″は全て計算ずく、同じ料金でいいと言う甘い言葉に乗せられた私たち。
不満をいっぱい抱えつつ、とにかくお湯は出るのを確かめて、
海外では相変わらずピッタリしないお風呂詮に15cmしか溜まらない湯船で体を洗い、
うちひしがれとりあえず寝た。 -
★夜中、人の話し声と、鍵をガチャガチャする音で目が覚める。まさか強盗?!スーツケース全開どうしよう・・・!と思いつつ、動かない私。咄嗟の時って動けないのね。
しかしその音は、別の部屋に入っていく音だった。その後何度もその音が聞こえてきて、どうやら全フロア分響くらしい。まったく。
★時差ぼけで早く目が覚め夫ととりあえずホテルの周りを散策する事に。
昨日は訳もわからず連れてこられて、場所も把握してなかったが、オペラ座の近くという事は聞いていた。
ゆうべの無愛想なフロントのおじさんに鍵を渡しすがすがしい朝の街に出た。ホテルの前は広場になっていて、立派な建物がある。オペラ・コミック座だった。立地は良いようだ。
大通りに出て、早朝のパリを体感。
華やかな建物やレストランが続き、人も車もまばら。 しばらくするとオペラ座に着いた。 -
★緑の屋根に金箔をあしらえ、おきまりの彫刻もいっぱい乗っている。オペラ座を中心にシメントリーに建てた通りが放射状に延びている。
計算し尽くされた街並みに感嘆しながら、ヴァンドーム広場へむかう。
高級なホテルや宝石店に囲まれた広場の中心の記念柱の上にナポレオンがいた。 -
チュイルリー公園まで行きルーブル美術館のビッグさに驚きつつ、きんきらのジャンヌダルク像のところからホテル方面へ戻る事に。
地図を見ながら歩いていると、ホテルファヴァールがちゃんとガイドブックに乗っていることを発見。三ツ星ははったりでなかった。
★ホテルに着くと、無愛想なおじさんの変わりにきれいな愛想のいいお姉さんがいた。
朝食を食べる所は狭いけどシックな内装で、朝食もおいしいクロワッサンや飲み物がたくさんあって満足した。
部屋に戻ると、既に掃除が済まされていて、よくよく見ると最初の印象程悪い部屋ではなかった。まだ廊下にいたメイドさんに慌ててチップを渡しにいくと、にこやかに「メルシーボークー」と答えてくれた。 -
★ゆうべとはうって変わって晴れやかな気分で観光に繰り出した。
パレ・ロワイヤルの美しい庭園を通り、ルーブル美術館前のカルーゼル凱旋門を通過して、チュイルリー公園の噴水で一休み。横の広場でパパさんサッカーみたいな事をしていた。
★遊園地を横切って観光バスツアーに乗り込んだ。日本語ガイドのヘッドフォンを頼りにセーヌ川の右岸・バスチーユで橋を渡り、左岸というコースの名所を一周した。勿論この時点では位置関係が理解できていない。この後、地図を頼りに自分の足で把握した。 -
★お昼をコーディネーターの夫がチェックしていたレストランで食べた。
何役もする夫に対し、私の仕事は道案内。実際この店も私が連れて行った。フランス語メニューが分からず、給仕に半ば強引に決められランチコースを食べた。とはいえこの辺りからフランス人は意地悪、という定説が覆された。
★満腹になって眠くなってきたので一旦休憩する事に。ホテルでひと寝入りのつもりが、どこまでも眠り足りない私。夫に無理やり起こされて、5時半頃再び出かける。
天気は良いがとにかく暑い。セール中の靴屋さんで汗だくになって試着していると、だんだん目が覚めてきた。 -
