2007/08/31 - 2007/09/01
6位(同エリア11件中)
BO/Mさん
ドンダンの町を後にして、【友誼関】へ向かいます。
「友誼関」の名称は、あくまでも中国側の付した名称、だそうです。(後述)
ですが、世間一般的にここを称して「友誼関」と言われている事も既成事実であり、ここでは、敢て「友誼関」とし、ベトナム側、中国側を問わず書かせて頂く事としました。
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さて、ドンダンの町から、友誼関まではセオムに頼らざるを得ません。 宿のすぐそばで素敵な笑顔でセールスしてきたセオム君に、町を一巡してからホテル前に戻り、友誼関迄、乗せていってもらう事にしました。(5,000ドン〜10,000ドン、交渉次第)
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町の出口までは本当に直ぐの距離です。 友誼関行きとドンダン市内行きに分かれるV字の分岐点へ向かいます。
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回りには特に見るべきものは無い感じです。
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ちょっとした商店、
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それらを過ぎてしまうと・・・
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ここから以降は、ほぼ何も無い場所が続きます。
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ドンダンの町の外れを過ぎ、分岐点に向かいます。
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周りは、ただ、緑・・・国境と言うのは、こうした深い自然に守られている稜線なのかも知れません。 現地の人々は、特に国の変更と言う意識無しに行き交い商業が行われている、そんな簡易通行ルートも、別に有るそうです。
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こんな場所を少し走ってゆきます。
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この辺の地形は、ごつごつした岩肌がそそり立つ、結構険しい地形だと感じました。 いわゆる忽然とそそり立つ奇石、がそこらじゅうに有り、そのボリュームは大きく、故に小山をなしています。
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自然の稜線で仕切られた境が、結果言語環境を異にし、別な民族を構成した、のが国家なのでしょうか。 中国にこれほど近いのに、人々は(当然ながら)北京語を解さず、むしろ学校教育を受けたものは英語対応が出来る、と言うのも不思議な気がしますが、それが当然なのでしょう。
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道は更に登り勾配に差し掛かり、カーブが続きます。 昨日は夕闇迫る中を来たので、こんな道だとは意識出来ませんでした。 朝の日差しに緑、緑、緑、とまぶしく映りました。
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さて、分岐点に来ました。 V字の広い舗装路です。 ここから、更に友誼関目指して、左折、道沿いにずんずん進んでゆきます。
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これが、分岐点です。
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さあ、国境に向けて出発! 綺麗に舗装された片側一車線、対向二車線の道を、進んでゆきます。
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途中の道は、左を見ても・・・
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右にレンズを向けても・・・
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ただ、山間に忽然と有る舗装路以外、人工的な物は一切見当たりません。
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車を停める第一の関門に差し掛かります。 商業用トラックは、空でここまでハノイやハイフォンから来て、中国から入ってくる貨物を満載したトラックと、「ケツケツ」(後ろ側の荷台同士を繋げて)で積み替えをして、輸送する様です。
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そんなトラックが、凭祥(ピンシャン)方面から来る貨物満載のトラックを待っている所でしょうか。
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結構な台数の貨物車が並んで荷役待ち待機中です。
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陸路での国境貿易を実際に見ると、明らかな片荷で、中国からベトナムへ入り込む荷物は大量に有るけれども、逆にベトナムから中国へ行く荷物はゼロです。 これが国の経済力、発展進捗度を示していると思われます。 先に発展した中国から、労働集約型の産業が今、ベトナムへ流れて来ようとしています。 元々珠海や東莞、華南地域にあった日系企業が、徐々にベトナムへシフトして来ようとしています。
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付け待ちをしているトラックたちは、正に中国華南地域から徐々にシフトしてベトナム北部へと来ている日系企業を中心とした経済構造の縮図、とも言えます。 この地域での物流状況が偏荷重である限り、なかなか商業ベースでの物流サービス構築が難しいだろうと思います。 往復ビンタで貨物の交流が無ければ、どうしても業者は燃油代を往復でお客さんに負担して貰わないと商売として成立しないからです。 暫く今の状況が続くでしょう。
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後ろを見ても、何も無い国境ぎりぎりの第一関門前です。
