シンドラーの工場

2003/01/03 - 2003/01/03

クラクフ市のユダヤ人ゲットーがあったところをさらに南に、ビスワ川を渡り左方向に行くと、住宅地とちょっとした工業地帯の合間にシンドラーの工場があります。

現在も自動車修理工場として起動しているようでした。

「シンドラーのリスト」を見て以来、私はシンドラーを強く尊敬しています。

金儲けのために安く雇ったユダヤ人。シンドラー自身がナチスの党員だった。彼は自らの事業のためのみにユダヤ人を雇っただけだった。

しかし、ユダヤ人に対し迫害していくナチスと向き合う間に、彼の心は大きく変わる。彼はユダヤ人を何とか救おうとし、ナチスの幹部たちに莫大な賄賂を払い、ユダヤ人を買い取り、１０００名を超えるユダヤ人の命を救った。

そしてすべての財産を失ったころ、ナチスも降伏した。
ナチス党員だったシンドラー自身、指名手配で逃亡の身となるが、たくさんのユダヤ人に暖かく見送られ、そしてシンドラーが無罪であるとユダヤ人は懇願し、彼は逮捕もすぐ釈放された。

しかし、その後のシンドラーの生涯は失敗の繰り返しでした。
事業も失敗を繰り返し、結婚の失敗も繰り返し、ついには家すら失い、人生の最期は安宿の中でむかえたそう。
シンドラーは人生のどん底まで味わった、しかし、多くのユダヤ人は彼を忘れることはなく、イスラエルに向かえてシオンの丘に墓を作った。

ユダヤの聖書にあります。
「一人の生命を救うものが、全世界を救う」

エリア クラクフ(ポーランド)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空

シンドラーの工場は、結構わかりにくいところにあります。本当に迷いましたが、やっと見つけました。

細長い工場です。

現在は自動車修理工場のようです

門は新年の休暇のせいか閉まっていましたが、一生懸命隙間からのぞいてみました。

入り口の受付らしきものが見えます

工場の左となりにユダヤ人協会があります。

工場の入り口脇には、「一人の生命を救うものが、全世界を救う」の碑があります。

ものすごく感動しました。