★マドレーヌ教会発見。昨年のローマ以来、久々に荘厳な空気に包まれる。ちなみに先程の観光バスガイドが、教会とブルボン宮はコンコルド広場をはさんで対称になるよう建てられているといっていた。二つは古代神殿風の造りをしていて向き合っている。ほお。なるほど。
-
★いよいよかの有名なシャンゼリゼ大通へ。とはいえなかなか凱旋門が近づいてこない。
-
★途中時間がない事に気づき、シャンゼリゼ・クレマンソー駅からサッカー場へ向かう。21:00からコンフェデレーションズカップ決勝戦(フランス-カメルーン)のチケットを取っていたのだ。
私はそんなに興味ないけれど、昨年のローマで夫が一人で行ったチャンピオンズリーグの初戦(レアル-ローマ)の試合会場で大興奮した話を聞いて、私もその雰囲気を是非味わいたい一心でついて来た。 -
★盛り上がるサポーターに期待が高まってきたけど、日本で見たワールドカップのように規律厳しい入場口。お客さんもほのぼのしている。私達の座っていた座席のNO.が違っていないか問われて、慌てた一幕もあったけど、周りの人皆が心配してくれてフレンドリーだった。結局合っていたけど。フランス国家斉唱の時スタンドのお客さんが誇らしげに歌っているのに感動した。しかし試合はいま一つ興奮せず、私は半分居眠り状態。 ★帰りが遅いので心配したけど、人はたくさんいて大丈夫だった。今年初の汗まみれは、パリの地下鉄だった。
-
★寒い。
雨も降っている事だし、ゆっくり目の朝ごはん。
夫もだるそう。
行き先も言わずにホテルを出て、どっち?と聞いてきた。どういう予定か問いただし、地下鉄入口に向かうが、雨足が強く薄着で出てきてしまったので、もめながら一旦部屋に戻る。
着替えて、行き先はモンマルトルということなので、オペラ駅まで歩く。 -
★駅でカルトオランジェ(一週間、バス・地下鉄乗り放題の券)を発行してもらう。写真を持っているか?と聞かれ、2人分の身分証明写真を取り出す夫。
なんと!!いつの間にか私の分まで用意してある。びっくりしたー。結婚してから5本の指に入るくらいの感動!!いばる夫。何にもしてない自分に気が引けた。果てしなくいばる夫。
★早速このカルトオランジェを使って地下鉄に乗り、凱旋門に移動。
凱旋門をまじまじと見て、インフォメーションセンターで指定の美術館や有料の教会などが一日だけ入り放題という、お得なチケットを買い(これが後日役に立つ)、いよいよ本日のメイン、モンマルトルへ。 -
★アンベール駅で降りて、激安の店TATIにてお土産2点購入。
ケーブルカーでサクレ・クール寺院へ。 -
空腹のため、市街を見下ろす寺院前の階段で、足がもつれる。寺院内でモンマルトルの見学コースを検討。先程夫にだいぶポイント稼がれてしまったので、ここで私が巻き返せねば。
-
アメリのお店(映画"アメリ"でアメリが働いているお店の本物)でお昼を取りたかったけど、テアトル広場で力尽き、ここで昼食。ギャルソンのおしゃれないでたち、通りを歩く観光客を眺める。
-
元気を取り戻し、閑静な住宅街に点在する名所を押さえてゆく。しかし途中どうしてもムーランドゥラギャレットに着かない。親切な住人に声をかけられ、道を尋ねると引き返す羽目に。私の面目は丸つぶれだ。そうなるとどこにいるのか分からなくなり、団体さんの後についてゆく。ののしる夫。情けない気持ちでアトリエ洗濯船に着く。ここでようやく立て直せると地図で確認すると、私が間違っていたのではなくて、地図にある道が一本実際はなかったのだ。私の正しさを主張しながら、ムーランドゥラギャレットに着く。
-
位置関係も、道があればさっきの所からこれそうな場所にあった。夫にののしり返しながら、ムーランルージュに行く途中、アメリの店発見。
