花よりタンゴ＠ブエノス・アイレス

2007/04/03 - 2007/04/03

　『人間は考える葦である』とは、かのパスカルの言葉。

　『タンゴは踊る脚である』とは、初めて見るタンゴの感想。

　それほどタンゴにおける脚の動きは印象的だった。

　早く、激しく、情熱的。

　発想が貧困な僕は、香港のワイヤーアクションなどアクロバティックなものを連想してしまう。脚を高らかに上げ、複雑に絡ませあい、大胆な躍動と美しさを兼ね揃えたダンス、それがタンゴ。

　などとわかった振りをしているが、専門的で難しいことは正直まったくわかっていない。

　『タンゴは見る脚である』とは、おっさんの本音。

　それほどタンゴにおける脚の動きは印象的だった。

　イヤラシク、激しく、欲情的。

　芸術に疎い僕は、海外のアダルトビデオなどエロティックなものを連想してしまう。脚を高らかに上げ、猥褻に絡ませあい、太腿の動きとエロさを誇張するダンス、それがタンゴ。
　
　どう難しく考えようにも、まず脚に目がいってしまうのだ。

　そろそろおっさんという単語（タンゴ）が定着する歳になったということか。

　『おっさんは考える（より）脚である』とは、かの僕の言葉。

エリア ブエノスアイレス(アルゼンチン)

カミニート地区の路上

ＮＡＣＩＯＮＡＬ　ＴＡＮＧＵＥＲＡ