【ベトナム、カンボジア戦争跡地見学】②ポルポト政権が残したもの

2007/08/28 - 2007/08/31

ベトナムからカンボジアへ移動。
シェムレアップ付近で地雷博物館、プノンペンでは収容所とキリングフィールドへ行きました。

エリア プノンペン(カンボジア)

地雷博物館。

カンボジアで地雷駆除や、犠牲者の支援をしていＡＫＩＲＡさん。カンボジアでは英雄だそうです。

木の下にあるのはパイナップル型地雷。
写真ではわかりませんが、糸が地雷から左右に出ていてこの糸に引っかかるだけで爆発します。

地雷の被害にあった人々の写真。

これは、戦車用の地雷。大きいです。

プノンペンにある、収容所。
ここには、ポルポト派に逆らった人たちや、裏切った人たちが容赦なく拷問されていました。
もともと、ここは小学校だったそうです。
小学校の校長が、収容所の所長になったそうです。

拷問は、毎回一つずつつめをはがされたり、指を切られたりもしたそうです。

この棒でつられたり、ここの下にある壺に頭を突っ込まされていたりされていたそうです。ちなみに壺には汚物がはいっていたとか。

ポルポトは、処刑される人の写真を集めるのが趣味だったとか。女も子供も容赦なく殺されます。私たちのガイドさんも子供のころ、木になっていた実を採っただけでつかまったそうです。子供だったから許してもらえたけど、もし大人がしたら殺されるそうです。

収容所からキリングフィールドへの道。

キリングフィールドに入ってすぐにある塔。
下から上まで頭蓋骨でいっぱいです。

死体が埋められていた穴。

キリングフィールドはほとんどの道に、まだ足元に犠牲者の骨、歯、服が埋まっています。それらを踏まずには先に進めません。

キリングフィールドに埋められた人々は、朝収容所から連れてこられて、ここで自分が埋まる穴を掘り、夜には自分が入るそうです。彼らが殺害される夜には、周りの人に何が行われているかわからないように大きな音の音楽をかけるそうです。

子供の足を持ち、この木に頭をぶつけて、子供を殺したそうです。この木のそばには脳みそがたくさんあるそうです。

「今の日本に生まれてきてよかった」なんて、もはや思えなかった。申し訳ないと思った。人は生まれながらにして不平等で、自分の努力次第で幸せになれる人なんてこの世にはほんの一握りしかいないと思った。

この旅行記へのコメント （2）

• arfaさん 2007/09/17 21:31:13

  cassis-candyさんこんばんは、arfaと申します。

  ｢人は生まれながらにして不平等で、自分の努力次第で幸せになれる人なんてこの世にはほんの一握りしかいないと思った。｣
  
  この言葉、全く同感です。幼くして売られ売春婦や運が悪ければ両手首を落とされて物乞いする男の子。
  
  自由に生きられる環境にさえ生まれていれば学者や芸術家、政治家、高級官僚、実業家など社会に貢献できる職業に就けたかも知れない。多くを望まなくても平和に家庭を持ち幸せに暮らせたであろう人が、その機会さえ与えるどころかそういうことを考えられない世界に蠢いている。
  
  いつも思うことはこうして旅行と言う散財をして遊びに行く先で出会うこうした人々。自分が自由に彼らから見れば大金を使い、こうして彼らのいる所を違う立場から見下ろす。同じ人間として生まれてきて全く違う環境に生きていることに申し訳ないというか、何もしてあげることのできない自分の無力さに悲しくなります。
  
  
  この博物館を見てこういう風に感じられる人がおられてうれしく思います。

  cassis-candyさん からの返信 2007/09/30 23:04:41

  コメントありがとうございます。

  はじめまして、cassis-candyと申します。
  コメントありがとうございます。
  
  私は海外旅行を通し、発展途上国で貧しい人達や、日本では考えられない世界の現実を目にして、改めて日本人は世界のこと知らなすぎるのではないかと思いました。
  もちろん、現状を知っても本当に自分は無力すぎて、どうにもできないけれど･･･。
  
  でも、せめて自分は外国に行くときは楽しいことだけを求めるのではなくて、その国の歴史や問題、人々のことも真剣に考えて、勉強していかなきゃな、なんて最近は思います。いつか、その知識が役立って誰かのためになる日がくるんじゃないかって願いながら･･･。
  
  なんか、文がうまくまとまらなくってすみません。
  それでは。