-
さほど休憩したくもなかったけど、話のネタに一休みした。駅に着き、次なる目的地クリニャンクールへ。
-
★クリニャンクールとは骨董市の名前です。
雨が降り始め、お店もあまり開いていないのか、いつもこの程度かよく分からないけど期待はずれで、早々にバスで帰る。ホテルに戻り休憩。夫寝る。私は地理の復習をした。 -
★20:00頃モノプリ(スーパー)で物触。晩御飯はシャンゼリゼにあるムール貝のお店に行った。混んでいて並んでいたら、私たちの前に日本人男性が一人でいた。赴任してきたサラリーマン風だった。なんとなく私たちを誘ってくるのでは?と思っていたらいつの間にかいなくなっていた。やっぱり一人では気が引けたのだろうか。夫と食事中彼の話題になって、夫は誘ってみようかと思っていたらしい。もしかしたら楽しい旅先の出会いが始まったかもしれなかったのに残念。
-
★すっかり暗くなった通りに凱旋門が輝いていた。
寒かったので、モノプリ(シャンゼリゼ店)で物触していたら、大規模なデモ行進が大声でやってきた。夫はラッパの音につられたねずみのようにお店を出て行き、大興奮していた。その勢いでルーブル美術館のライトアップを見に行きたいと言い出した。寒いのを我慢してしぶしぶついて行ったけど、なんとも幻想的な空間に感動した。美術館の回廊をオープンカフェに利用していて、大人の楽しめる空間が充実してるなぁ、と感心した。遠くの方で打ち上げ花火のようにぎらぎら光っているものがあったので、よく見るとエッフェル塔のライトアップだった。 -
★今日の天気は、晴れと雨が幾度も繰り返された。
いよいよ幾つもの苦難を乗り越えた、ホテルファヴァールともお別れのときがきた。
このホテルチェンジが吉か凶か運だめしの移動をする。
今度はホテルノートルダム。
その名の通り、部屋からノートルダム寺院が眺められるそう。位置は、シテ島に渡る橋のすぐ角、確かにノートルダムが目の前に。間口の狭い入口の階段を、スーツケースを引きずるように夫が運び、1F(2F)のフロントでチェックインをする。またも、予約トラブル発生。クレジットナンバーが未送と言い張る相手に、用意周到の夫がホテルから来た返答のファックスを持ってきていた。パリでは予約トラブルが多いらしい。夫がやり取りしている間、私の厳しい目がホテルの品定めに入る。
明るいロビーに赤いチェックの布張りしてある壁。年代ものの家具が手入れ良く使われ、古い木の梁は残しつつ、きれいに古い建物をリフォームした様子が伺える。部屋も期待できそう。問題は壊れたエレベーター。夫は更に引きずるように、スーツケースを5F(6F)まで運び、ようやく部屋にたどり着いた。
ああ、これこれ!夫でかした!
日当たり良く、エアコンが備え付けてあり、ロビーとはうって変わって近代的な内装。ちょっと狭いけど、約束通りノートルダム寺院が丸見えだ。ちなみにお風呂もきっちりお湯が溜まった -
★すっかり満足して足取り軽くホテルを飛び出し、セーヌ川の観光船に乗るためノートルダム乗り場に向かった。チケットを買う間に停泊していた船が行ってしまったので、レフトバンク(セーヌ川の左岸)に連なる船上のカフェでお茶をすることに。普段は財布の紐が固い夫も旅先では太っ腹になるのだ。なによりポールマッカートニーのカフェオンザレフトバンクという曲になぞらえて、気分に浸ってみたかった。おしゃれな船上カフェでいい気分になるはずが、結構揺れが激しく、気分が悪くなってしまった。
