2007/04/21 - 2007/04/21
170位(同エリア373件中)
カンゲンさん
★『プレア・ビヒア寺院』 世界遺産登録決定
ユネスコの世界遺産委員会は、2008年7月7日にカナダ・ケベックで開催されカンボジアの『プレア・ビヒア寺院』を世界遺産に登録しました。6月25日現在、タイ側の住民が抗議しており国境封鎖中で遺跡には入場出来ないようです。
クメール語で「山上の聖なる寺院」(カオプラヴィハーン)を意味するプレア・ビヒア寺院を初めて知ったのは、昨年(2006年)の11月「日本経済新聞」の文化面で、この地域の地雷除去活動に取り組んで来られた日本の非政府組織、「人道目的の地雷除去支援の会(JAHDS)」冨田洋氏の「幻の遺跡 地雷原から蘇る」の記事を読んでのことでした。
記事を読んだだけでその壮大さや遺跡群の素晴らしさが目に浮かび、機会があればぜひ訪ねてて見たいと思っておりましたが今回の旅の最後に実現することが出来ました。
カンボジア北端のトンラック山中にある「プレア・ビヒア寺院」(カンボジア領にあるのでカンボジア読みで)は、南北に900m、海抜660mの山頂に広がっています。
この寺院は、9世紀末の建造、アンコール・ワットよりも歴史が古く,クメール遺跡最大の山岳寺院とされている。
天然の要塞としての好立地条件から、カンボジア内戦時にポルポト派の基地となり、周辺の平原には無数の地雷が埋められ、
遺跡の石材で塹壕を築いたため保存状態は極めて悪く、早急な修復が望まれます。
この地の領有権を巡っては、シャム(タイ)とカンボジア間で争ったが、1962年6月15日、国際司法裁判所の判決でカンボジア領となる。タイでは全国的に激怒の抗議集会が開かれ、サリット首相は判決を拒否すると宣言したが、最終的には国王ラマ9世の助言によって明け渡すことになった。
ところが寺院へは、カンボジア側は絶壁で現在はタイ側からしか入れません。
☆領有権を巡る裁判は「プレア・ビヒア寺院事件」としてメコンプラザのホームページに詳しい。
(http://www.mekong.ne.jp/directory/politics/preahvihear.htm)
★日韓で争っている竹島(韓国では独島)も、国際司法裁判所で判定できないのでしょうか?
(韓国が反対しているとも聞いておりますが)
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ウボンラチャターニーの街から南へ100?、カオプラヴィハーン国立公園です。
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案内板、左の下がプレア・ビヒア寺院
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先ず、博物館(案内所)で模型や航空写真を見て、全体像をつかみました。
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国道221号線、整備された舗装道路を進みます。
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舗装道路が終わると平らな岩の斜面を下ります。
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ここが国境、ゲートの先がカンボジアです。
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寺院への入口が見えてきました、長い石段が始まります。
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階段横で、いい香りの茸を売っています。
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不揃いな石段、本当に歩きにくい。
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もう少しです。
両袖にナーガ神が見えてきました。 -
平らな参道に、両側はナーガ神の胴体。
最初の楼門、カンボジア国旗が翻っています。 -
ナーガ神
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第1楼門への階段、急勾配です。
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後ろを振り返ってみました。
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地元の少女と、今にも落ちそうな梁。
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崩れた楼門
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南側の入口から第2楼門への参道。
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参道沿いの石柱、リンガと思っていましたが蓮の花だそうです。
「ウボンラチャターニー」のウボンも、蓮の花の事だそうです。 -
ユネスコの地雷除去班、除去は完了したのかと思っていましたが、日本の受け持ち区域が終わったのだそうで周辺の作業は残っているそうです。
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赤いドクロの標識
地雷の埋設を知らせる標識柱。 -
第2楼門手前、石段の左側にあるバライ、乾季でほとんど水がない。
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石段は崩れたままの状態で、木の階段が設けられている。
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階段手前の穴、柱の跡なのか?
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第2楼門、比較的状態は良好です。
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十字型の建物です。
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ヴィシュヌ神のレリーフ。
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クリシュナ神のレリーフ。
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第3楼門への参道。
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第3楼門への階段。
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第3楼門。
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西側から見た第3楼門。
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東側にある物見の塔、断崖の下が良く見渡せる。
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カンボジア内戦時、ポルポト派の大砲。
ソ連製 -
南側の入口。
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第4楼門への参道と階段。
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破損が激しい。
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メインホールへの入口。
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連子窓から
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中央祠堂
中ではお坊さんがお経を上げていました。 -
中央祠堂の裏手、塔が建っていたが現在は崩壊している。
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右は西側回廊、正面の南側回廊は連子窓の構造。
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西側回廊内部。
内戦時の兵士による落書きが無数にあった。 -
回廊の外壁にある弾痕跡
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頂上から見たカンボジアの大平原、快晴の日には遠くのトンレサップ湖が見えるそうだ。?
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天然の要塞です。
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木の実を取る少女。
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手製のブーケでしょうか?
野生のライチだそうです、酸っぱい味がしました。 -
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この旅行記へのコメント (3)
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- sho-chanさん 2007/09/13 21:29:22
- はじめまして
- カンゲンさん
はじめまして。3月までカオプラウィハーンの近くに住んでいた者です。たまにこの地が淋しくなり、いろいろな人のウボン、シーサケートの掲示板を見て、懐かしんでいます。戦争の爪あとはまだ残っているんですよね。私の住んでいた子供の親も地雷で足をなくしてしまう人もいます。この近くはキャンプ場もあるのですが、地雷も埋まっており、キャンプ場なのに行ける場所も制限されています。現に北タイではゴールデントライアングルで有名ですが、ここにもエメラルドトライアングル(ラオス、カンボジア、タイの国境)があるのですが、そこも地雷の危険性があり、一般の人は立ち入り禁止なんだそうです。カオプラウィハーンの写真が綺麗に撮れているので、感動しました。
- カンゲンさん からの返信 2007/09/15 20:57:55
- RE: はじめまして
- sho-chanさん、こんばんわ
ご訪問ありがとうございます。
念願の「カオプラヴィハーン」(プレア・ビヒア寺院)を訪問し、周辺に未だに沢山の地雷が埋まっている現実を目にして戦争の悲惨さを改めて実感しました。
宗教・思想の違い、犠牲者はいつでも子供や普通の住民等の弱い人々です。
大砲で遊んでいる子供を見てショックを受けました。
この子達に本当の平和が来ることを願ってやみません。
カオプラヴィーハンの滞在記、楽しみにしております。
24日から、ラマダンに入ってます「イラン」に行ってきます。
この周辺も、紛争地ですが。
- sho-chanさん からの返信 2007/09/17 09:47:03
- RE: はじめまして
- イランですか。私も行ったことがないので、気になります。いろんなことを考えさせられるんでしょうね。お気をつけて。いい旅、いい出会いをしてきてください。旅行記待ってます。
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