2007/04/19 - 2007/04/19
694位(同エリア846件中)
ぱんぱーすさん
- ぱんぱーすさんTOP
- 旅行記44冊
- クチコミ0件
- Q&A回答9件
- 111,805アクセス
- フォロワー4人
まずは四川省の広元という街に降り立った今回の旅。あまり有名とはいえない街だが、中国の成り立ちを記す上で欠かせない遺物がここにあるのだ。
同僚のたっての願いで実現した広元への訪問。はてさて、どんなものが待ち受けているのやら……
-
広元駅。繁体文字で記されている。南方に来たんだなぁと感じる一瞬。
-
隣にはかなり大きなバスターミナルがある。相当な長距離路線も運営しているようだった。
-
とりあえず、朝食をとる事にする。お決まりの包子に、俺は炒飯、同僚は列車内に引き続いて麻辣米線を食べていた。
-
まずは「蜀の桟道」こと古桟道へ向かう事にする。といっても、バスも何も路線が無いので、タクシーをチャーターして行く他ない。
タクシーから撮った街並み。ちょっと田舎の集合住宅地、といえばしっくりくるだろうか。 -
古桟道は、厳密には広元ではなく隣町にある。つまりは広元を出なければならないのだが、その為には国境ならぬ町境にあたる交番で出国ならぬ出町手続をしなければならないのだ。この地方には一体どんな事情があるのだろうか。瀋陽には(多分)ないぞ、こんな変なサービス。
-
高速道路を走ることおよそ15分。意外に近くにあった、古桟道に到着だ。
正式には「明月峡古桟道」というらしい。このあたりは月がよく見えるのだろうか。 -
古桟道のチケットゲート。かなり洒落ている。
前を歩いているのは同僚。俺を凌ぐハイパー旅好き。 -
古桟道入り口に到着。もともとここは同僚の希望で訪れた場所だったのだが、これは期待できそうだ。
古桟道こと蜀の桟道は、もともと項羽に敗れた劉邦が漢中に封ぜられる際に、抵抗の意志が無い事を表すためにわざわざ道無き渓谷に桟道を架け、通り過ぎた後に桟道を燃やして都(長安)への道を塞ぎ、漢中から出てこない証を見せたという故事から始まっている……らしい。が、都からの情報が逐一劉邦に届いていたり、項羽に反旗を翻した際には再び桟道を築いて都へ攻め上るあたり、思いっきりただのパフォーマンスだった……と言えなくもない。 -
わんこも俺たちを静かにお出迎えしてくれた。ちょこんと座っているのが可愛すぎる。
三国時代には、かの諸葛亮が魏の北伐の際にここを何度も通ったらしい。かような山がちな土地でありながら、数々の古代英雄の足跡が残る場所である。 -
桟道。ここはまだ川べりで低い場所だが、断崖絶壁のようなところにかかる桟道もあったのだろうか。
-
こんな感じで続いている。
対岸のトンネルは列車用。鉱山列車のように、山肌を縫うように、時にはトンネルを潜り抜けて走るのが、このあたりの路線の特徴。 -
川はまるで黄河のような色をしている。
遊覧船がどこかから出ているようだ。このあたりは波も穏やかで、心地よい大自然を満喫できること受けあいだ。
それにしても、地層の斜めっぷりが尋常ではない。 -
写真のように、岩に木の杭をいくつも打ち込み、その上に木の板を幾つも並べて固定し、その上を渡っていったようだ。
-
コレがその穴。現代ならともかく、当時はまだまだキリストも生まれてなければブッダなんて影も形もない時代だ。よくもまぁ根気よくこのような穴を無数に穿っていったものだと感心する。
空中での作業だったろうに、どれだけの人力が失われていったのやら…… -
諸葛亮さんがここを通りましたよー、と書いてある石碑。
-
翻る「蜀」の旗。
-
何だろう、これ……
そりゃ、一輪車だってのは見た瞬間に分かりますが、何の目的で使われたんだろうって事ですよ!そんなおバカじゃありません! -
対岸のトンネルから顔を出した列車。成都行きだろうか。
-
まるでジオラマのような風景が広がる古桟道近辺。遠景って、こういうものなのかな?
-
古桟道を出、隣を走る車両用の道を走る。ここはかなり最近になって造られた道だそうだ。何でも、少し前までは山肌をぶち抜く技術が無かったため、広元近辺の人達は物凄い遠回りをして近隣や西安方面へでかけていたんだとか。
「剣門蜀道」と記されている。まさに「剣が峰」とでもいいたくなるような場所だ。 -
こんな風景の中を、初老の遊客が傘をかぶりつつ釣り糸を垂らしながら、木舟に乗ってゆっくりと流れに任せて漂っていくような、そんな古き良き中国が浮かんできた。
-
ここはまさに岩をくりぬいた当時のままで残されている。地元では「虎の口」だか「獅子の口」と呼んでいるそうだ。
この道が完成する以前は、地元民達は大変な遠回りをして近隣や西安などに出かけていたそうだ。まさにこの道は、広元近辺の交通の生命線である。とはいえ、今でも落石は時々あるそうで、夜はタクシーの運ちゃんでさえもまず走らないとか。 -
道のすぐ傍には、ご覧のような絶壁が高々と聳えています。
首が痛い。 -
虎の口の中から撮った風景。上から岩が延びてきている光景なんて、実は鍾乳洞並に貴重なんじゃないか?