-
★観光船がやってきて、川沿いに見える有名な建物をのんびり眺めた。
船の案内人は若い白人と黒人のお兄さんだった。白人のお兄さんもかっこいいが、黒人のお兄さんは目が星のように輝いていた。仕事もきびきびと誇りをもって働いているようだ。
フランスの黒人は本当に男前&おしゃれな人が多かった。サッカーの帰りの電車でもおしゃれな人を発見していた。日本のサラリーマンが酔っ払って頭に巻いたネクタイがそのまま首にずり落ちたみたいな結び方をしている人がいて、信じられないけどそれがすごくおしゃれだった。あれを真似しようと思ってもやっぱり文章で説明したとおり、ただの酔っ払い鉢巻が首にずり落ちたとしか思えないだろう。 -
★船は一周を過ぎ、市庁舎前で降りた。
ガイドブックのお勧めコースを歩き、ビクトルユゴーの家、ユダヤ人街を歩き、古本屋で雨宿りをした。
お土産に絵を買おうとしたら、店員さんに多分この絵について話しかけられた。何を言っているのか分からない。同じ事を2回言ってくれたみたいだが、勿論分かるはずがない。固まっていると、ノープロブレムと言って去っていった。なんとも情けない気持ちになった。せめて何か英語でも言えばよかったのだと深く反省した。 -
途中雨をしのぎつつユダヤサンドの店へ。店内は独特の空気、サンドも食べ切るのに一苦労、ちょっとしくじった。
-
★コース終点のポンピドゥセンターに着いた途端、突然大雨が降ってきた。
しばらく雨宿りに中へ入ろうとしたら、何故かしまっていた。夫は薄着だったので急いでホテルに戻りたいと思っているに違いないと思いきや、向かいに並ぶ土産店を覗きたいと言い出した。まあ、このまま歩けばずぶぬれだし、雨宿りのつもりで入ってみた。
美術館の売れ残り品がセールしていて、気になるものを発見した。荒波の波間から顔を出す富士の浮世絵風の絵がプリントしてある四角いガラスの器の端っこに「神奈川」と書いてあった。確かに神奈川には違いないけど、どうなんだ?これは。神奈川出身の私としては、こんなパリの街角で売られている品に不思議なえにしを感じて、捨てて置けない気がしたけど、荷物が増えるので諦めた。
一旦部屋に戻り、帰りしな夫が発見したフランスラジオ局行きのバスに乗って、エッフェル塔方面へ向かう。
-
川の中州に架かる橋を歩き、夕暮れ時の美しい街並みを堪能。後日、大阪の桜ノ宮に行く機会があり、ここの源八橋から見る景色がとても良く似ていると思った。エッフェル塔から今朝の観光船に乗ってホテルまで帰るつもりが、もう21:00になっていて、船は終了していた。とにかく日が長いので、時間の感覚が狂ってしまう。エッフェル塔の下を突き抜け、アンバリット方面へ歩きながらバスか地下鉄を探す。ようやくホテル付近へ帰れて、軽くつまめるものを辺りの飲食店で買って帰る。
-
永い一日だったと私は思ったのに、夫は一人夜の街へ繰り出していった。
-
★今朝、私はしんどかった。
もたもた支度をしていたら、予定が狂ったと怒られた。これは部活の夏合宿か?
今日は美術館1日入り放題の券を使って(先日凱旋門の見学の後買ったお得な券)美術館めぐりをするので、夫は一箇所でも多く見ようと思ってあせっていたのだ。ホテルを出ると寒かったのでカーディガンを取りに戻り、更に苛立つ夫。ああ、もういい加減直してくれエレベーター。 -
★出直してみると橋の周りに人集りがある。赤い全身タイツを着た団体が次々と川へ飛び込んでいる。パフォーマンスと思いきや、訓練のようだ。面白いものを見れたので夫の機嫌も直った(?)
