2003/07/24 - 2003/07/31
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アンデスの高地を下り、広大なパンパを高速バスで疾走。
一昼夜をかけて辿りついた場所は、南米一洗練された大都会、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスです。
↓ブログでも紹介しています。
http://search-ethnic.com/category/travel/south-america/argentina
2003年7月、アルゼンチンを訪れました。
ボリビアから入国し、北部の町サルタへ。
数日滞在後、高速バスでブエノスアイレスまで直行しました。
ブエノスからは、飛行機でアメリカのLAXへ。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー
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7月24日(木)
ボリビアのウユニから、午前2時35分発の列車「ワラ・ワラ・デル・スル」でアルゼンチンとの国境の町、ビジャソンに14時頃辿りついた。
列車を降りた私は国境へ向けて歩いた。
私はアルゼンチンのガイドブックを持っておらず、情報は皆無だったのだが、とにかく人の流れに乗っていけば国境には辿り着く。
話によると、アルゼンチン側からは、周辺の都市や首都ブエノスアイレスへと向かうバスが出ているのだという。
アルゼンチンの国境の町は「ラ・キアカ」といった。
出入国手続きを済ませ、しばらく歩いているとバスターミナルが見つかった。
私は、ここから約9時間のところにある北西部中心の町「サルタ」へ行くことに決めた。
サルタ行きのバスは午後8時発。
23アルゼンチンペソ、987円だ。
↓ブログの記事です。
http://search-ethnic.com/bolivia-to-argentina -
8時、バルチ社のボロバスは満員に近い地元の人々を乗せ、ラ・キアカを出発した。
国境からサルタへの夜行バスは9時間の行程。
しかし、このバスが難儀だったのは、その長い行程でも、車体のボロさでもない。
このバス、眠らせてくれないのだ!
発車してすぐに、バスはよくわからない空き地に停車した。
検問のようだ。
バスの中に軍人が入ってきた!
「降りろ!」
と軍人が指図するので、我々は全員バスを降りた。
どうやら荷物検査をするようだ。
バスのトランクが開けられ、乗客の荷物が次々と外に出されていく。
軍人は順番に1人1人自分の荷物を持ってくるように言い、荷物を持っていくと、中をチェック。
私も荷物の中身をザックからぶちまけ、おかしな物がないか調べられた。
全員のチェックには1時間もかかった。
こういうチェックが2〜3回ほども、夜中にあった。
後で訊いたところ、この厳重な検問はボリビアの「コカ」を国内へ入れないための措置なのだという。
↓ブログの記事です。
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7月25日(金)
サルタには翌早朝に到着した。
アルゼンチンに入るまでサルタという名前さえ知らなかった私は、この町がどういう町でどこに宿があるのかさっぱりわからない。
とりあえず、近くに居たタクシーに乗り込み、安い宿に連れて行ってもらった。
しかし、早朝のためどこも受け付けてもらえない。
私は一番繁華そうな界隈でタクシーを降ろしてもらうと、勘に任せてサルタの町をうろつき始めた。
しばらく歩くと綺麗なコロニアル調の広場に出た。
後でここが町の中心である「7月9日広場」だということがわかる。
広場の角には手頃そうな中級ホテルが建っていた。
10時、私はこの中級ホテル、ホテルコロニアルに晴れて泊まれることになった。
45アルゼンチンペソ(1,931円)。少し高いが、4日ぶりのホットシャワーは格別だった。
ウユニから32時間。
私はアルゼンチンに辿り着いたのである。
↓ブログの記事です。
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サルタは、アルゼンチン北部の中心都市。
ここに来てまず感じたことは町の空気が柔らかく、そして、暖かいということだ。
それもそのはず。
サルタの標高は1,190メートル。国境のラ・キアカが3,442メートルだったことを考えると2,000メートルも下ってきたことになるのだ。
標高が低いということだけではない。
サルタはボリビアのラ・パス以来の久々の都会だった。
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サルタは穏やかだった。
