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上海独り歩き<br /><br />わたしは以前よく上海に出かけた。北京にも出かけ街を歩き、バスに乗り旅した。<br />上海の街並は表通りでは明るく、高層建築物が建ち並び、明るい市民の顔があふれていた。<br /><br />残念ながら今年はいまだ諸般の事情で行くことができないが、少なくともいろいろな見聞記や話を聞いてみると、ここ数年の発展は実に著しい。<br />旅行はツアーとか団体で行き名所や観光地を訪ね、グルメを味わい、買い物をしたりして楽しむもので有ろう。<br /><br />けれど、わたしは連れといくことも有るが、現地に着けばそれぞれが思い思いの場所を自由に訪れ、いろいろいろな人と話すことができる旅が楽しみである。<br />旅と旅行はわたしの中では少しだけ区別しているので有ります。<br />かと言って言語を十分に話せるわけでもない。<br /><br />わたしは旅に行けばその地で新たな連れをつくり、彼等彼女たちに案内してもらい、行きたいところに行き、歩きたいところを歩き、時には深夜遅くまで飲み歩くのである。<br />と言っても日本的スナックやクラブなんてないと思う、わたしはいつもカラオケバーのようなところに行くのである。そこで場合によっては彼女たちと知り合いになり、翌日は案内してもらうのである。<br /><br />中国の政治や不動産のこと、人の暮らしや意識、生活のこと、さまざまのことを自分なりに学び血と骨にしたいからである。たまにはその人の家を訪ねることもあります。<br /><br />わたしが行き始めた頃は、今の南京東路などはまだ全く未開発で、夜などは真っ暗な路地と<br />くすんだ壁色をした古い家並みが続いている。<br />全く闇の路上で襲われたとしても誰も助けてはくれない。<br />だから、結構ひやりとした場面に遭遇したこともある。<br />おそらく警察でさえ、助けを求めるのは困難である。<br />しかし、死を賭していれば意外と冷静になれるし、それほどの危険性は感じなかった。<br /><br />少なくともわたしは万一を想定しているからで、<br />いつ命をなくしても決して文句も言えない。だから旅に出るときは遺書をしたためものだ。<br /><br />しかし、中国にも日本にも悪も有れば正義もある。<br />いろいろな人がおりいろいろな考えをもっているから当然である。<br /><br />それでもまだわたしはまったくわからいことばかりである。<br />何十年日本国民をしながら、理解できない日本、それがたまに行く程度で<br />中国の実態や国民性を理解できるとは思ってはいない。<br />民はいま公式には13億と言われているが、地方の農民地帯を含めれば<br />実数以上かも知れない。<br />日本の民はわずか1億2000万足らずである。<br /><br />今回の反日運動の結果、旅行者が激減したという。<br />ガイドを生業とする者、地方でしぇんしぇんと言って観光客に品物を売りつける低所得者層、<br />旅行社に勤める者、レストラン、タクシー運転手等々、<br />観光客を収入源とする、彼等彼女は間違いなく減収である。<br />貧富の格差はますます拡大助長している。それらを日本国内にいて理解できるので有ろうか。<br />その彼らのひとりが言った。<br />「いまの政治は皇帝政治と一緒だよ。幹部ってすごいよ。」と声を落としてつぶやいた。<br /><br />わたしには今の上海事情はよく理解できない。<br />テレビの報道や人の話を聞くだけではなかなか理解できない。<br />「百聞は一見にしかず」<br />それでも私が理解出来るのは、実に些細なとるに足りない小さな断面にすぎない。<br /><br />誰しも平和を望む。<br />しかし、たとえば刑法的に言えば「急迫不正の侵害ある時、これは正当防衛の成立する構成要件であるが、この場合死を賭しても戦い、守らなければならないものも存在するのである。侵略や攻撃ではない自衛である。<br /><br /><br />

上海独り歩き

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1997/02/09 - 1997/02/13

7867位(同エリア12041件中)

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5

浅山 (あさやん)

浅山 (あさやん)さん

上海独り歩き

わたしは以前よく上海に出かけた。北京にも出かけ街を歩き、バスに乗り旅した。
上海の街並は表通りでは明るく、高層建築物が建ち並び、明るい市民の顔があふれていた。

残念ながら今年はいまだ諸般の事情で行くことができないが、少なくともいろいろな見聞記や話を聞いてみると、ここ数年の発展は実に著しい。
旅行はツアーとか団体で行き名所や観光地を訪ね、グルメを味わい、買い物をしたりして楽しむもので有ろう。

けれど、わたしは連れといくことも有るが、現地に着けばそれぞれが思い思いの場所を自由に訪れ、いろいろいろな人と話すことができる旅が楽しみである。
旅と旅行はわたしの中では少しだけ区別しているので有ります。
かと言って言語を十分に話せるわけでもない。

わたしは旅に行けばその地で新たな連れをつくり、彼等彼女たちに案内してもらい、行きたいところに行き、歩きたいところを歩き、時には深夜遅くまで飲み歩くのである。
と言っても日本的スナックやクラブなんてないと思う、わたしはいつもカラオケバーのようなところに行くのである。そこで場合によっては彼女たちと知り合いになり、翌日は案内してもらうのである。

中国の政治や不動産のこと、人の暮らしや意識、生活のこと、さまざまのことを自分なりに学び血と骨にしたいからである。たまにはその人の家を訪ねることもあります。

わたしが行き始めた頃は、今の南京東路などはまだ全く未開発で、夜などは真っ暗な路地と
くすんだ壁色をした古い家並みが続いている。
全く闇の路上で襲われたとしても誰も助けてはくれない。
だから、結構ひやりとした場面に遭遇したこともある。
おそらく警察でさえ、助けを求めるのは困難である。
しかし、死を賭していれば意外と冷静になれるし、それほどの危険性は感じなかった。

少なくともわたしは万一を想定しているからで、
いつ命をなくしても決して文句も言えない。だから旅に出るときは遺書をしたためものだ。

しかし、中国にも日本にも悪も有れば正義もある。
いろいろな人がおりいろいろな考えをもっているから当然である。

それでもまだわたしはまったくわからいことばかりである。
何十年日本国民をしながら、理解できない日本、それがたまに行く程度で
中国の実態や国民性を理解できるとは思ってはいない。
民はいま公式には13億と言われているが、地方の農民地帯を含めれば
実数以上かも知れない。
日本の民はわずか1億2000万足らずである。

今回の反日運動の結果、旅行者が激減したという。
ガイドを生業とする者、地方でしぇんしぇんと言って観光客に品物を売りつける低所得者層、
旅行社に勤める者、レストラン、タクシー運転手等々、
観光客を収入源とする、彼等彼女は間違いなく減収である。
貧富の格差はますます拡大助長している。それらを日本国内にいて理解できるので有ろうか。
その彼らのひとりが言った。
「いまの政治は皇帝政治と一緒だよ。幹部ってすごいよ。」と声を落としてつぶやいた。

わたしには今の上海事情はよく理解できない。
テレビの報道や人の話を聞くだけではなかなか理解できない。
「百聞は一見にしかず」
それでも私が理解出来るのは、実に些細なとるに足りない小さな断面にすぎない。

誰しも平和を望む。
しかし、たとえば刑法的に言えば「急迫不正の侵害ある時、これは正当防衛の成立する構成要件であるが、この場合死を賭しても戦い、守らなければならないものも存在するのである。侵略や攻撃ではない自衛である。


同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
タクシー
航空会社
JAL

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