手始めにノートルダムへ上る。
子供の頃憧れた、捕われのお姫様が閉じ込められてる中世の城風らせん階段をひたすら上る。途中土産店で、ノートルダムの日本語ガイドを読んでいると、ディズニー映画の「ノートルダムの鐘」がユゴーの原作だと知る。外の景色が見れるところまで出ると、映画では動いているガーゴイルの石像が市街を見下ろしていた。更に上階はつかえていたので、ここで降りる。 -
次にサント・シャペル教会へ行く。
入り放題の券は、ここで入場券を買う長蛇の列を尻目に威力を発揮。待たずに入場。
室内はそびえるステンドグラスに覆われていた。ステンドグラスには、一つ一つ聖書の物語の場面が描かれていて、聖書に詳しい人ならもっと面白いに違いない。この膨大な場面を33ヶ月で作ったらしい。キリスト教のパワーを感じた。 -
同じ敷地内の最高裁判所へ。
この裁判所と先程の教会は関係が深い。サントシャペルの聖王がよく裁判の依頼を受けていたので、ここに建てたらしい。どこに観るものがあるのか分からないまま、隣のコンシュルジュリヘ。
フランス革命時代は政治犯をここへ閉じ込め、一度入ったが最後出るときは死刑台行きと決まっていたのだ恐ろし〜。牢屋に蝋人形が置いてあり、よりリアル。四方分厚い壁に囲まれ三畳ぐらいの部屋に3人で暮らす。トイレなし。家賃を払えば独房OKだけどずっと一人。ああこれぞ究極の選択!!あなたはどっち?マリーアントワネットの独房は広くてリッチだった。
次にポンピドゥセンターへ。現代美術と呼ばれるものだけど、アイデア展覧会といった感想。芸術もネタが尽きて革新的なものを模索するうちに、バカバカしいものも沢山生まれてくるのでしょう。 -
★この旅で唯一嫌な事件が起きた。
お昼にサンドイッチを食べに入ったお店で20ユーロネコババされそうになった。会計時、フランス語の数字が聞き取れなかったので先に20ユーロ札を渡して、小銭ををつき出し端数を取ってもらおうとした。ところが店のやつは金額を連呼したので、小銭は必要ないと思い引っ込めると更に連呼する。ナプキンに数字を書き始めたので、さっきの20ユーロで会計してくれと言いたかったけど何て言えばいいのか分からない。仕方なく席を取っていた夫を連れてきて説明してもらうと、いやーうっかり20ユーロ受け取ったのは別の人からだと思ったごめんなさい、とあっさり非を認め釣りをくれた。
さっきの店員がせっせとテーブルを拭いている。言葉が話せない自分も情けないが(この旅の悔いは言葉の壁につきる)そんなことしなきゃやっていけない程低賃金なのか?ただ単に誠実さに欠けるのか?しかし海外の嫌な事がこの程度なので贅沢言えないけど。 -
★その後、バスでオルセー美術館へ移動。ここはかつての駅舎で、廃線になってから使われていなかったものを、ミッテラン大統領の提案で美術館になったとさ。
おおおおお、言葉で言い尽くせぬ名作ぞろい。美術の教科書がそのまま本物になってしまった。さっきの現代美術でのんびりしている場合ではなかった。私は特に牛が放牧されている力強い巨大な絵が気に入った
駅舎の頃、待合所であったろう豪華な一室がティールームになっており、一休みした。 -
★急いでルーブル美術館に向かっていると、
むこうからデモ行進がやってきた。美術館と橋の間の道路は突然通行止めになってしまい、車があっという間に渋滞にされてしまった。
クラクションを鳴らして怒る渋滞。物ともせず、渡るデモ行進。人々はにぎやかお祭り騒ぎ。訴えたい内容はよく分からないけど、要はデモ好き?主張のための主張、デモのためのデモ。それが彼らのアイデンティティーなどと、事情も知らず決め付けるのは良くないけれど、私たちがいる間に2度も見たのは特別ではない気がする。 -
