世界遺産シントラへ

2007/02 - 2007/02

世界遺産シントラ
雨のシントラと快晴のシントラの両方を体験できました。
全く違う景色に見えますよ。

エリア シントラ(ポルトガル)

ロカ岬を出るときはまだ曇りでした。再びバスにのり
一路シントラへ。今度は３．２５ユーロ、要領がわかれば
簡単簡単・・　ただしこの路線結構飛ばすのでゆれます
多分体調が悪かったり乗り物に酔う方は酔い止めを
飲んだほうがよいかもしれません。たまたまかもしれませんがこのときは僕はすこし気分が悪くなりました（車酔いなどは普段絶対、といえるくらいしないんですが）
山道を登って降りてシントラへ。あーあ　雨が降りそう
そしてバスはシントラの駅前に到着して終点です。

これがシントラの駅です。始発駅なので行き止まり
構内にインフォがあります。駅の近くでホテルあります？
と聞いたら目の前のホテルを推薦いただきました。
あ、ここガイドブックに乗ってたよー。まあいっか、
駅近は明日楽だし、というわけであっさり決定。
直接行ってみてー、となんとなくアバウトなインフォ
です。あとこの駅の端にピザハット（だったと思う）
があるんですって、お勧めよって？ウーン。
シントラスペシャルとか世界遺産ミックスとか
あるのかしら？冗談ですけど(^_^;)
構内には銀行のＡＴＭもあります。

ここが駅前旅館ならぬ駅前ホテルのモンテダルーア
一泊35ユーロ　フロントの奥にある部屋でした。
隣にカフェと中華屋さんがあります。　
英語も通じるし朝食なしなのは残念ですが泊まってみて
ひとつだけ気がついたこと（クレームではないですが）
このホテルは駅の前に入り口があるんですがホテルの
裏側にも道があります。この道は駅前を通らないですむ
ため実はかなり交通量が多いみたいで夜中から明け方
にかけても大型トラックが通るんで意外とうるさいんです
裏の道は二階分低いので実はフロントは裏から見ると
３階なんですがそれでも今回の旅行の中では
予想外だったので。

みてください、このお部屋。全体的にかなり趣味
いいみたいです。建物は古いのですが手入れはきちんと
されています。カーテンとベットカバー、それに椅子の
クロスまで同じ柄、というのはたいしたもんですね。
バスルームもきれいでした。女性向け、というのは
こういうことか！というホテルでしたよ。
天井も高いしなんというか大きなさいころに中に
いるみたいな部屋です。変なたとえですけど(^_^;)

さてとにかく出かけましょう。目指すは王宮。
直線だと近いけど道がくねくねしているので
ちょっとあるかな？おまけに雨、ついに雨が降りだし
ました。大雨だー。こちらに付いてから持参した折り畳み
傘が壊れたので折り畳みではない普通の傘をリスボンで
購入して持ち歩いていたので問題ないんですがそれでも
すごい雨・・・。２０分ほどで到着、傘のない人は
みんな雨宿り中というところですね。王宮の中にはいってみます。ここって要は別荘でしょ？すごい別荘です。
あの特徴的な煙突は厨房の煙突ですが厨房がまた
広いんです。それにかなり合理的に出来ています。
あとアズレージョが印象的な部屋やチャペルも
とてもよかったですね。迷路みたいですから
子供づれのお母さんは大変そうでした。

小腹がすいたので隣のカフェへ
これが有名なシントラのお菓子サラメです。
ブラウニーによくたとえられますがチョコレート
のケーキという意味では似ていますがあまり
バターとかの風味は強くないです。甘いのは
この国のお菓子全般なのですがこのお菓子はそういう
意味ではあまり甘くないほうかもしれません。
当然お店によって味が違うので一度しか食べていない
からなんともいえませんがサッパリしておいしい、
という感じでしたよ。これにはやはりコーヒーですね
シントラは田舎なのか？計算違いなのかこのときの
計算はミネラル水、カフェ　サラメ　で2.2ユーロ
でした。安いよねー。椅子に座ったし。

