2002/08/12 - 2002/08/12
66位(同エリア78件中)
どんぴさん
予定を10分遅れて08:40、フラミンゴの大群で有名なナクル湖国立公園に向けて出発。車は山をどんどん下っていく。途中、道沿いに広大なトウモロコシ畑が広がる。ここらへんの地域はキクユ族という民族が住んでいて、牧畜しかしないマサイ族と違ってキクユ族は農業が大好きらしい。トウモロコシの他にもパイナップル、コーヒーなどいろいろと栽培している。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- ケニア航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
車の中でウトウトしていたら、どこかに車が停まった。ここは赤道直下、あの黄色い看板(プロミスじゃないよ)の向こう側は北半球、手前側は南半球なのである。
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車を降りると、すぐにバケツを持った男が寄ってきた。
これは「コリオリ力」(こりおりりょく)の実験で、風呂の栓を抜いた時などにできる渦が巻く方向が、北半球と南半球では逆になるという現象のデモンストレーションだ。
看板から北半球側に10mぐらい離れた場所で、底に穴の空いたバケツに水を入れ、水面にマッチ棒を浮かべる。するとマッチ棒がが時計回りに(逆方向だったかも?)グルグルと回転する。
次に南半球側に10mほど離れた場所で同じことをすると、今度はマッチ棒が反時計回りに回転する。そして黄色い看板の横、つまり赤道直下で同じことをすると、マッチ棒が全く回転しない。
でんじろうの実験みたいで面白い!……と思うかもしれないけど、実はこれインチキなのである。
実はコリオリ力は非常に弱く、バケツの水程度の量の水には全く働かず、渦の方向には関係ないだ。何でバケツの中の渦の方向が変わるかというと、バケツを水を注ぐ時に勢いよく注いで任意の方向の渦を作っているのだ。で、赤道直下ではゆっくり水を注いで渦が出来ないようにする(笑)
ちなみに俺らは、この兄ちゃんにチップ200kshを渡しました。ええ、騙されましたとも(^_^;) -
途中に通った村。
ナクル湖へ向かう道中、一台のサファリカーが事故って横転している現場に出くわした。車を止めて様子を見に行くウィリアム&アントニー。幸いこの車に乗っていた客は無事で、すでに代車に乗り換え出発したらしい。
そういえば、うちの車も100km/h以上でバンバン飛ばしてるけど、よく見るとタイヤがスリップサインも見えないぐらい摩耗しきってツルッツルなんだよな。大丈夫なんだろうか…? -
未舗装のガタガタ道を進み、ナクル湖国立公園の入口に到着。ゲートをくぐって小さな丘を越えたら、アッという間に今日宿泊する「レイクナクル」という工夫のない名前のロッジに到着した。
このロッジは丘の裏側にあり、ナクル湖と周辺の森を一望することが出来る。そして眼下に広がる草原でインパラやバブーンが闊歩しているのを見ながら茶をすすることができる。まさに絶景。
チェックインの後、昼食バイキング。ケニアは基本的に何を食べてもまずいけど、今回はなかなか美味しい。特にパイナップルが非常にジューシィで美味しい。 -
14;25、今日は早めに夕方サファリに出発。まずは森の方へ。見上げるほど背の高いアカシアの木の森を抜けて進む。アンボセリとは全く違う、ジャングルっぽい雰囲気。
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こんな感じの木がいっぱい生えている。水辺が近いと木も多くなってくるのかな?
