エレヴァン旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 昼食は建物の地下にある店で摂った。昔は食料貯蔵庫として使われていたところでなかなか風情のある店であった。ワインを飲むのにも陶器の器が使われた。<br /> ここで出されたチーズは裂いた「するめ」のような形状で口当たりもするめに似ていた。<br /><br /> 昼食後、エチミジアンへ行った。エレバンの西20キロに位置するエチミアジンはアルメニア正教の大聖堂のある所であると同時にアルメニア正教発祥の地でもある。町が創設された117年当時はアルメニアの首都であった。<br /><br /> 4月1日は柳の小枝で作った環を大切な人に捧げる日であったため柳の小枝を商う人も沢山店を出していたしお参りする信徒達も手や頭にこの環をつけていた。                       <br /> 大聖堂の中では敬虔な信徒達が蝋燭を献じてから祈りを捧げていて身の引き締まる荘厳な雰囲気である。<br /><br /> ソ連崩壊まではこの大聖堂も祈りの場ではなく住民の集会場として利用されていたと言うからその落差の大きさに戸惑いを覚えた。そして信仰心は如何なる強権で外部から強制しても統制することの出来ない基本的な人権であるなとの思いを新たにした。<br /><br /> 大聖堂とは別棟となる修道院の宝物館を修道士の案内で拝観した。ここには儀式に用いられた由緒ある袈裟や儀式用の道具などが展示されていた。撮影は禁止である。<br /><br /> 修道院の構内のあちこちに十字架の彫刻が置かれているのが目立つ。<br /><br /> 通常、大聖堂内の一室にはノアの箱舟の一片が展示されているのだが生憎この日は外国の特別展示会に貸し出されていると言うことで実物を拝観することはできなかった。<br /><br /> それでも実物はなくても本来展示されている場所だけでも見たいと言う同行者の強い要望で入館することになった。本来展示されている場所には名刺大の説明書がおいてありその下に小さな空間があった。ノアの箱舟の切片は想像していたものより小さな切片のようである。                                                    次に630年創建のフリプスイ メ教会を参詣した。ガイドはヒプシメと発音していたがこの音では検索にかからない。フリプスイ メで通っているようである。別名美人の教会とも言われており構内の墓地からは身長2mの遺骨が発掘されたらしい。                                                               このエチミジアンで最後に訪問したのはガイドの発音ではズワノフ教会、解説書の発音ではズヴァルトノツ教会である。641〜652年の創建で丸型の教会として知られているが10世紀のアラブ人の攻撃により原型をとどめない程に破壊されて現在はその遺構と遺石が残されているだけである。         

エチミジアンで大聖堂に参詣

4いいね!

2007/04/01 - 2007/04/01

152位(同エリア186件中)

0

20

早島 潮

早島 潮さん

 昼食は建物の地下にある店で摂った。昔は食料貯蔵庫として使われていたところでなかなか風情のある店であった。ワインを飲むのにも陶器の器が使われた。
 ここで出されたチーズは裂いた「するめ」のような形状で口当たりもするめに似ていた。

 昼食後、エチミジアンへ行った。エレバンの西20キロに位置するエチミアジンはアルメニア正教の大聖堂のある所であると同時にアルメニア正教発祥の地でもある。町が創設された117年当時はアルメニアの首都であった。

 4月1日は柳の小枝で作った環を大切な人に捧げる日であったため柳の小枝を商う人も沢山店を出していたしお参りする信徒達も手や頭にこの環をつけていた。                       
 大聖堂の中では敬虔な信徒達が蝋燭を献じてから祈りを捧げていて身の引き締まる荘厳な雰囲気である。

 ソ連崩壊まではこの大聖堂も祈りの場ではなく住民の集会場として利用されていたと言うからその落差の大きさに戸惑いを覚えた。そして信仰心は如何なる強権で外部から強制しても統制することの出来ない基本的な人権であるなとの思いを新たにした。

 大聖堂とは別棟となる修道院の宝物館を修道士の案内で拝観した。ここには儀式に用いられた由緒ある袈裟や儀式用の道具などが展示されていた。撮影は禁止である。

 修道院の構内のあちこちに十字架の彫刻が置かれているのが目立つ。

 通常、大聖堂内の一室にはノアの箱舟の一片が展示されているのだが生憎この日は外国の特別展示会に貸し出されていると言うことで実物を拝観することはできなかった。

 それでも実物はなくても本来展示されている場所だけでも見たいと言う同行者の強い要望で入館することになった。本来展示されている場所には名刺大の説明書がおいてありその下に小さな空間があった。ノアの箱舟の切片は想像していたものより小さな切片のようである。                                                   次に630年創建のフリプスイ メ教会を参詣した。ガイドはヒプシメと発音していたがこの音では検索にかからない。フリプスイ メで通っているようである。別名美人の教会とも言われており構内の墓地からは身長2mの遺骨が発掘されたらしい。                                                               このエチミジアンで最後に訪問したのはガイドの発音ではズワノフ教会、解説書の発音ではズヴァルトノツ教会である。641〜652年の創建で丸型の教会として知られているが10世紀のアラブ人の攻撃により原型をとどめない程に破壊されて現在はその遺構と遺石が残されているだけである。         

同行者
社員・団体旅行
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
観光バス
航空会社
アエロフロート・ロシア航空
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

PR

  • 昼食を摂ったレストラン

    昼食を摂ったレストラン

  • するめのようなチーズが珍しい<br />

    するめのようなチーズが珍しい

  • 塩ゆでの豆

    塩ゆでの豆

  • 大聖堂

    大聖堂

  • 柳の小枝で作った輪を持つ信徒

    柳の小枝で作った輪を持つ信徒

  • 大聖堂に集まる信徒達

    大聖堂に集まる信徒達

  • 大聖堂の上辺部

    大聖堂の上辺部

  • 参詣に来た子供。頭に柳の小枝の輪をかぶっている。

    参詣に来た子供。頭に柳の小枝の輪をかぶっている。

  • 修道院の宝物館内の様子

    修道院の宝物館内の様子

  • 大聖堂の近くにある教会

    大聖堂の近くにある教会

  • 修道院内の庭

    修道院内の庭

  • 修道院内の庭

    修道院内の庭

  • 十字架をあしらった彫刻。このような彫刻があちらこちらに置いてある

    十字架をあしらった彫刻。このような彫刻があちらこちらに置いてある

  • 大聖堂近くにある記念碑

    大聖堂近くにある記念碑

  • フリプスィメ教会。別名美人の教会

    フリプスィメ教会。別名美人の教会

  • 少女

    少女

  • 柳の小枝を商う人々

    柳の小枝を商う人々

  • ズヴァルトノツ教会の遺跡

    ズヴァルトノツ教会の遺跡

  • ズヴァルトノツ教会の遺跡

    ズヴァルトノツ教会の遺跡

  • ズヴァルトノツ教会の遺跡

    ズヴァルトノツ教会の遺跡

この旅行記のタグ

4いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

アルメニアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
アルメニア最安 1,401円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

アルメニアの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP