2007/08/14 - 2007/08/14
707位(同エリア766件中)
もろずみさん
夏休みの宿題その5は「滝の飛沫を浴びて涼む」です。
御岳山は東京の山とはいえ標高929Mですから下界とは5℃くらい気温が違います。
連日の猛暑で行動が制限されるこの時期、何と言っても涼しい所に行くのが一番。大体、熱帯夜がずっと続いているので早朝に目覚めてしまいましたし行くしかないです。
そろそろ森の妖精・レンゲショウマも咲き始めているようです。
お目当ての滝はロックガーデンにある「七代の滝」と「綾広の滝」です。2つの滝を結ぶ沢が格好のハイキングコースになっています。
ファミリー向けと言われていますが、結構ハードなルートで急坂のアップダウンで大汗をかきます。
しかし、清流に沿った道は気温も30℃以下。清涼感たっぷりで爽快です。
こういうルートは自分のペースで歩ける単独行が一番。
お盆休みなので家族連れも多かったですが、平日なのでアプローチもスムーズでした。
- 交通手段
- JRローカル
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西武拝島線、JR青梅線、バス、ケーブルカーと乗り継いで辿り着いた御嶽山駅が今日のスタート地点。
2時間半かかりました。都内とは思えませんね。 -
身支度を整えてまずはレンゲショウマ群生地へ。
カメラマンたちは早いです。もうカメラの砲列ができてました。
おもむろに参戦するとしましょう。 -
「森の妖精」と言われる花はいくつかありますが、日本だけに咲くのがレンゲショウマ。
漢字で書くと「蓮華升麻」と字面がなかなか格好良い花です。
見るからに涼しげですね。 -
見頃になったと言ってもまだこれからという感じ。
一週間ほど早かったかな?
それでも近景しか撮りませんから、撮影に支障はありません。 -
このところ雨がないので花もややお疲れの様子です。
もう少し瑞々しさが欲しいですが、幻の花なので出会えただけでも満足です。 -
花撮りはほどほどにして歩き始めることにします。まずは展望台へ。
今日も嫌になるほどの夏空ですね。 -
手前から日の出山・高峰山・愛宕山と連なる稜線。
ここの標高は850Mくらいです。 -
御岳山には珍しい山上集落があります。
元々は御嶽神社の御師集落で、今は宿坊や土産物屋を営んでいます。
ケーブルができるずっと前からあったのですから東京の隠れ里ですね。
集落の中央に天然記念物の「神代欅」が聳えてます。 -
そして御嶽神社の参道。短いながらもこれが山の上です。
それぞれの店に入って奥に行くと素晴らしい眺望が望めます。
何でも「美しい日本の歴史的風土・準100選」に選ばれたそうです。
東京の町で他に選ばれたのは柴又帝釈天参道と墨堤の桜並木です。なるほど・・・。 -
ふうふう言いながらやっと辿り着いたのは大鳥居と随神門。
修験信仰の神社とは言え参詣には苦労しますね。
拝殿まではまだまだ石段を登らなければなりません。 -
やっと到着の武蔵御嶽神社。
創建は神代の昔で、日本武尊が東征の折にこの地で狼により難を逃れることができたと言い伝えられています。
よって、ここでは狛犬が狼です。 -
社殿は煌びやかでとにかく立派です。
とても900Mの山の頂にあるとは思えません。
まずは今日の行程の無事を祈ってひと休み。 -
さて、ここからいよいよ山歩きが始まります。
もうずいぶんと登ってきたので汗だく。
下界より涼しいのでしょうが、このところの下界は尋常でない暑さですからね。 -
ルートの分岐点にあたる長尾平に寄ります。
ここには展望台がありますが、今まで寄ったことがないので試しに立ち寄ってみます。
綺麗な四阿が建ってます。 -
確かに四阿を建てるだけの価値がある展望。
山に登る楽しみはスケールの大きな景色を見ることができることですね。
ここでお終いにしても今日は来た甲斐があったなぁ。 -
下山したい誘惑を振り切ってロックガーデンを目指します。
そうだった。今日は滝を見に来たのでした。
九十九折れの急坂を一気に下っていきます。これが結構きついのです。 -
回りは鬱蒼とした杉林。
下の方から沢の音が聞こえて、下るに従ってその音が大きくなってきます。
膝が笑い始めてきた頃、やっと沢に下ります。 -
七代の滝に到着です。
谷底という言葉がこれほど似合う場所もありません。
沢を渡る風がひんやりと心地よいです。 -
水不足を心配しましたが、滝は勢いよく落ちていました。
美しいですねぇ。これで落差は約10M。
実はこの滝は5段になっていて、滝壺はその5段目です。
上の段はロッククライミングの心得がないと見られないようです。 -
至福のひとときの後には苦難が待っています。
鉄製の階段が延々と続いている道を登ります。
あれだけ下ってきたので登りがあるのは承知の上。
でもなぁ・・・休み休みでないととても無理。 -
滝を見ながら小休止。とにかくここは涼しい。
じっとしていると体が冷えてくるほどです。
周囲を見回すとホトトギスの花が咲いていました。
これまた涼しげで良いです。 -
ようやく登り切った所が天狗岩。
息を切らして見上げると、岩の上に天狗像が笑ってます。
七代の滝を見ないつもりなら、長尾平からここまで来る道もありますが、それはちょっと惜しいですよね。 -
ここからロックガーデンです。
距離は2km弱。緩やかながら登りは続きます。
でも一応難所は通過したので一安心です。 -
こういう道なら快適です。
やっと周囲の景色を楽しみながら歩くことができます。 -
沢にぶつかってロックガーデンに出ました。
沢を渡る風の心地よいことと言ったらありません。 -
清流が流れ、見た目も涼しいです。
多分気温は25℃くらいだと思います。
下界とは10℃は違いますね。 -
沢を左右に渡りながら歩きやすい道が続きます。
東京の奥入瀬と呼ばれているそうです。
本当に都内には全国の名所なら何でもありますね。 -
ふと脇に目をやれば何と幻想的で美しい深緑の光景!
