2002/08/13 - 2002/08/14
368位(同エリア466件中)
どんぴさん
05:30 モーニングコールに起こされる。シャワーを浴びてから06:30朝食バイキング。
07:30 ナクル湖を出発。次の目的地は、出会える動物の多さではケニアでも一番と言われるマサイマラ国立公園。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- ケニア航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
ナクル湖から次のマサイマラ国立保護区までの道は、舗装路ではあるが凸凹がひどく、いたるところに穴が空いている。ケニアの道路事情の悪さには慣れたつもりだったけど、ひどい揺れが5時間以上も続くとさすがに辟易とする。
マサイマラが近づくにつれ、再びマサイ族の姿が多くなってくる(アバーディアとナクル湖周辺はキクユ族が多い)。そして砂ぼこりも激しくなってきて、車内が埃っぽい。マサイ族のいるところは埃っぽいという法則があるのか? -
自分へのお土産に木彫り動物が欲しかったので、途中休憩に寄った土産屋でエボニー(黒檀)の象の置物を1200ksh+ボールペン1本(初値4000ksh)で買う。
さらにマラカイト(光沢のある緑色の鉱石)製のピラミッドを買おうと値段交渉。初値4000kshでスタート。激しい交渉になったが店がなかなか値段を下げない。こっちが帰ろうとするとワゴンまで追いかけてくる。この時点で2000kshまで下がった。「腕時計と交換」とか色々言って来たけど、800ksh以上は払わないと言うと、かなり苦々しい顔をしながら1000kshまで値下げした。結局1000kshで購入。ここまでやれば勝利と言っていいだろう。
道中、また交通事故を起こした4WD車を見つける。今度は前が完全に潰れていた。うちの運転手アンソニーには安全運転をお願いしたいものだ。タイヤの溝ないし。 -
13:45、マサイマラ国立保護区(Masai Mara National Reserve)のゲートに到着。今日泊まるロッジはここからさらに30分…。揺れの激しさにまいっていたので、それを聞いてゲンナリ。
14:20、今日泊まるFig Tree Campに到着&昼食バイキング。到着時間が遅かったので客は自分たちだけ。ここのバイキングは料理の種類が少なく激しくマズイ。今までで最低。 敷地内にサバンナモンキーが出現。ロッジの屋根の上で毛づくろいをしてる。一匹が顔をつきだして俺を見る。負けられない。俺も顔をつきだしにらめっこ勝負。 -
部屋は川沿いに建てられている。キャンプというだけあって、シャワー・トイレ以外はテント風になっている。ベッドルームの壁は全部布製だ。ルームキーが無く、入口はファスナーで開け閉めするだけ。泥棒入り放題だが宿の人は「ここには泥棒はいないから安心してくれ」と言う。
部屋を出ると、ロッジの従業員が「向こうにゾウがいる」と教えてくれた。連れて行かれたのは、何と今出てきた自分たちの部屋のド真ん前。
木々の中から現れた2匹のゾウが、そこらへんの草や木の葉をもしゃもしゃと食べながら、ゆっくりと川に降りてくる。鼻を川につっこみ、美味しそうに水を飲む。左のゾウは水を飲むのが下手くそで、口から水をジャバジャバとこぼしていた。こんな光景を自分のベッドに寝ながら見れるなんてファンタスティック。 -
トピ(Topi)
16:30、夕方サファリに出発。ケニアは標高が高くて寒いのだが、ここマサイマラは標高が低いらしく、今までに比べて寒くない。
これはトピ。他の国立公園ではあまり見なかったけど、マサイマラでは結構見かける。他のシカ系動物との見分け方は、脚と眉間が黒いところ。 -
おっぱいを飲むキリンの赤ちゃん、
続いて、超大量のキリンを発見。20頭以上はいるぞ。
群れの中には赤ちゃんキリンもいて、お母さんのおっぱいを飲んでいるのを見ることができた。なんかキリンビール飲みたくなってきた。 -
一枚の写真に何匹のキリンを収められるか記録に挑戦。結果、記録は9頭。
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またもや多くのサファリカーが集まっているポイントを発見。近づくと木陰にメスのライオンがいた。
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昼間、ライオンは草むらなどで寝ている場合が多く、狩りは夜にする。周囲に10台以上も車が寄ってきて昼寝を邪魔されたから不機嫌そうだ。
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ヌーの死骸。きれいに骨だらけになっている。野生を感じる瞬間。
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気付いたら道端にブチハイエナが潜んでいた。観察していたら大アクビ(?)を一発かまして、だるそうに去っていった。ブチハイエナの後ろ姿は結構マヌケでタヌキみたい。
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18:50、夕方サファリ終了。今日ほかに見れた動物は、ヌーの大群、ホロホロ鳥の大群、ハゲワシなど。ロッジに戻って紅茶を飲む。なぜかしょっぱく美味くない。
19:30、夕食バイキング。
夜、自室はライトが暗いのでバーへ行き、ラムコークを注文してからカウンター席で日記をつける。しばらくすると、バーテンのマサイ兄ちゃんが英語で話しかけてきた。彼の名前はパトリック。
パトリックは「あなたは結婚してないのか?」と聞いてきた。独身だと答えると、「マサイの娘と結婚してケニア人になりなさい!牛も10頭つけるぞ」と言ってきた。やだよ、そんなの(笑)
