中世ヨーロッパの街を歩く　in ウィーン vol.2

2007/08/13 - 2007/08/13

ウィーンの地名は、先住民族のケルト人がウィーン川の畔に築いた村“ヴェドゥーニア”（森の小川）に由来するとのことで、市の北東にドナウ川が流れます。
紀元前１００年　ローマ帝国の軍栄地が置かれ、ロー帝国崩壊後はハーベンベルク家に統治されました。
今のウィーンの街の基礎を造ったのは、ハーベンベルク家のレオポルト５世だとか…
１１９２年　十字軍遠征の帰途中のイギリスのリチャード１世をウィーンで拉致し、身代金を要求し、そのお金で、都市整備をしたとのことです。

１３世紀　ハプスブルク王朝が始まります。

今回の旅行では、プラハからずっとこのハプスブルク家が登場しないところがありません。
到着前の機内で、旅行本でざっとハプスブルク家の歴史について予習して、“日の沈まない帝国”としてヨーロッパの一時代を支配していたと実感しました。
イタリア旅行したときも、スペイン旅行した時にも、確かにハプスブルク家の名は出てきたのですが、さらりと頭を通り過ぎていたのです。
が、このウィーンは　ハプスブルク家の本拠地なのです。ウィーンを語るにはハプスブルク家を語るしかないわけです。

もともとスイスが本拠地だったのですが、１２７３年　神聖ローマ帝国の国王にルドルフ１世が選出されます。お飾りの国王のはずが、思わぬ政治手腕を発揮し、ボヘミアを撃破。
オーストリアの地を手に入れたのです。
その後　政略結婚により次々と領土拡大に成功。
『戦は他にまかせよ、幸あるオーストリア、汝は婚姻せよ』が家訓となったくらいです。

ハプスブルク家を築いた代表的な人々は
ローマ国王の座を奪還したフリードリッヒ３世、婚姻によりスペインやハンガリーの王冠を手に入れたマキシミリアン１世、１６歳でスペイン王となり１９歳で神聖ローマ皇帝となったカール５世、皇帝の器ではなかったがトルコ軍の撃退に力を発揮したオイゲン公を抜擢したレオポルト１世、１６人の子供を出産したマリア・テレジア、その子ヨーゼフ２世とレオポルト２世、ハプスブルク帝国最後の皇帝となったフランツ・ヨーゼフ１世などです。

写真は、シェーンブルン宮殿テラスより。
遠くの丘の上にグロリエッテ。

エリア ウィーン(オーストリア)

• 交通手段: 観光バス

今日はこの旅はじまって以来の晴天です。

シェーンブルン宮殿に入ります。

レオポルト１世が狩猟用の宮殿として建てた。
本来はもっと大きな規模(ヴェルサイユ宮殿をしのぐ位）で作成されるはずでしたが、あいつぐ戦闘、資金難のため、縮小されたそうです。
その孫マリア・テレジアによって現在の美しい建物に改築され１７４９年に完成しました。
宮殿の黄色は、マリアテレジア・イエローと呼ばれています。

宮殿前噴水。

朝一番　ぞくぞく入場。
ヨーロッパはバカンスシーズン。
アジア人はちらほら、ヨーロッパ人の方が多いです。

食事をした店に掛かっていた昔のウィーンの図。

建物の一部　女神たち。

こちらも建物の一部。かわいい男の子。

軒並みこんな建物だらけ…
あっちを見ても、こっちを見ても、
絵になる風景。

ペスト記念柱。
レオポルト１世が、ペストの終息を願ってバロック建築の巨匠たちに建てさせたもの。
上から順に天・地・地獄を表わしている三位一体像柱。

シュテファン寺院。
１２世紀ロマネスク様式で建築開始したが、１２５８年火災で崩壊。
１４世紀から１５世紀にゴシック様式で改築された。
寺院の南塔の高さは１３７ｍ。（世界３番目）
螺旋階段で７２ｍの監視所まで昇ることができるそうです。

寺院の前にはこんな大道芸人もいます。
その横では、今時のダンス音楽を鳴らして踊る若者なんかもいて、とても賑やか。

寺院内部です。

こちらも内部。
ゴージャスです。

主祭壇まん前。
別料金を支払うと、入れるようです。

寺院のパイプオルガン。