-
食い殺される寸前の同僚(笑)
見てたらすみません、同僚さん…… -
帰り道に、千仏崖という観光スポットへ立ち寄る。正しくは「千仏崖摩崖造像跡」。端的に言えば敦煌の莫高窟の広元版だ。規模は敦煌には及ばないが。世界遺産登録こそされていないものの、中国国内では重要文化拠点として人気のスポットである。
-
見ての通り、岩場の至るところにびっしりと仏様の像が彫り込まれている。石窟文化は中国西南方にもしっかりと延びていたようだ。
-
莫高窟に比べて外気に触れる割合が高そうな割には、保存状態がいい。渓谷の岩場なんてトコは風の通り道になりそうなものだが……ひとえに修復作業のおかげなのだろうか。
-
ご覧の通り、びっしりというかもう無秩序に彫られまくっている。
-
日本の大仏と様式が似ている。
そもそも中国西南方の仏教とは、ウイグル方面から伝わった仏教が主流なのか、はたまたベトナム方面から伝わった大乗仏教が主流なのか?その辺まできちんと調べていけば、またひとつ、旅が面白くなるんだろう。 -
仏像トリオ。
-
仏像戦隊トナエルンジャー。
-
顔グロ仏像。で仲間の仏像達は、みな白い顔をしている。
-
両サイドの仁王像は、阿吽像なのだろうか。
-
千仏崖の上部まで上がってきた。左下の道路と併せて見てみると、どんなところに俺が立っているのか、想像がつくでしょうか。
階段狭すぎ。通路も狭すぎ。俺が身体を横にしてもまともに通れない通路って、どんだけ狭いんじゃ。 -
ブッダの入滅のシーンも、しっかりと彫られていた。
-
正対象の鏡仏像。
-
全ての仏像には、大小余すことなく全てに番号がふられている……はず。細かいものまで丁寧に数えれば、全部で一体どれくらいの仏像が彫られていたのだろうか。
それはともかく、ここが世界遺産登録が叶わなかった最大の原因がこの写真に写っている。落書きが圧倒的に多いのだ。中国人には芸術や歴史を大事に保存すると言う感覚というか、センスというか、そういうものがないのか?
広元市政府も気にはしているのか、主要な仏像の傍らには監視カメラがついている場所もあった。 -
「千仏窟」と名付けられた小さな窪みの部分には、見事な仏像が彫り付けられていた。もう少ししっかりと撮りたかったのだが、何しろ絶壁に彫られた仏像であり、すぐ後ろはもう手すり、その後ろはもう崖なのだ。考えてみたら、結構危ないポジショニングだった事は疑いない。
-
壁面一体に、まさに余すところ無くびっしりと小仏像が彫られている。根気のいる作業だったろう。これが中世仏教の修行の一環だったというのだから、教えの変遷というものは、時代時代で大きく左右されるのが面白くてたまらない。だってそうでしょう、今現代でこんな苦行をする人はまずいないんだから。
-
これは上下2枚セットで見る写真なのですが……
このような感じでそこそこ大きな仏像も彫られていました。大仏まであと一歩といった感じでした。 -
-
千仏崖から遠景を望むと、やはりジオラマと錯覚してしまうかのような、不思議な光景が広がる。動いているのは列車なのだが、列車でさえも電気仕掛けのおもちゃが動いているように見えてしまう。都会では味わえない、何とも不思議な感覚。
さて、そろそろ成都行きの列車の時間が近づいてきてる。駅へ戻るとしましょうか。 -
俺が駅のベンチでうたた寝している間に、昼飯売りのワゴンが回ってきていたようで、同僚はバクバク食べまくっていた。そない美味そうに食われたら、俺も食べたくなるっつーの。という事でワゴンに向かった俺。米飯に炒め野菜と回鍋肉(またかよ)を盛り付けて召し上がります。5元。
ふむ、美味い。フツーに美味い。旅ってやっぱこうじゃないとねーっと改めて思う一瞬。 -
っとすると、ワゴンのネタが切れたようだ。帰るのかなと思いきや、何とワゴンでは先程まで売られていなかった別のメニューを新発売してきたではないか!しかも、俺らの食いっぷりはかなり目立っていたらしく、売り子のねーちゃん達がこっちにがっちり視線を合わせてきやがる。こ、コノヤロー!商魂逞しすぎるんじゃねーのか?!
はい、買いました。ところてんに甘い蜜ではなく辛い唐辛子と汁の醤をかけたもの。3元。
ちくしょー、まずくねーじゃねーかよー。
四川探訪Part2 終了
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
中国 の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
45