ピラミッド型の入口からエスカレーターで入場。とにかく広いのでポイントを抑えようと、勇み足の夫についていったら、案の定方向を見失ってしまった。足が痛いので無駄に歩きたくない私がやはり先導する事に。こちらの大作は有名な上に超ビッグサイズの絵画が勢ぞろい。首も疲れる。あんまり有り過ぎてありがたみが薄れてしまう。これだけの量を収める器にルーブルはうってつけの建物だ。
パリ=ナポレオン、東京=徳川、大都市=偉大な人物、の図式を思い浮かべた。ありがたみは薄れても、モナリザの微笑のありがたみは薄れなかった。 -
★この旅の疲れはここでピークを迎えた。部屋に戻って早く休みたかった。しかし、コーディネーターの夫が調べておいてくれたイタリアンのお店、行くしかなかった。地図もなかったけどわりと簡単に見つかった。しかし席に着くのは簡単でなかった。人気の店だけあってもう22:00を過ぎているのに満席。私達は軒下で小雨の中立って待たされた。30分ほど経ってようやく席に着いた。狭い店内だったので、両脇でべらべらとひっきりなしに喋り、食べ、飲むフランス人に圧倒されながらも、言葉が分からないので余り気にならない。精根尽き果てた寡黙で少食の日本人の私達も頑張ったけど、パスタ、パン、コーヒーで十分なので、セコンド(メインディッシュ)はさすがに頼めなかった。余計なお世話かもしれないけど、彼らの食費はどうなっているのだろう。
-
★前日の疲れに反し、今朝は早くに目が覚めた。
足が重かったので、足湯をやってみる。初の試みだ。熱めのお湯に10分ぐらいつける。びっくりするほど軽くなった!!こんなに効果があるならもっと前からやっておけば良かった。他にも発見した事がある。旅の2日目から爪が伸びて気になっていた。夫に爪切りあるか聞いたけど、旅の前に切っておけと言われた。確かにいつ頃切ったか覚えてないけど、普段のサイクルより早い気がする。夫云く、ストレスを感じると爪の伸びが早まるらしい。なるほど〜。世界(で)不思議発見! -
★今日はバスチーユへ行って市場を見て回る。お土産用にハーブを買う時、用途がわからなかったので、夫が英語で尋ねると、片言の英語とジェスチャーで説明してくれた。誰だ、本当は英語が話せるのにフランス語でしか答えない、という悪フレンチのイメージを流布したやつは!
昨日もポンピドゥーセンターで突然お爺さんに声をかけられ、再び回路が停止しそうになったけど、今度こそ、アイドントアンダスタンドと答えると、キャンユースピークイングリッシュ?ううう、アリトル…。
「私は、フランス語、イタリア語、英語を教えているのでもし習いたければここまで連絡ください」という意味の英語を話し、名詞をくれて去っていった。とても感じのよいお爺さんだった。住んでいたら是非連絡したかったのに残念だ。 -
★市場を抜けると夫が素晴らしい計画の発表をした。この近くにレンタサイクルがあるので自転車を借りるのだ!おお!足湯効果はあるものの、やっぱり歩いて回るよりずっと楽だ。嬉しかった。私達は颯爽と運河目指して街中を疾駆した。途中パンと果物と水とおやつを買って、ラ・ビレット目指し運河沿いを北へ。気持ちいいーーー。足は楽だし、中心地を少し離れると、ゆったり建ち並ぶアパート、きらきら輝く川面に沿って幅広い石畳に寝転ぶ人、きれいな芝生に休む人、のんびりした空気に心が洗われる。
-
★目的地に到着、適当な場所を選んでお昼を食べる。
遠足か課外授業?お昼を食べる園児達。小学生が着いたとたん荷物を投げ出し一斉にジャングルジムへしがみついた。あんまり無邪気なのでついほころんでしまう。夫を見たら目を細めていた。
行きは、きちんと自転車道があったけど、帰りは街中を走ったので、バス通りと自転車道が一緒だし、路駐も多いし、歩道は走れないので大変だった。私はトイレに行きたかったので一刻も早くホテルへ戻りたかったのに、一本道を行き過ぎて引き返す事に。今度は夫が先導になり適当に行ってしまって迷子になった。この方向音痴!