街を歩いている人々の表情も明るく優しげで、しかも、それなりに裕福そうな格好をしている人が多く見受けられた。
私はそんなサルタの街を当てもなくぶらぶらと歩いた。
カフェでお茶を飲んだり、ウィンドウショッピングを楽しんだり……。
久々の都会の空気を味わったのである。
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町の南西にはサン・ベルナルドの丘がある。
ゴンドラに乗って250メートル上の丘に登ると、そこからはサルタの街並みが一望できる。
碁盤目状にきっちりと造られた街、サルタ。
ここも他の多くの南米の街と同じくスペイン人によって造られた植民都市のひとつで、町の歴史は16世紀にまで遡るという。
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そういえば街を歩いていた時、いたるところでコロニアル風建築に出くわした。
白い修道院、赤い教会、リズミカルなアーチを持った邸宅。
ホテルのある7月9日広場の前にも美しいカテドラルがあった。
こういった建築物の全てがかつて世界を制覇したスペインの栄光を追憶させてくれるのである。
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7月26日(土)
1泊して翌日の午後1時、高速バスに乗って1600キロ南にある首都ブエノスアイレスに向かった。
20時間の旅だ。
96.1アルゼンチンペソ(1$=2.75アルゼンチンペソ)
サルタを出発したバスは見渡す限りの大平原を突っ走っていた。
パンパ。
アルゼンチンの国土の20%を占めるという草原地帯だ。
草原の中に農場、そして、牧場が所々に点在している。
馬に乗った人がいる。
アルゼンチンのカウボーイ、ガウチョだ。
時々平原の中に鄙びた町がある。
日本の7.5倍という広大な国土。町と人の密度はかなり疎らである。
バスの車窓から風景を見て気づいたのは、どこの町でもどこの農場でも牧場でも立派なものから簡素なものまで様々だがサッカー場があることだ。
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7月27日(日)
朝起きると雨が降っている。
しばらくして、バスは広い車線の道路に入り、車窓に巨大なターミナルが見えてくる。
首都ブエノスアイレスへの到着だ。
サルタと同様、情報を何も持っていない私は、タクシーの運ちゃんに、Hotel Aries(シングル15ペソ)を教えてもらい投宿した。
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街の中心、セントロへと向かう。
街角のキオスクで地図を購入。街の概要と宿の位置を把握し、売られているポストカードで観光名所の当たりをつける。
その後、ネットカフェで情報を収集した。
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7月28日(月)
朝、カフェでコーヒーとパイの朝食をとる。
ブエノスアイレスは大都会だ。
東京と変わらない都会の日常がそこにはあった。
朝食後、アメリカ行きのエアチケットを探し、旅行代理店をはしごした。
どこも高かったが、ある代理店でマイアミ経由LAX行きのアメリカン航空のチケット(749.8$)を購入することに決めた。
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首都、ブエノスアイレスは南米のパリとも言われる美しい町である。
16世紀、スペイン人によって建設された町で、人口は約300万人。
ボカ・ジュニアーズを始めとするサッカーの盛んな町で、かの有名なアルゼンチンタンゴの発祥の地でもある。
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イチオシ
セントロの中心には世界一幅が広いといわれる7月9日大通りがある。
この大通りは本当に広く、横断歩道も信号が青から赤に変わるまで普通に歩いていたら渡りきれないくらいの広さだった。
3つの分離帯を挟み8つの車線があるのだが、たいていその分離帯で再び立ち止まることになるのだ。
その大通りの真ん中には真っ白で巨大な塔が建っている。
オベリスコである。
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映画館や劇場、カフェやレストランが並ぶ繁華な通り、ラバージェ通りにはアサード(ステーキ)屋が何軒か並んでいる。
アルゼンチンは肉牛の国である。