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セオムはここまで、ドンダンから乗ってきたセオム君に別れを告げ、パスポートを提示して国境のイミグレオフィスへと向かいます。 勿論、歩いてもOKですが、再度セオムに乗り換え、ちょっとした距離ですがバイクで楽をします。(2,000〜5,000ドン) ここで見たものは、国境を越えて中国から入ってきた者をハノイ市内まで移送する商売の為に待機しているタクシーや乗合バスです。 ランソン迄、と言う人もいるでしょうが、タクシー利用のビジネスマンも当世では多いのでしょう、何台かのタクシーが待機していました。 70万ドンが相場のようです。
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出境手続所です。(イミグレオフィス)
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中に入ってゆきます。 この辺は、大っぴらに撮影は出来ませんので、手に持った自然の状態でシャッターを押すだけです。(違法行為でしょう・・・ごめんなさい・・・)
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イミグレオフィスのパスポートカウンターは、3名で対応しています。 向かって一番右の者にパスポートを手渡すと、受理審査があり、そのチェック後、真ん中の係官へ。 問題が有れば、次の係官が本人を呼んで対応、的な役割分担で仕事を(その時は)していました。
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一応、X線検査機や、動植物検疫所、両替所等も用意されていますが、素通りです。 ノンチェックです。 実は当日、僕は僕なりに緊張していました。 と言うのも、入境時のイミグレカードを今回の出張で持ってくるのを忘れており、必ず問題が生ずるだろうと思った点、多額のベトナムドンを携帯してしまっていた点、パソコンも携帯しており、税関の携帯荷物検査で色々と言われる以前に、書類不備で出国が否認される可能性も最悪の場合有る、と覚悟していました。
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ですが、実際はいともアッケなく出国審査が終わり、イミグレスタンプを貰い、行って宜しい、といわれたのです。 ホッとするとともに、拍子抜けしました。
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勿論、それは単にラッキーだった、と言うだけの話であり、入国時に書き、半券を残されて保持しなければならない紙は、大切に保管しておくのは当然の措置です。 実際にはノイバイ空港から国外に行く際には、その半券は何もチェックされない単なるカミッペラであり、故に僕はそのイミグレカードを軽視していた嫌いがあります。
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トラベル・ドキュメントの不備で入国、出国が阻まれる事は実際にイミグレカウンターで実に良く遭遇しますので、注意して完備するのが当然、ですが。 まあ今回はラッキーでした。 思うに、出国時のベトナム税関対応は、実にアバウトです。 入国時はいやと言う程時間が掛かり、手作業が多い様子を伺わせますが。
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出国手続が終わると、ゲートを越え、渡り廊下を行き、中国側の入境イミグレです。
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向かって右側がイミグレオフィス。 黄色いのはカートで、多分有料でサービスしているのだと思います。
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ここが、最後のボーダーです。 これを過ぎると出国となり、歩いてボーダーを渡り、中国側へと行きます。 今回は、先回撮った写真の一部をここに加味して、国境付近の様子を更に見て頂きます。
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中国側の石碑で、南の外れの関門の第一門である、と言う陳兵による揮毫を石に起こしたものが見えます。
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ここが、ベトナムの最果ての地であり、陸路で通じている国境の中でも、一番ポピュラーな門だといえます。
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写真を撮りすぎると(本来、撮ってはイケナイ)税関員と思しき係員にお咎めを喰らいます。
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遠目からズームなしで見たり、
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少しズームしたり、
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更にアップにしたり、
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マキシマムでズームにしてみたり、していたら、コラ! そこの! 好い加減にせんかい! と言う感じで怒鳴られました・・・反省・・・でも、追いかけてきて画像を消せ、とかそういうややこしい係官では無かった為、遠くから 「しゅんましぇん!」 と言うゼスチャーをして、おしまいでしたが。
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そうこうしていると、中国側から貨物満載のトラックが入境してきました。
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建造資材か、鉄の構造物です。
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トラックは、ゆっくりと入境すると、一旦手続の為にイミグレオフィスに運転手が消えて行きます。
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中国からの商業目的入国者が多いのが、この国境の特徴ではないか、と思われます。
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