とにかく部屋にたどり着き、一休みして再び自転車でまだ行ってなかったカルチェラタンを回って自転車を返しに行った。
-
★バスチーユからサンジェルマン・デ・プレまで行って、予約してある夕食までショッピングをすることに。この時期パリはセール、しかも旅先の夫は財布の紐がゆるいので、なんか手にしようと本腰を入れる。最初のお店は売り尽くされたように品数がまばらな中にも、かわいいニットベストを発見。試着。悪くないけど、有ってもなくてもいい気がしたのでやめた。
次にウィンドウにオリエンタルなビーズ柄のベルト発見。夫は気に入らなかったらしく、飾りからはずしてもらっている間にいなくなってしまった。お会計は夫なので追いかけているうちに、うやむやになり買えなかった。もやもやした気持ちで逃げた魚は大きい気がしてきた。夫にぶちぶち文句を言いながら、あの店に引き返す事になったけど、あんまり夫が反対した中買ったのに、着こなせなかったら悪いので直前で辞めた。不完全燃焼のままレストランへ到着。 -
★またも予約トラブル。結局入っていた(?)という事になっていたけど、観光資源にふんぞり返っていませんか?まったく。
お店の雰囲気は堅苦しくなく、料理がとてもおいしいらしい。メニューはコースにそれぞれ二種類のお皿が用意してあり、好きな方を選ぶ事になっていた。たった二種類でもフランス語なので全く内容がわからない。二人が同じ皿にならないように持ってきてもらった。おいしかったけど、他の人たちが食べているメニューのほうがもっとおいしそうだった。昨日のイタリアンでもそう思った。
知らない店では、人気メニューを食べる事が賢い選択、と学んだ。 -
★お酒を飲んだので、寒いし足がもつれるので、今度こそ本当にタクシーに乗りたかったけど、夫が許さなかった。最初の夜は、地下鉄でびびっていたけど、もうすっかり慣れてしまった。この後チュイルリー公園の脇にあるスモール遊園地の高速観覧車に乗る約束をしていたので、最後の夜をもう一踏ん張りしようと厚着して出直した
-
私はすぐ疲れてしまうので、いつも夫にしぶしぶ引っ張りまわされているけど、確かに無理して出かけた方が、旅の醍醐味は多い。この名所のど真ん中にある観覧車は、あの高速回転から聞こえる叫び声に惹かれて絶対乗ろうと思っていた。スリルがありそうだし、夜景がきれいだろうと期待した。5ユーロもしたけど、期待以上だった。ゴンドラは背もたれが低いし、ガラスも張ってない、ベルトもないで日本の安全基準を確実にクリアできない造り。子供の年齢制限もなさそうだ。しかしガラスがないので夜景が反射せずよく見えた。それがすごい速さで5回転するのだ。頂上に達すると(ちなみに、ビルの7階ぐらい)背筋がゾクゾクするのと、きれいな景色にゾクゾクするのと2度おいしい。最後の2週は次の客を乗せるため(何せ高速回転なので、一旦止めないと乗り換えが出来ない)頂上で停止した。子供のころから数多くのアトラクションに乗ってきたけどこれほど面白くて粋な乗り物はなかった。
-
★調子が出てきて、少し園内を歩いた。レトロなメリーゴーランドは、この単体が街の随所に設置してあり、駅前広場や、公園に突然現れる。日本にありがちな、子供受けするキャラクターとかではなく、古典的でゴージャスな感じが景観を損ねない。
ついでに、地下鉄は駅ごとにコンセプトがあり、例えばルーブル・リボリ駅はルーブル美術館にちなんで古代遺跡を展示、サンジェルマン・デ・プレ駅はカラフルに文字をホームの壁に反映させたり、バスチーユ駅にはフランス革命の絵巻が描かれていた。街を芸術的に見せる意識の高さが羨ましい。
最近うちの目の前にオープンしたディスカウントストアーのド○キホー○の看板が本当にいまいましい。 -
★楽しかった遊園地が過ぎ、私が帰りたそうなのを察知して夫がカフェに行こうと言った。私はルーブル美術館のカフェがいいと言って、行ってみたけど格調高そうだったので辞めた。そこで夫はセーヌ川のほとりを歩いて帰りたいと言った。道路の下の堀を歩くというのだ。