豊かな大平原パンパで育った肉牛を網焼きにしたアサードはアルゼンチンを代表する料理だ。
草履のようにでかいジュージューと油を滴らせた肉の塊はうまいの一言。
ランチには付け合せのポテトに赤ワインの小瓶が付いてくる。
それでたったの8アルゼンチンペソ(343円)。
信じられないくらいの安さだ。
この物価の安さは、2001年の経済危機が影響していたのだということだ。
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イチオシ
7月29日(火)
昨晩、部屋がじめじめしてよく眠れなかったため、宿を替えることにした。
ネットで調べたプラサデオンス前の宿「once」(15ペソ)。
シャワーとトイレは共同だが、清潔感のある良い宿だった。
宿を移った後、カミニートへと向かった。
ブエノスアイレス市の南東、海沿いにあるボカ地区。
ボカ地区とは、あの「アルゼンチンタンゴ」が生まれたとされる場所。
ここにカミニートはある。
セントロからコレクティーボに乗って15分ほどで辿りついた。
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着いてまず目に飛び込んできたのが、赤青黄緑……、カラフルに彩られた家並みの姿である。
そして、路上には様々なアーティストが個性を持ったそれぞれの絵を並べており、その界隈を更に華やかに見せていた。
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カミニートには画廊と土産物屋が多かったが、もちろんタンゴを見せてくれるバーも点在している。
かつて、ボカはブエノスアイレス唯一の外港であったという。
ヨーロッパからの多くの移民が最初の一歩を踏み出した土地、船乗りや港湾労働者たちが集う安酒場のあった町、それがボカなのだ。
そして、その酒場の薄明かりの中でタンゴは生まれた。
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私はその辺にあった適当なタンゴバーにぶらぶらと入っていった。
ここカミニートは観光客のための、或いは彼らに絵を売る芸術家たちの街だ。
そのためここでのタンゴも観光客向けという感があった。
だが、それで十分だった。
ピアノとアコーディオン、哀愁を帯びたリズミカルな旋律が聴こえる。
タキシードを着た男性とドレスを着た女性が軽快に踊る様を、ワイン(安物)のグラスを傾けながら眺めた。
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ブエノスアイレスには、地下鉄(スブテ)が走っている。
そのひとつ、Bラインには赤地に白の波型ラインの入ったかつて東京の丸の内線で走っていた車両が活躍しているという。
私は、丸の内線を見るために、わざわざBラインに乗りに行った。
Bラインは、中心部のLeandro N. Alemから西部のパルケ・チャス地区のLos Incasを結んでいる。
車体は、ほぼ昔のままだった。
異国の地で、昔懐かしい車両が活躍しているのを見て、なんだか嬉しくなった。
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7月30日(水)
フロリダ通り。
セントロの中心にある、歩行者天国のこの通りはブエノスアイレス一の繁華街といわれている。
通りの両側にはお洒落なブティックやレストラン、カフェ、本屋やCD屋、土産物屋などがひしめきあっており、いつでも人々でごった返していた。
通りの真ん中では、しばしば大道芸人やストリートミュージシャンのパフォーマンスが行われていた。
手品師やアンデスのフォルクローレ楽団、人形遣いやアコーディオン奏者。
そんなのが並んでいる中でやはり、一番の人だかりを集めているのが「路上タンゴ」のショーだ。
ダンサーがカセットデッキのボタンを押すと軽快なタンゴのリズムが流れ始める。
おもむろに腰をひねり踊り始める男と女。
人並みの中にぽっかりと空いた丸い空間を縦横無尽に動き回っていく。
男、女、子供から老人まで、彼らのステップを皆、丹念に舐めるように眺めていた。
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7月31日(木)
いつものように、朝カフェで朝食をとって、サン・マルティン広場をうろつき、フロリダ通りをぶらぶら。
昼間はステーキとワインでほろ酔い気分となり、路上タンゴに拍手喝采を送る。
そして、夕方、荷を担いで空港へと向けて出発した。
マイアミ経由でLAXへ。
翌朝10:00到着の予定だ。
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