2007/08/26 - 2007/08/28
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cassis-candyさん
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ベトナムではベトナム戦争に関係のある場所を、
カンボジアではポルポトと関係のある場所をまわるというツアーに参加。
最初はホーチミンで、クチトンネルと枯葉剤の影響をうけた人たちが入院する病院、戦争博物館へ行きました。
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写真が見にくくてすみません。
これは、クチトンネルの構造を説明した模型です。
ちなみに、クチとは地名です。
ベトナム人がアメリカ軍の攻撃から身を守るために20年間で掘った地下トンネルは230キロにも及ぶといわれています。機械を一切使わなかったというんだから、すごい!!
地下トンネルでは、炊事もできます。地下一階は4m、二階と三階は3mずつで、計10mの深さがあるそうです。
ちなみにクチトンネルの見学をする前に、日本語で説明のビデオを見られます。 -
これは、トンネルの入り口。私も入ってみましたが、結構怖いです。
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ベトナム人が作った落とし穴。針の先端に蛇の毒が塗ってあるので、落っこちたら死亡率100%。
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これも、空気穴。
いわれなかったらまったく気づかないくらい小さい穴がいっぱい開いています。
クチの説明のビデオを見て驚いたことは、戦争中もこのあたりの人はしっかりとごはんを食べていたということ。食べなければ戦えないということで、どんなに大変なときでも田んぼや畑の手入れを怠らなかったという。銃を背負いながら田植えをしている人々の映像が印象的だった。だから、炊事で出る煙を外に排出するための空気穴は本当に重要な役割を持っていたんだなー。 -
ベトナム人たちは、ヨコハマタイヤで作ったゴムのサンダルを履いていたそうです。
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クチ付近のゴムの木の林。
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ここは、ホーチミン市内にある枯葉剤の影響を受けた人たちが暮らす病院の小児病棟。実際に子供たちと触れ合うこともできました。この施設の説明は、お医者さんとドクさんがしてくれました。この「平和村」という病院はベトナム各地にありますが、入院できるのはわずか1%の人だそうです。施設にかかる費用はほとんど寄付金でなりたっているそうです。ちなみに、アメリカは枯葉剤で奇形児が生まれることをまだ認めていないらしく、この施設にも援助していないとか。
ここであった子供たちを見たときはショックが大きかった。目のとび出ている子、口が裂けている子、肌がただれている子、2人がくっついている子達、片目のない子。今まで、写真やテレビでしか見たことのなかったこと。
そして、彼らが必死に私たちのバッグをあけて、ものをとろうとしたり、腕時計をとろうとしていたりすることに、よりいっそう胸が痛んだ。 -
これは、奇形児がホルマリン漬けにされて展示されている部屋。
言葉が出なかった。
この部屋の写真は前にみたことがあったけれでも、それよりも実物はずっと悲惨だった。
このような棚が8畳くらいの部屋にずらーっとならべてある。 -
目が一つしかない子、内臓がとび出ている子、頭のない子、一つの頭に顔が2つある子、など、想像をはるかに超えるような子が目の前にいた。
このような写真をとることは本当に迷った。けれど、しっかり見なきゃいけないと思った。見て、誰かに伝えて、自分でも絶対に忘れちゃいけないと思った。 -
こちらは、戦争博物館。
ここには白人がかなりいた。アメリカ人であってほしいと思った。 -
戦争博物館の枯葉剤についての展示があるブース。
ベトナム戦争中、アメリカ軍は自分が殺したベトナム人の首を切って記念撮影をしているとか、耳を切り取ってネックレスにしていたとかは聞いたことがあったが、ここでは実際その写真がみられる。
ベトナム人捕虜が飛行機から落とされている写真もあった。 -
これは、拷問部屋の塀に飾られた今のベトナムの美しい景色の写真たち。
拷問部屋はあまりに残酷で、また、拷問を受けた人を真似て作った人形がリアルすぎてとても長い時間いられなかった。この美しい景色が非常に対照的だと思った。
拷問の方法で、女性の局部に生きた蛇をいれるという方法が説明されていた。どうして、人間にこんなことができるのだろう。 -
ホーチミンにある大学で日本語の勉強をしている学生との交流会。
私の隣に座った男の子に「あなたはベトナム戦争を知っていますか?」ときかれたことから、彼とすこしベトナム戦争について話すことができた。彼の言ったことで一番衝撃的だったのは「私たちはアメリカ人を憎んでいません。私たちは平和が好きです。もし私たちがアメリカ人を憎んだらまた平和でなくなってしまう。」という言葉。
また、2日間私たちのガイドをしてくれたベトナム人の方は、自分も枯葉剤の影響を受け、手に障害を持っているにもかかわらず「アメリカの兵隊さんは悪くない。彼らは偉い人に命令されたからやっただけ。彼らに命令した人も、もっと偉い人から命令されただけ。好きで怖いことをやる人はいない。」そう言った。彼らの話を聞いたとき、鳥肌が立った。もちろん、それが、ずべての人の意見ではないけれど。こんな風に語れる民族は世界中でベトナム人だけなんじゃないかと、思った。
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