2007/04/29 - 2007/04/29
177位(同エリア203件中)
もろずみさん
飯山線は1時間半に1本という運転間隔。町もスローライフを奨励しているかのように時の流れがゆったりしています。
菜の花を見た帰り道、次の列車までだいぶ時間があるので町歩きしてみました。
とは言え1本乗り過ごすと大変なので今回はさらりと見て回るだけです。
飯山は越後の上杉家の影響を強く受け、町には実に22ヶ寺が点在するという寺町を構成しています。仏壇が伝統工芸というのも頷けます。
町の落ち着いた雰囲気は「雪国の小京都」の名に相応しい風情がありました。
この町は冬に訪れるのがよいかも知れません。ただし豪雪地帯なので相当の覚悟が必要でしょうね。
今回の旅の締め括りにそんな飯山の町の印象を並べてみました。
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
-
飯山には城がありました。上杉謙信が北信濃攻略の拠点として築いたのが始まりです。
信濃平の高台にあり、眼下に千曲川が流れていて見晴らしは良いです。 -
飯山藩の起こりは「捨て童子・松平忠輝」が北信濃4郡を平定したときに始まります。
最初は皆川広照が城主となった支藩で4万石でした。
地形は戦国期の実践的な城の形態ですね。
今は公園となっていて水仙がびっしり咲いていました。 -
おや桜かな?と思ったらコブシでした。
信濃の春はコブシに始まります。
これはまた見事に咲いていますね。 -
城跡に建っているのは葵神社です。
飯山の実質的な藩祖は遠州掛川から移封されて来た松平忠倶です。
その後、移封や改易で藩主はめまぐるしく変わり、幕末には本多家の所領でした。 -
城山公園から町に下りてきました。
一応何でも揃っていそうな商店街ですが、見事なまでに人がいません。
観光地じゃないとGWもこんな風なんですねぇ。 -
気を取り直して、風情のある雁木通りへ。
軒を道路にせり出して除雪しなくても通行できるようにした雪国の知恵です。
これが雪の回廊になるわけですね。想像できませんけど。 -
雁木の通りはずっと続いています。
ここは伝統工芸の仏壇屋がとにかく多い。
木造の雁木と仏壇は妙に似合ってます。
「雪国の小京都」と呼ばれる所以です。 -
比較的新しい店も木造の雁木で町に溶け込んでいます。
こういう町並はいつまでも残してもらいたいですね。 -
飯山は仏壇屋も多いけど寺も多いです。
寺巡りの遊歩道が整備されています。
ここはちょうど中間地点のようです。 -
戻って最初から回るのは時間的に無理ですね。
とりあえず目の前の妙専寺に寄ってみます。
雪国らしい大屋根が特徴的です。 -
境内には市川達譲翁のスキーを履いた像があります。
明治45年にレルヒ大佐直伝の一本杖スキーを飯山に伝えた人だそうです。
飯山はスキー製造も地場産業です。 -
遠くから見て何だろうと思ったのですが、町の中にスキーのジャンプ台がありました。
仏壇とスキー板。どこかに共通点があるのか? -
本当にお寺が密集しています。
すぐ隣りに称念院の山門がありました。
静かな山寺の風情。 -
説明書きによれば、大正年間に本堂が焼失して昭和40年代に再建したそうです。
埴輪家屋屋根を持つ天平の正倉院を模した本堂です。 -
随所に「寺めぐり遊歩道」の道標が整備されています。
全部で22ヶ寺ですから見応えもありそう。
次回はこの遊歩道だけのために飯山に来ても良いかな。 -
こんな路地のような狭い道も通ります。
確かに道標がないと迷うかもしれませんね。
結構楽しそうなコース。 -
路地伝いに行くと寄り道したくなります。
暖簾をくぐると蔵造りの和紙工房などありました。 -
これまた変わった大屋根のお寺です。まるで兜のよう。
忠恩寺というお寺です。 -
各寺にはそれぞれ歴史のありそうな鐘楼があります。
これらが一斉に鳴り響くと凄いでしょうね。 -
お地蔵さんが並んでいたのは慶宗寺です。
雪に埋もれないように屋根付きの場所にいます。 -
茅葺きの山門が見えてきました。
こういう門は信州のお寺のイメージぴったりですね。 -
またしても大屋根の西敬寺です。
本当にどのお寺も屋根に特徴があります。 -
時間の関係で寺巡りはこれくらいにして、飯山市ふるさと館に立ち寄ります。
郷土博物館にはできるだけ寄るようにしていますけど、ここは規模的には小さいです。
でもまだ新しいようで工夫が見られました。 -
そうです!飯山と言えば高橋まゆみさんが創作活動している町でした。
東京で人形展があると必ず見に行ってます。
ふるさと館にも高橋さんの人形がありました。しかも常設です。
新刊「草の道」まだ買ってなかったな・・・。 -
そろそろ駅に向かわないと・・・。
寺巡りも一番有名な正受庵を残してしまいました。
まぁ、次回のためにいくつか見所を残しておくのも悪くないかも知れませんね。
こんな故郷風景を見ながら戻ります。 -
それにしても飯山はどこを切り取っても「日本のふるさと」風景で充満してました。
1時間半に一本の飯山線の単線の線路。
これだって郷愁を誘う絵になってしまいます。 -
寺町らしく駅前広場には雲水の像。
長野ももちろん仏教都市ですからそれに因んだものは多いですが、飯山も徹底してますね。 -
ということで飯山の町歩きのダイジェストでした。
駅舎もお寺のような造り。ホームに鐘楼もあります。
一日飯山に遊びましたが、ここは再訪したい町です。
今日から故郷は北信濃の飯山ということにしましょう。
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