2007/07/26 - 2007/07/27
713位(同エリア828件中)
そよ風さん
沼山峠から大江湿原、尾瀬沼、沼尻、尾瀬ヶ原と、広大な尾瀬をてくてく歩いて、山の鼻に着いたのは夕方4時頃でした。
降ったり止んだりの雨が一日中つづきましたが、その雨も苦にならない美しい尾瀬の湿原と森でした。
夕食後すぐに爆睡して、目が覚めたのは午前3時少し前、階下ではすでに出発の準備をしているグループの人たちがいます。
気になる天気ですが、真っ暗な空は星も出ていなかったけれど、どうやら雨は上がったようです。私もさっそく荷物を整え、ヘッドランプを灯して歩き出しました。
ヘッドランプの明りの中に、霧が細かい白い線になって浮かび上がっています。
階段状になった登山道は、昨日の雨で沢のようになって水が流れ落ちています。滑らないよう、足元に気をつけながら一歩一歩高度を上げていきます。やがてだんだんと夜が白みはじめ、樹林の間からは雲海に浮かぶ燧ケ岳の頂が見えてきました。
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たっぷりと水分を含んだ湿原から立ち昇る水蒸気は、尾瀬ヶ原を霧のベールで覆います。
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行く手の至仏山には、真っ青な空が広がっています。
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樹林帯をぬけると、たくさんの花が出迎えてくれました。
これはヨツバシオガマ、群生して咲いています。
至仏山の森林限界は1640mで普通より700mほど低く、それはこの山を形成している蛇紋岩によるものです。 -
至仏山の蛇紋岩は古生代末期から中生代初期(約2億3000万年前)に形成された非常に古い岩石で、尾瀬では至仏山付近にのみ分布。本来は暗緑色の岩石ですが、風化が著しい至仏山では表面が茶褐色になっています。蛇紋岩はケイ素とマグネシウムを含み、このマグネシウムイオンが蛇紋岩から溶け出すと植物の根からの吸水を鈍らせることで、樹木が育たないのですね。
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タカネナデシコ
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ウサギキク
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ジョウシュウアズマキク
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山頂へと至る木道のわきは花畑です♪
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山頂までもう一息、でも慌てることはありません、、
天然クーラー山の上、
心地よい風と、素晴らしい眺めを満喫すべく、木のベンチにドッカと腰をおろして大休止。 -
山頂です。
この日、山頂では平地で羽化したアキアカネが飛び交う様子が数多く見られました。
夏本番の尾瀬です。
次の写真にアキアカネが3匹写っているのですが、小さくてわからないかな? -
山頂よりの燧ケ岳と尾瀬ヶ原。
昨日、あの燧の麓からここまで雨の中を歩いてきたんだと思うと、感慨深いものがあります。
山に登って、稜線を振り返ってはいつも思うことですが、足はエライ! -
山頂からいったん下って、上り返した山が小至仏山です。
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小至仏に至る稜線にはさらに花が豊富で、花、花、花の山です。
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イブキジャコウソウ
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ハクサンイチゲ
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タカネバラ
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シナノキンバイ
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タカネシオガマ
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それにしても蛇紋岩はよく滑ります。
滑ったはずみで体当たりしてきた人3名、自分も滑って勢いがついて止まらなくなり、危うく滑落そそうになったりと、いやはや恐るべし蛇紋岩です。
遠くに見える山の上に池塘が見えます。 -
その場所がここオヤマ沢田代です。
原にはワタスゲが風にゆれていました。 -
空を映す小さな池
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木道脇で見つけたタテヤマリンドウ
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田代を過ぎると樹林帯に入ります。
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森ではシャクナゲが咲き、
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オオバギボウシは樺に寄り添うようにして、、
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アキアカネが木道にその影を落としています。
山の夏は、駆けぬけるように通り過ぎて、秋へと移行していきます。
短い夏を詠うように咲く花、
夏の至仏は、花いっぱいでした。 -
燧を振り返りながら眺めて歩いた至仏山、花の多さに足を止めることも多く、気がついてみたらバスの集合時間に間に合いそうもありません(~_~;)
このあと転がるように山を駆け下り鳩待峠へと急いだのでした。
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この旅行記へのコメント (4)
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- ユキゴローさん 2007/08/23 09:08:05
- 山の姿は変らない!
- そよ風さん こんにちは!
至仏岳…懐かしい!30年以上のご無沙汰です。
なぜならば長野に移住して、ユキゴローの遊び場が
変っちゃったからであります!
何十年経っても変わらぬ姿、やっぱり山はいいですねぇ〜!
こういう写真見せられると、また行きたくなっちゃいます。
ユキゴロー
- そよ風さん からの返信 2007/08/29 22:06:11
- RE: 山の姿は変らない!
- ユキゴローさん、こんばんは☆彡
お返事が遅くなってすみません。
ユキゴローさんにとっても懐かしい山だったのですね。
そうですね、いろいろなものが年とともに変化していくなかで、
山の姿はそれほど変わらずに訪れる者を迎えてくれますね。
私も20年ぶりの尾瀬でしたが、
美しい尾瀬の景色は、当時のそのままで残っていました。
といっても、山小屋などきれいに立派になって、
それは大きな変化がありましたが、
尾瀬ヶ原でゆれるニッコウキスゲや、木道がどこまでも続く
尾瀬特有の景色は変わりなく、とても懐かしい思いでした。
秋の草紅葉に染まる頃は、またどんなに美しいかと想像すると、
秋にも行ってみたいと思っています。
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- 旅猫さん 2007/08/22 08:32:47
- 至仏!
- そよ風さん、おはようございます!
至仏山は、憧れの山です。
昔、山歩きをしていた頃、尾瀬から眺める至仏に、
いつかのぼってやろうと思いを馳せていました。
あれから十数年、いつしか山から遠ざかり忘れていました。
いまでも花の山なのですね。
爽やかな風が伝わってくるようです。
旅猫
- そよ風さん からの返信 2007/08/29 21:59:00
- RE: 至仏!
- 旅猫さん、こんばんは☆彡
すっかり返信が遅くなってしまい申し訳ありません。
山の鼻から登る至仏はけっこう急でしんどかったですが、
山頂に広がるお花畑の見事さ、
それほど高くはないのに花の多さに感激しました。
また、登りつつ見える燧ケ岳の眺めはずいぶん励みになりました。
植生の豊かさ、眺めの素晴らしさともに、
登りがいのある山でした。
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