銭金生活＠ヘルシンキ

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予想はしていたが、北欧は物価が高いッス。


　どれくらい高いかというと、コーラ５００ccが２ユーロ。サブウェイ単品で４ユーロ。マクドのセットで８ユーロ。コインランドリーは６ユーロ。写真は駅のカフェの朝食セット、６ユーロだから１０００円程度。バスや地下鉄が最低２ユーロ以上。インターネットは１５分２ユーロもするので、ブログの更新もままならない。（現在の相場１ユーロ＝１６５円）。何をするにしても金がかかる。気が付くとポケットのユーロの紙幣は、子供銀行のお札のようにいつの間にか消えている。

　何よりも困ったのは食事だ。レストランに入って、ちょっとした定食を食べれば軽く１０ユーロは超えてしまう。自炊したいのだが、ヨーロッパのユースホステルは、キッチンがないところもあってなかなか難しい。

　仕方がないので、スーパーで水と食パンとバナナを買い込み、それをひたすら食べるという行為を繰り返している（たまにトマトも買う）。だいたい１度買うと３食は持つので、４度目には外食をする（といってもケバブとかハンバーガーだけど）。

　定期ローテーションを繰り返すレッドソックス松坂の登板のような食生活。オープンカフェでランチを美味しいそうに楽しむ人を横目に、ベンチで一人バナナをほうばるのにも、もう慣れた。しかし、後何回パンを食えば、まともな飯が食えるのだろうと思うと、情けなくて涙が出そうになる。

　若い頃ならそこそこ我慢できるが、３０も半ばになって何ゆえ僕はこんな貧乏食生活を送らねばならないのか。自分を追い込んでまで、僕は北欧に強い憧れがあったけ？
　
　とにかく僕は先を急ぐことにした。早いとこ北欧を脱出し、ロンドンへ向かおう。

　そして、自分自身を納得させるために、こう思うことにした。「これは旅ではない、大いなる試練なのだ」と。「いかに物価の高い国で創意工夫して生き抜いていくか」。北欧版「銭形金次郎」生活を実践してやろうじゃありませんか。

　そういえば、北欧（バイキング）料理というのを一度も口にしたことがない。いやいや、とてもじゃないが、そんなの今の僕には必要ないのである！最低限、お腹を満たせばよいのである！観光するのに、バスや電車に乗ると金が掛かるので、ひたすら歩くのである！でも、あんまり歩き過ぎると腹が減るので、そこそこ近場にするである！汗をかくと洗濯代もかかるので、あまり急がないのである！喉が乾けば、ひたすら持ってきた水を飲むのである！美術館など入場料がかかるところは、極力我慢するである！起きていても、これまた腹が減るので今日はもう寝るのである！
　
　はて、これでよいのだろうか。
　今朝は腹が減って、４時に目が覚めたである！