暗くて危なそうだし、何よりホテルまで15分ぐらい歩くので、ぶちぶち言いながらついていった。堀はそれ程暗くなく、人もけっこういた。
ポンデザール橋を渡ると、ハイテンション&だらけた若者があちこちでたむろしていた。目の前のフランス学士院が虚しい…。次の橋のポン・ヌフで映画気取りに横たわる夫。タクシーから笑われる。ようやく部屋にたどり着く。まだ名残惜しい夫。これ以上付き合いきれん。昨日も今日も午前様だっていうのに。 -
★ついに最後の日。
荷物を詰め込み、昨日買ったパンを食べ、チェックアウトを済ませ、荷物をフロントに預けた。 -
★まだ素通りしかしてないカルチェラタンへむかう。
途中スーパーとディスカウントショップを発見。お土産になりそうな品々をかなり買い込む。
いい買物が出来たので、この勢いで、メインストリートのムフタール通りへ乗りこんだ。
日本に帰った後、レ・ミゼラブルを読んでいたら、この通りが舞台になっているシーンが出てきた。
ジャンバルジャンがコゼットを連れて、ジャベールと警官達から追われて逃げる所。
この先のオーステルリッツ橋を渡って修道院にからくも逃げ込む。私はこの時まだ1巻しか読み終えていなかった。2巻を読んでいれば、橋まで渡っておいたのに残念。
昨日のショッピング不完全燃焼を引きずって、何かを得て帰りたかったけど、何も得られずお昼ごはんを食べる事に。ガイドブックでこの通りに韓国焼肉店を見つけた。場所は私達が来た道を引き返さねばならない。しかし、一度思い描いた焼肉は簡単に脳裏から離れない。迷わず引き返した。
店の前に来ると、日本人観光客相手が見え見えだ。
何より、店のガラス越しに見える観葉植物が枯れ放題なのが気に入らない。その店は辞めて、夫はこれぞフランスの味!を求める最後のチャンスと建ち並ぶ店々を吟味。しかし結局安さに惹かれてボロくさい店に吸い寄せられた。
よく、店はぼろいが味はうまい、という選び方をする人がいるけど、私は金輪際その説を信用しない事に決めた。異を唱えられても私は屈しない。私は店構えやインテリアや清潔感で判断する。もしそれでしくじっても、席代を払ったと思えば後悔はしない。でも、汚くてだらしなくて雑然とした店でまずい料理を食べさせられたら悔やんでも悔やみきれないでしょう?今までも多少そういう傾向で店を選んできたけど、今度からは一切妥協しない。今回堅くそう決意させるお店であった。 -
★気を取り直して、気になるお店が多かったユダヤ人街へ移動。先日のコースを逆に辿る。
可愛い旅行鞄を発見。ぐるぐる考える。いっぱいあるから必要ないと判断する。その他の店数件物触。不完全燃焼ますます広がる。
サマリテーヌ(デパート)へ移動。結局トイレを借りただけだった。
その後久しぶりにオペラ座付近へ戻った。夫が気になっていた紳士服店へ行った。収穫無し。
疲れ果てて荷物を取りにホテルへ戻る。
近くの評判の中華料理屋の二軒隣のベトナム料理屋へ入った。夫「スープ・ポー」私「スープ・ラビオリ」ともやしサラダ。久しぶりに内容の分かるメニューだった。私のはワンタンスープでとてもおいしかった。やっぱりアジアの味は生きかえる。夫のスープから香草の変な匂いがした。
電車で空港へ移動。 -
夫は自分のお土産を買えなかったので、せめて空港で何か得ようと目を光らせていたが何もなかった。私も他の観光客が満足げにお土産袋を沢山提げているので、私の目の前を通り過ぎていった品々が走馬灯の様に思い出されて無念だった。
★突然、このまま飛行機に乗れば、日本までずっと寝ていられそうなほど眠くなってきて、実際食事以外は寝た。仁川(インチョン)空港から関空までは起きていたけど、関空から西宮までのバスは寝た。
家に着いて、ボタン一つで沸く便利なお風呂に感謝して、荷物を片付けお風呂に入り、夜だったので再び寝た。
翌朝普通に起きて、時差ぼけはなかった。
夫の素晴らしい下調べと、手配と、通訳、そしてそれを全部実行する体育会系並の情熱に感謝します。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
54