木漏れ日が木々の葉を透かしてこぼれ落ちています。
ついつい歩みが遅くなり、後から来たハイカーに抜かれます。 -
しばらく行くと休憩所が見えてきました。
ロックガーデンを歩くのは4回目ですが、毎回ここで大休止をとります。
時間的にちょうどお昼頃になります。
やはり何度か歩いた山だと、コースタイムも読めるのでのんびりできますね。 -
今日の装備はこんなにコンパクト。
・・・いつもこんなものですけど。
最近ストックの良さがわかってきましたので手放せません。 -
休んでいると段々人が増えてきました。
涼を求めて来るには良いコースですから、平日でもハイカーは多めのようです。
さぁ、清流で顔を洗ってすっきりしたところで出発です。 -
しかし尾根歩きとは雰囲気が違って楽しいコースです。
登りながら写真を撮ることはあまりありませんが、ここは別です。
もっとも木漏れ日が頼りなので手ブレも多かったですが・・・。 -
綾広の滝に到着しました。
落差10Mは七代の滝と変わりませんが、こちらの方がスケールが大きく感じます。
きっと水量の差でしょうね。 -
この滝は「みそぎの滝」とも呼ばれ、御師になる修行の時に打たれた滝です。
滝壺は結界で神聖な場所です。 -
この清涼感。滝壺の回りでくつろぐことの何と気持ちよいこと。
夏は滝ですねぇ。ずっと陽が落ちるまでここに居たい気分。 -
滝の飛沫を十分に浴びて今日の目的は達成。
そろそろ戻るとしましょうか。
たっぷり汗もかいて、持ってきた水も終わりました。
途中の水場で補給します。 -
あとは長尾平までなだらかで歩きやすい山道。
まだ登りです。ずいぶんと下ったからなぁ。 -
これは珍しい。野生の葛の花です。
-
途中の鳥居と「天狗の腰掛け杉」。
ここから登って行けば御嶽神社の奥の院。
さらに大岳山へと続いています。
まだ行ったことはないけど険しそうです。 -
長尾平まで周回してからは来た道を戻ります。
山上集落の中にはこんな演出も。
いかにも御嶽山詣の旅人のための宿坊です。 -
いい加減足が重くなって来た頃、道の手すりにあった温度計。
29℃を指してました。14:00前の一番暑い時間帯にこの気温です。
山の上でこれですから下界はどうなっているのか心配になりました。 -
振り返れば山上集落が見えます。
本当にすごい所にあるものですねぇ。 -
無事にケーブルの山頂駅に戻ってきました。
とりあえずビールを一杯飲んで、次のケーブルカーで下ります。
何度来てもこのコースはハードです。でも見所は多いし涼しいし、夏の日帰り避暑地としては最高です。
こういう暑いときの避難場所をいくつか用意しておくと良さそうです。
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この旅行記へのコメント (2)
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- NODAさん 2007/08/18 14:57:55
- 涼しそうです
- こんにちは。
夏の奥多摩は暑い、といわれていますが、ロックガーデンは別世界のようですね。お盆休み中に僕もここに行こうかと思ったのですが、あまりの暑さに億劫になってしまい、出かけずじまいでした。
もろずみさんの写真を見ると、やっぱり行けば良かったな、と少し後悔しています。
彼岸を過ぎて少し涼しくなったら、日の出山とつるつる温泉もセットにして出かけようかなぁ。
- もろずみさん からの返信 2007/08/18 20:34:17
- RE: 涼しそうです
- NODAさん、ご無沙汰。
平日だったので一人でふらっと行きましたが、誘えば良かったですね。
確かに夏の奥多摩はそこそこ暑いです。でも沢は違いましたよ。
前日の読売新聞東京版に綾広の滝の写真が出ていたので、それに誘われて来た人も多かったようです。
「新聞に出ていたのはここだね」と言う声も聞こえてました。
中高年はみんな行動力ありますね。
ロックガーデンも年々きついと思うようになりました。
せめてこれくらいのコースは歩ける体力を維持したいものです。
そういう意味で脚力のバロメーターになるコースです。
私も秋になったらまた山に入ろうと思ってます。
ご一緒できると良いですね。
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