ポルトガルで中華？というのもなんですが
時間的にほかの店が開いていなかったのとおなかが
すいてめんどくさかったのと両方ですぐ隣の中華屋へ。
でも予想外においしかったです。
メニュー見ると　刺身だの寿司だのと中華料理に
タイ料理、となんだかよくわからない店ですがこれは
チキンのチャプスイですがおいしいです。
雨で客なんか来るわけないような状況だったので
丁寧に作ったわけでもないでしょうが？お見事な
お料理でした。ご飯とお茶を一緒に頼んで6.15ユーロ
やはりシントラは物価が安いのかな？
ごちそうさまでしたー

翌朝　晴れました。きれいな青空です。
すこし寒いですが朝の散歩です。
王宮もまた違う建物みたいに見えてきます。
今日は昨日とは違う道を進みます。
きっと近道があるに違いないと歩いてみたら確かに距離は
近いみたいですがその代わり谷底まで降りて又上るので
違う意味で大変でした。ただしたから見上げる王宮
というもの面白い景色でしたよ。
最終的には王宮の脇にちゃんと出ました。

まだ誰もいない王宮の前の広場です。
オフシーズンの平日の朝ですから観光客も
多分ほとんどいないんでしょうね。
しばらく景色は独り占め、という感じでした。
静かな町並みです。

突然鐘の音が・・
この鐘でした。王宮を取り囲む町並みにある鐘楼です。
小さいですがいい音でした。静かなせいかよく響きます
中世と同じ景色なのかも？と思うともうすっかり
タイムスリップしてしまいます。

昨日の雨がまだ床をぬらしていますが
青空が見えていい天気になりそうです。
王宮の前の広場は沢山のお店が並んでいて
ここもその一角です。
夏はきっとこのカフェも沢山の人で
にぎわうのでしょう。すこし歩いてましょう

こんな路地の入り口を発見、この中にある店の
看板が出ています。シントラは山の街、坂が多い
のがこの写真からも見えますね。
この奥にもレストランとかお土産屋さんなどが
ありました。

ぐるっと街中を歩き回った限り王宮のある中心部では
このお店以外商店らしき物はありませんでした。
やはり観光地なのであまり生活に必要なものを
売る店は少ないのかもしれません。
ここでミネラル水を買いました。。

更に路地を進むとこんなに狭くて階段の多い
街ですが駐車スペースが？
日本もそうですけどスペースがなくても何とか
しちゃうのはどこでもおんなじですね。
裏側でもシントラはさすがになんと言うか隙が
ありません。ごみもないし古いけどちゃんと手が
入っていて見苦しくない、という感じです。
さすが世界遺産？なのかしら。
ただ写真撮るとなんだかきれい過ぎて
面白くない、という感じも多少します。
すごいことではあるんですけどね。リスボンの
なんていうか人間味のある町並みと比べるととても
きれいな分少々とっつきづらい感じ、とでも
いえばいいのかもしれません。

そろそろホテルへ戻ります。
裏道を再び戻りますがこんな角度から
王宮の煙突が見えました。
おなかもすいたし朝ご飯はホテルの隣の
カフェでナタでもいただきましょう

途中で見つけた道標です。日本ではよく見ますが
ポルトガルにもあるんですねー（僕が知らないだけ？）
それなり風格があってなんとなくいい感じでパチリ。
そういえば駅と王宮の間にあるムーアの泉という湧き水
に車でポリタンク持参で水を汲みにきていた人を
見かけたんですがホテルで聞いたらあの水は飲めないよ
との事。ウーンどっちが正しいのかな？
知っている方がいたら教えてください。

駅前まで戻ってきました。タクシーも客待ちをして
ドライバーのおじさんたちも立ち話に余念が
ありません。この小さな建物はシントラの名物菓子の
ケイジャーダのお店で小さなカフェが付いてます。
ここまできたら食べなくては、と思いましたが
まだ人がいませんでしたのでとなりのカフェで
例によってミルクコーヒーと焼きたてのナタで
朝食です。暖かいナタは初めて食べました。
ぜんぜん違うことがわかりました。焼きたてが一番
うまいのねー。

これがケイジャーダです。チーズタルトなんですが
タルト生地というよりは薄いパイ生地です。ただし
少々固め。チーズはぜんぜんにおいもないのでこってり
したクリームという感じ。少々甘いですがおいしいです
確か７個はいって３．４ユーロでした。
表面はさとうを焦がしてカラメルにしてあって
古いお菓子と聞きましたがそんな感じはしませんでした