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ホロホロ鳥(Guinea-Fowl)。
キジ科の鳥で、フランス料理なんかでよく食材になる。俺もどっかで食べたような気がする。10〜20羽ぐらいの集団でよく見かけた。 -
ガゼルの大ファミリー。真ん中は子供。
このナクル湖国立公園では、シマウマでもインパラでもガゼルでもバッファローでも、一つの群れにいる動物の数が多い。写真の真ん中にいるような子供のガゼルが何頭かいて、ピョンピョンと飛び跳ねる姿が可愛い。「バンビだ、バンビ〜」と喜ぶ男三人(平均年齢27歳)。本物のバンビは鹿だけどな。
(正確には小説のバンビはノロジカ、ディズニー映画のバンビはアカシカ) -
ヘビクイワシ(Secretary Bird)。
長くてたくましい足でそこらへんを歩き回っていた。英語でのセクレタリーバードという名前は、この鳥の姿が秘書(=Secretary)っぽいことから付いたとウィリアムは言っていたが、どこがどういう風に秘書っぽいのか??? -
シロサイ(White Rhinoceros)
看板に"Rhino Sanctuary"(=「サイの聖域」)と書かれたエリアへワゴンは突入する。
看板を過ぎてから数分でシロサイのペアが2組、計4頭が現れる。サイは世界に5種類生息しているが、乱獲により5種全てが絶滅の危機に瀕している。出現頻度もかなり低い。 -
サイの角は漢方薬として珍重されるので密猟の対象となる。コンゴにある世界遺産「ガランバ国立公園」はキタシロサイの生息数が80年代に15頭まで減少したこと等が原因で危機遺産に指定されている。
そう考えると、サイの後姿がちょっと寂しげに見えてくる。 -
本日のメインイベント、フラミンゴ(Flamingo)の大群
ナクル湖の湖畔に近づくと、ピンクと白の帯が見渡す限りに広がっていて、湖畔を埋めつくしている。左の写真はほんの一部で、写真の左右それぞれ3mづつピンクの帯が伸びているのを想像してほしい。これが全部フラミンゴなのだ。地平線ならぬフラミンゴ平線。ハイシーズンになるともっと数が増えるらしい。最近は数が減っていて、昔はもっと多かったらしい。まだ増えるのか…。 -
車を降りて湖畔を歩く。絶景。まさに絶景。
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湖畔に近づく。今まではピンクの帯としか認識できなかったが、ここまでくると一羽一羽の姿をハッキリと確認できる。ここで300mm望遠レンズの調子が急に悪くなり、なかなか写真を撮ることができずにイラつく。
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そこで、なるべくフラミンゴに接近して写真を撮ろうと試みる。どこまで近づけるか実験だ!
【結果】
水辺のはるか手前の段階で、フラミンゴはそさくさと歩いて逃げ出してしまいます。 -
ペリカン(Pelican)
ナクル湖はフラミンゴ以外にもたくさん鳥がいる。右の写真はペリカン(Pelican)。けっこう体がでかいので、集団で飛んでいると迫力がある。
さらに、写真はないけどアフリカハゲコウ(Marabou Stork)がいた。ハゲコウの"コウ"はコウノトリのことで、その名の通りハゲた赤い頭を持つコウノトリの仲間だ。
魚やカエル等の他に、屍肉も食べる。水辺にはフラミンゴの死骸がいっぱい転がっていたが、恐らくアフリカハゲコウに食べられたのだろう。体長1.5mとでかく、邪悪な顔をしていて、赤ちゃんを運んでくるコウノトリのイメージとはほど遠い。 -
しばし時間を忘れてピンクの集団に見とれた後、ナクル湖を後にした。
すぐに他のサファリカーがたくさん集まって渋滞しているポイントを発見。遠くの木の上にヒョウがいるらしい。が、遠すぎて望遠鏡で見てもどこにヒョウがいるのかサッパリ分かない。
やっとこさヒョウを見つける。こっちに尻を向けて木の上でインパラか何かをもしゃもしゃと食べている…ような気がする。写真を見ても分からないと思うけど、木の上にちゃんといる…はず。
それにしても遠い、目が疲れた。あれを最初に発見したやつはエライと思う。オスマン・サンコン並みの視力だ。 -
18:45、サファリ終了。4時間にも及ぶ長いサファリだったけど、内容は非常に充実していたので大満足。
19:30、夕食バイキング。飲み物はすっかり定番となったケニアのビール・TUSKER。
部屋はとても広いくて豪華。3人ぐらい寝れそうな大きなベッド(王様ベッドと命名)の両隣に普通のベッドが2つ。机にソファー、暖炉まである。
このホテルでは部屋ごとに名前がついている。日本旅館の「菖蒲の間」みたいなもの?この部屋の名前は「ライノ(サイのこと)」。壁にはサイの絵が描かれ、暖炉の前には大きな木彫りのサイの像がある。当然またがる。
シャワーも快適にお湯が出る。ただ、ツリートップスでもそうだったけど、水がヌルヌルしていて体にヌルヌル感が残る。水酸化ナトリウムでも混ざってるんだろうか?
夜、王様ベッドで寝る。広すぎてなんだか落ちついて寝れない。
明日はマサイマラ国立公園へごー。
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