2007/06/22 - 2007/06/24
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gentlyさん
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我々日本人が、ヨーロッパの古いレーシングカーにエキゾチックを感じるのと同じように、イギリス人にとってもアメリカのレーシングカーというのは異国情緒を感じるものらしい。
まだまだ日本では文献や資料の少ないアメリカの古いレーシングカーですが、ここグッドウッドでは特設のカテゴリーが設けられるほど人気で、
インディやカンナム、IMSA、ナスカーのマシンはもちろん、ドラッグレースのファニーカーや、パイクスピークに挑戦したモンスターマシンも、ちゃんと自動車文化のひとつとして評価されている点は非常に好感が持てます。
アメリカのレーシングカーは大雑把で粗暴なイメージがありますが、ちゃんと歴史を紐解いてみると、実は人間的にとても魅力的なコンストラクターやレーサー達のエピソードに溢れ、技術的にも革新的なアイディアが沢山盛り込まれていて、興味は尽きません。
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今年のグッドウッドで、意味最速のマシンはコイツに違いない!
ハーストの手によって、ミドに7リッター”ヘミ”V8を搭載された'68バラクーダのドラッグマシン、バラクーダ・ヘミ・ハースト・アンダーグラス。1500馬力オーバーのヘミをミドに搭載したところ、重量バランスが悪く、どう走ってもウィリー(アメリカ風に言うとヘッズアップ)してしまうので、「しょうがないから常にウィリーしながら走るクルマ」にされてしまった。
今回こいつに乗ったのは、当時のハーストのドライバー、ボブ・リグル。いい歳のおじいちゃんになった今でも大迫力のウィリーを披露してくれました。 -
これが問題の、1500馬力を叩き出す7リッターV8”ヘミ”。
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バラクーダの貴重な内部写真。
本当に何も無いシンプルなコクピット。「アンダーグラス」の異名は、ウィリー走行中は当然ドライバーは前が見えないので、床に透明アクリル板の窓を作ったことによる。
ミッションはオートマ。
一見バカバカしいが、これでも当時のハーストが大真面目につくったドラッグマシン。 -
1968年のデイトナやセブリング、ルマンなどの耐久レースに姿を現した、ガスタービンエンジン搭載マシン、ホーメットTX。
ガスタービンエンジンは、レイ・ヘッペンストールが手がけたものだが、シャシーはかつてカンナムにV8ツインターボマシンを持ち込んだボブ・マッキーの手による。
まるでジェット戦闘機のエンジン音のようなかん高いノイズを撒き散らしながら走る姿は、とても地上の乗り物には見えません。このエンジン音を聞けて大満足。 -
イギリスのドラッグレースチャンピオン、ロニー・ピカードが持ち込んだのは、ミドにローバー製3.9リッターV8を載せたコーヴェット。このクルマもバラクーダ同様、どう走ってもウィリーしてしまうので、床を透明アクリルにして前方視界を確保している。
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かつてダン・ガーニーが乗ったカンナムマシン、ローラT70。
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戦後のインディに初めて登場したアメリカ製ミドシップレーサー、トンプソン・ビュイック・スペシャル。当時のドラッグレーサー、ミッキー・トンプソンの手がけたマシンで、62年のインディにダン・ガーニーのドライブで出場するも残念ながらリタイヤする。
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貴重なミラー・フォードV8!
ハリー・ミラーが手がけた、市販車ベースの3.6リッターフォードV8エンジンを搭載するマシン。全輪独立懸架、フロントドライブという画期的なメカニズムをもち、流麗なデザインが特徴的だったが、残念ながらその複雑なメカニズムが災いしてレースでは活躍できなかった。
ところで、ミラーとフォードの結びつきに一役買った男の名前をプレストン・タッカーという。後に、映画にもなった高級大型セダン「タッカー」を作る男である。 -
おおっ!これは凄い!1921年のフランスグランプリで優勝した、デューセンバーグ8!
名手ジミー・マーフィーのドライブでフランスのバローと死闘の末優勝するも、当時新参者のアメリカ車の優勝を認めたくなかった主催者が言いがかりをつけて失格ににしてしまう。
バロー優勝に沸きあがる主催者達に愛想が尽きたマーフィーたちデューセンバーグチームは、一切の抗議をすることなく祝賀会場から退席し、近くのレストランでささやかな優勝パーティを開いたという。
マーフィーはこのクルマで22年のインディでも優勝を飾る。 -
美しいダービー・ミラー91。当時のアメリカ車の常識を破る、小型で流麗な1.5リッター、スーパーチャージャー付き直列8気筒ツインカムエンジンを搭載するフロントドライブレーサー。当時のアメリカ国内のレースだけでなくモンレリィやブルックランズのレーシンクヒストリーを持つ。
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有名なアラン・マン・レーシングが持ち込んだのは、怪物マシン、フォードF3L。フォード・コスワースDFVを最初に搭載したスポーツカーで、当時スパ・フランコルシャンでF1より速いラップタイムを刻んだという・・・。
今年のグッドウッドでは、ルパート・キーガンがステアリングを握った。 -
戦後のインディを代表するレーシングエンジン、オッフェンハウザーを搭載するローラT90。
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750馬力を発生する2.6リッターV8ターボエンジンを搭載する、ペンスキー・イルモアPC19。これは1990年のエマーソン・フィッティパルディのスペアカー。
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