2007/08/17 - 2007/08/17
1254位(同エリア1265件中)
フーテンの若さんさん
- フーテンの若さんさんTOP
- 旅行記250冊
- クチコミ4件
- Q&A回答0件
- 442,393アクセス
- フォロワー13人
というわけで(どういうわけだ?)、雨季真っ只中のネパールの首都カトマンズに来ている。
雨季といっても毎日が雨が降るわけではないだろうとタカをくくっていたのだが、その考えが甘かったことを初日から思い知らされた。本当にネパールの雨季は、毎日しつこいぐらい断続的に、そして豪快に雨が降るのだ。
特に、中心部であるタメル地区周辺は最悪であった。
舗装されていない砂利道にはクレーターのような穴ぼこがいくつもあって、雨が降るとその穴に水がわんさと溜まりだす。唯でさえ、車一台通るのがやっとの狭い道。そこを車やらバイクやらリクシャーやらが、びゅんびゅん往来するのだ。「譲歩」という言葉の意味を知らないであろうネパール人が、我先にとスピードを緩めず強気に走るもんだから、歩行者は外に出てわずか数分で、たっぷりと返り水を浴びることになってしまう。
その泥だらけ度合いを擬音語で表すと、『ぎぃちょんびっちょんのどろんどろんのびしょびょしょにょにょろ』といった感じで、とにかくドブネズミのようにヒドイ有様になる。
-
しかし、見ていると、そうなっているのは旅行者だけであって、ネパール人たちはうまく雨を避けていた。
雨が降るやいなや、屋台の商人たちは、さっとビニルを取り出し、商品が濡れぬようカバーを掛ける。その早業と連携プレーはまるで神業のようであった。歩いている人たちは、木や建物の下に入って、雨が止むのをただひたすら待つ。うまいことに街中には、パティと呼ばれるお寺の休憩小屋みたいなものがあちこちにあって、そこが格好の雨宿り場所となっていた。女性たちは、サリーを合羽代わりにして大急ぎで家に帰る。子供たちは、友人の家や屋台の下にうずくまって隠れている。バイクは、雨合羽をちゃかり用意している奴もいて。犬や猫は、雨が掛からない場所をちゃんと知っていて、そこで何事もないようにのんびり寝ているし。みな、雨が降るのを当たり前と思っているから、ゆっくりじっくり慌てない。うまくやり繰りして、雨をうまいことやり過ごす。カトマンズの雨は、彼らの生活の一部にすっかり溶け込んでいるのだ。
雨が降っていいなあと思ったことが一つだけあった。雨で汚れた体をシャワーで流れ落とし、ホテルで横になって休んでいると、じわわーと気持ちよく熟睡できるのだ。雨の冷気がちょうどいい感じで、カトマンズの熱気と喧騒を冷ましてくれる。その素晴らしさは筆舌し難く、これほど気持ちいい眠り方は生まれてこの方ないと思えるほどであった。
-
というわけで(そういうわけなのです)、いつまで経っても観光には出かけずに、近所をウロウロし、至福の昼寝を繰り返す怠惰な毎日を過ごしていのであった。雨季の季節が悪いのか、カトマンズの道が悪いのか、僕の性格に問題があるのか。
雨は今日も止みそうにない。仕方ない、もう一眠りするか。「雨眠は暁を覚えず」なのです。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
2