さてホテルをチェックアウトしてリスボンへ
戻りましょう。始発だから当然座っていけます。
電車が入ってきたんですがなんだか汚い。
ほこりとかで車体がまだらなんですねー。
去年でかけたドイツはお国柄でとにかくきれいきれい
なので電車もこんなにホコリだらけのものは
見たことありません(^O^)
誰も乗ってこないし本当にうごくのかな？と
ふと思ったころに出発しました。お客さんは僕一人。
駅をでてすぐにトンネルに入りました。
トンネルを出るとそこは普通の景色。
今までとは全く違う景色があってすこしびっくり！
リスボンまで約３０分　普通のヨーロッパの平均的
郊外の景色が広がります。ここだけみたら
どこの国なのかよくわからない景色です。
すこしほっとしました。

世界遺産シントラ、ヨーロッパの最西端ロカ岬、
リスボンからわずか１時間ほどの距離にある
にもかかわらずまた全く違う世界をみることが
出来ました。
今度は違う季節に来て見たいなーと思います。

この旅行記へのコメント （4）

• れいろんさん 2016/02/17 22:49:38

  シントラの「Monte da Lua」

  ヒゲシェフさん、こんばんは。
  
  初めまして、「れいろん」と言います。
  私のポルトガル旅行記を読んでくださってありがとうございます。
  
  ヒゲシェフさんの旅行記にお邪魔したところ、シントラで同じ宿に泊まっていたと知りびっくりです。
  シントラ駅前のMonte da Lua。
  私は２階のお部屋だったのですが、ヒゲシェフさんが泊まられた１階のお部屋もチャーミングですね。
  
  隣の中華料理屋さん、興味があったのですが、私は入りませんでした。
  ヒゲシェフさんの旅行記で様子がわかって嬉しいです。
  
  これを機会に、今後ともよろしくお願いします。
  
  　　　　　　　　　　　　　れいろん

  ヒゲシェフさん からの返信 2016/02/18 01:21:06

  RE: シントラの「Monte da Lua」

  れいろんさん
  
  こんにちは。私も同じことを思いました(笑)シントラ駅前ですから
  便利だしこじんまりときれいでいいホテルでしたね。
  隣の中華屋さんも意外、というと失礼ですがおいしかったです。
  
  ポルトガルは猫がたくさんいるところも好きなのですよね(笑)
  
  シントラだとケイジャーダというあまいチーズタルト、これがすごく
  記憶に残っています。ずいぶんと昔から変わっていないというこのお菓子
  確かにかなり甘いのですがおいしかったなぁ。ポルトガルは実は
  スイーツ天国でしたね。カフェもたくさんあるし菓子パンもいろいろ
  なんだか楽しいところでした。出来るならまた行きたい場所の
  一つです。
  
  旅行記楽しく拝見いたしました。最近は忙しくてあまり出かけられず
  皆様の旅行記を見ることが楽しみになっております。
  
  こちらこそよろしくお願いいたします。
  

• moonさん 2015/05/06 17:14:18

  初めまして

  こんにちわ。
  私の自己満足旅行記を拝見していただき、ありがとうございます。
  去年、リスボンとシントラを訪れたので、少しだけ懐かしい気持ちで読ませてもらいました。
  ポルトよりリスボン派なのですが、ポルトガルの北が好きで、今年は行かなかったです。
  去年は、シントラをゆっくり散策する余裕がなかったので、旅行記を楽しませてもらいました。
  ありがとうございます。
  
  moonより

  ヒゲシェフさん からの返信 2015/05/07 23:33:40

  こんにちは

  メッセージありがとうございます。
  
  私もポルトガルは一度しか行っていないのですが
  なんとなく気に入ってしまった次第です。
  ドイツ暮らしが長かったせいかあの少しだけ時の流れが
  ゆっくりした感じが昔のドイツを思い出させるのかもしれません。
  なかなか行けないせいかポルトガルの旅行記にはつい目が行きます(笑)
  のんびりとフラフラと(笑)歩き回るのが私の旅のスタイルなのですが
  なぜか貴兄の旅行記を読んで親近感を勝手に持ってしまいました(笑)
  なかなか出かけられないのですが旅はいいものですね。
  
  また素敵な旅を！
  　
  どうぞよろしくお願いいたします。