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 アルメニアの観光はエレバン発祥の地、エレブニを目指してバスの車窓から市内を観察することから始まった。今回のツア−参加者は計26名であるが、面白いことに全員が単身での参加である。男女ほぼ同数だが,夫婦連れのいない所に特徴がある。それぞれに旅については一家言を持つ歴戦の旅人達で立ち居振る舞いや言動にそれが窺われる。<br />                 <br /> ガイドはアルメニア人の若い女性ハスミクさんで日本語が話せる。大学で日本語を習い愛知万博の時来日し三ケ月程滞在した経験があると言う。                     <br /><br /> アルメニアの紀元はBC9世紀頃アララト山周辺に王国を築いたウラルトウ国であると言われている。BC95〜BC55年テイグラン大王の時代には西はトルコの半分と地中海やシリア、イスラエルまで、東はイラク北部からイランの半分を領土とする強大な王国を誇っていた。ロ−マ帝国やパルテイア朝ペルシャとも対峙する強国であった。                    <br /><br /> 301年に時の王テイリデテスが世界で最初にキリスト教を国教として受容したことでも知られている。<br />  爾来東方キリスト教会系グレゴリュウス派としてのアルメニア正教を護持している。                                                 <br /><br /> アルメニア人は商業と芸術に優れた民族で美人が多いことでも有名である。だが町を瞥見した限りではこれはと言う程の美人にはお目にかかれなかった。  <br /><br /> 最初博物館を見学した。ここには古代人達の生活用具等の考古学上の出土品が展示されており、どこの博物館にでもあるような展示品でさしたる感動はなかった。館内の写真撮影は有料なのでカメラは持ち込まなかった。撮影する程の展示物はなかった。<br /><br /> 続いて博物館の背後の丘の上にある城砦跡を見学した。この丘の上に古代アルメニア人達は王宮を中心にして城を造り城を壁で囲んで外敵と戦ったのである。<br /><br /> ガイドのハスミクさんの説明によれば世界にアルメニア人は700万人生活しており、そのうち370万人は国外に居住している。国内にいるアルメニア人も約150万人が出稼ぎに行くと言う。出稼ぎ先はロシアが多く50%。            <br /><br /> エレブニの丘から俯瞰したエレバンの町は全体に銀灰色に見えガイドブックに書かれているバラ色と言うイメ−ジではない。後に訪問するトレビシやバク−などに比較すると貧しい国だとの印象である。                        <br /><br /> アルメニアの歴史はトルコやロシアなどに虐げられることが多く不毛の山地に追い込まれて苦難に耐えてきた民族だとの印象が強い。<br /><br /> この日は家族や愛する人に柳の枝を輪にした飾りを捧げる日だと言うことで柳の小枝の輪を手にした人々が教会へお参りする姿をあちこちで目撃した。<br /><br /> 次いで古文書の集積所として有名なマテナ・ダランを見学した。ここにはアルメニア文字を発明したメスロプマシュトツの像が建物の前に鎮座している。手書きの古文書が1万3000冊収蔵されているが展示されているのはその一部である。展示物の撮影は有料である。<br />

エレバン発祥の地エレブニと古文書館マテナダラン見学

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2007/04/01 - 2007/04/01

188位(同エリア228件中)

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早島 潮

早島 潮さん

 アルメニアの観光はエレバン発祥の地、エレブニを目指してバスの車窓から市内を観察することから始まった。今回のツア−参加者は計26名であるが、面白いことに全員が単身での参加である。男女ほぼ同数だが,夫婦連れのいない所に特徴がある。それぞれに旅については一家言を持つ歴戦の旅人達で立ち居振る舞いや言動にそれが窺われる。
                 
 ガイドはアルメニア人の若い女性ハスミクさんで日本語が話せる。大学で日本語を習い愛知万博の時来日し三ケ月程滞在した経験があると言う。                     

 アルメニアの紀元はBC9世紀頃アララト山周辺に王国を築いたウラルトウ国であると言われている。BC95〜BC55年テイグラン大王の時代には西はトルコの半分と地中海やシリア、イスラエルまで、東はイラク北部からイランの半分を領土とする強大な王国を誇っていた。ロ−マ帝国やパルテイア朝ペルシャとも対峙する強国であった。                    

 301年に時の王テイリデテスが世界で最初にキリスト教を国教として受容したことでも知られている。
爾来東方キリスト教会系グレゴリュウス派としてのアルメニア正教を護持している。                                                 

 アルメニア人は商業と芸術に優れた民族で美人が多いことでも有名である。だが町を瞥見した限りではこれはと言う程の美人にはお目にかかれなかった。  

 最初博物館を見学した。ここには古代人達の生活用具等の考古学上の出土品が展示されており、どこの博物館にでもあるような展示品でさしたる感動はなかった。館内の写真撮影は有料なのでカメラは持ち込まなかった。撮影する程の展示物はなかった。

 続いて博物館の背後の丘の上にある城砦跡を見学した。この丘の上に古代アルメニア人達は王宮を中心にして城を造り城を壁で囲んで外敵と戦ったのである。

 ガイドのハスミクさんの説明によれば世界にアルメニア人は700万人生活しており、そのうち370万人は国外に居住している。国内にいるアルメニア人も約150万人が出稼ぎに行くと言う。出稼ぎ先はロシアが多く50%。            

 エレブニの丘から俯瞰したエレバンの町は全体に銀灰色に見えガイドブックに書かれているバラ色と言うイメ−ジではない。後に訪問するトレビシやバク−などに比較すると貧しい国だとの印象である。                        

 アルメニアの歴史はトルコやロシアなどに虐げられることが多く不毛の山地に追い込まれて苦難に耐えてきた民族だとの印象が強い。

 この日は家族や愛する人に柳の枝を輪にした飾りを捧げる日だと言うことで柳の小枝の輪を手にした人々が教会へお参りする姿をあちこちで目撃した。

 次いで古文書の集積所として有名なマテナ・ダランを見学した。ここにはアルメニア文字を発明したメスロプマシュトツの像が建物の前に鎮座している。手書きの古文書が1万3000冊収蔵されているが展示されているのはその一部である。展示物の撮影は有料である。

同行者
その他
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
観光バス
航空会社
アエロフロート・ロシア航空
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)
  • エレブニへ向かうバスの中から眺めたエレバン市内

    エレブニへ向かうバスの中から眺めたエレバン市内

  • エレブニの博物館

    エレブニの博物館

  • 博物館の門の飾り

    博物館の門の飾り

  • 博物館から眺めたエレバン市街

    博物館から眺めたエレバン市街

  • 中古車市場

    中古車市場

  • エレブニの城砦遺跡

    エレブニの城砦遺跡

  • エレブニの城砦遺跡跡

    エレブニの城砦遺跡跡

  • 柳の小枝で作った輪を持つ住民

    柳の小枝で作った輪を持つ住民

  • 古文書の集積所マテナダランとアルメニア文字の発明者メスロプマシュトツの像

    古文書の集積所マテナダランとアルメニア文字の発明者メスロプマシュトツの像

  • マテナダランの建物と群像

    マテナダランの建物と群像

  • エレバンの建物は凝結岩でできているものが多い。

    エレバンの建物は凝結岩でできているものが多い。

  • マテナダランの内部。展示場は撮影禁止。

    マテナダランの内部。展示場は撮影禁止。

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