「自分には仕事があって日本に戻らなきゃいけないから難しいね」と言うと、パトリックは「かまわない。日本にtake outしなさい」と言う。ファーストフードか(^_^;)
しばらく楽しく話をしていると、さらにバーテンがもう2人集まってきた。日記を書くための手帳を一枚破って、片仮名で彼らの名前「パトリック」「サイモン」「ラファエル」と書いてあげると、彼らはとても喜んでくれた。異文化コミュニケーションだなぁ。
23:00、部屋に戻って就寝。 -
翌8月14日。
深夜01:30頃、お腹が痛くて起きる。また水のような下痢。アンボセリ以降は順調だったのになぁ。
06:22起床。今日の早朝サファリは06:30集合なので大慌てでロビーへ行くが、ウィリアムの姿がない。他のグループが次々と出発する中、待てど暮らせど来ぬウィリアム。
集合時間から20分以上過ぎてからやっと現れたウィリアムは開口一番、「寝てましター」。マヌケな声に大爆笑。
出発するとき、熱気球が離陸準備のためにバーナー全開で気球の中の空気を暖めていた。ここでは気球に乗って空中サファリを楽しめるオプショナルツアーを申し込めるのだけど、$300とものすごく高いのでパス。 -
ディクディク(Dik-dik)
体長30cmぐらいと、アフリカで見かけるシカ系の中では一番小さい。つがいで行動することが多いらしく、この時も2匹だった。 -
メスライオン2匹がヌーを狩ろうとしている現場に出くわす。
2匹で挟みうちにしようとしているが、ヌーにはライオンたちの存在がバレバレ。結局、近寄ることすらできずに狩りは大失敗。しばらく呆然とたたずむライオン2頭。 -
ライオンたちはトボトボとした足取りで歩き出す。ねぐらの草むらへに戻ったライオンたちは、こちらを鬱陶しそうな顔で見ながら大あくび。昼寝をはじめた。
今回は、他のサファリカーはいなく、ライオンのすぐ近くにまで接近することができたので大満足。 -
ハゲワシ(Vulture)
翼長は60〜100mmとでかい。彼らはハイエナと同じいわゆるスカベンジャー(scavenger)と呼ばれる、動物や鳥の死骸をあさる掃除屋だ。実際、ハゲワシがいる場所には必ず周囲にヌーなどの死骸が転がっている。奴らには常に死の匂いがつきまとう。 -
今日のアントニーは何故かアグレッシブ。川の浅瀬を走り抜けたり、起伏の激しいコースを責めまくる。ウィリアムいわく「アドベンチャーサファリ」。
しかし08:30頃、今回の旅で最大の危機が訪れる。あまり車が通った跡のない獣道を走行中、ワゴンの右後輪がぬかるみにはまって立ち往生する。4駆車でもないのに無茶しすぎ… -
最初のうちは余裕綽々で「ワーイ国立公園内で車から降りれてラッキー」とか言いながら記念撮影したりしてた。しかし、さすがに30分も車が止まっていると焦ってくる。変な道を通っていたので他のサファリカーが近くを全然通らないし…。
周りはブッシュだらけで見通しが悪く、ブッシュの影から動物が突然襲ってきたらどうしよう?ライオンは昼間あまり行動をせず、こういうブッシュの陰で休んでいることが多い…前に言ったなコレ。
ハッ!もしかしてさっきのハゲワシは俺たちを…? -
タイヤの下に木の枝や車内にあった棒を突っ込み、全員で車を後ろから押し、悪戦苦闘すること30分間、やっと脱出に成功。アントニーとハイタッチをして喜びを分かち合う。服がすっかり泥だらけになってしまった。
-
09:30、ロッジに戻って朝食バイキング。立往生のせいで帰りが遅くなったので、他にだれも客がいない。いるのは誰かの飲み残しジュースを飲んでいる鳥だけ。
今日は何もオプショナルツアーを申し込んでいないので、16:00までのんびり。プールサイドで横になっていたら少し寝てしまう。
13:00、昼食バイキング。腹が減るような事は何もしていないので、食欲なし。しかも、料理がすごくまずい。特にひどかったのがケーキで、スポンジがぱさぱさで口の中のだ液が全部吸収されそうで、ひどく口当たりが悪い。アフリカのケーキは例外なくまずい。スープも例外なくまずい。
14:30、相変わらず腹の調子はよくないけど、せっかく水着を持ってきたので、プールで泳ぐ。水は冷たいが、慣れればそれほどでもなし。しかし体力低下のため、ひどく疲れる。
プールサイドで日焼けしてると、日本人ツアー客がぞろぞろと現れる。彼らはプールの横を通ると、判で押したように必ず「あっ、プールがあるー」と言う。 -
15:40 プールから部屋に戻って夕方サファリの準備。
16:00 夕方サファリに出発。
メスライオンが平原のまっただ中で昼寝していた。いくらライオンだからって随分と無防備だなものだ。 -
寝てるライオンのアップ。気持ちよさそう。
-
「ん……?」
しばらく、寝ているライオンの周りを車でグルグル回っていたら、ライオンが起きた。なんだか寝ぼけているみたいだ。 -
ライオンは鬱陶しそうな表情で起き上がり、あくびを連発しながらどこかへ歩いて行ってしまった。寝起きだから動きが緩慢だ。
-
オオミミギツネ(Bat-eared Fox)
アフリカにもキツネはいる。ガイドブックにはつがいで現れることが多いと書いてあったが、その通り今回も2匹のつがいで現れた。数が少なくなっているそうで、なかなか出合う機会が少ないらしい。 -
平原にまた大量のハゲワシがいた。その近くに一匹のヌーがいるのだが、動きが何かおかしい。写真ではよく分からないけど、このヌーは右前脚を骨折している。
サバンナでは脚の骨折だけでも命取り。敵に襲われても逃げることが出来ない。すでに群れからもはぐれてしまい、ひとりぼっちだ。ハゲワシ達は、このヌーがライオンやハイエナなどに襲われるのを待って、そのおこぼれを頂戴しようとしているのだ。
【今日のまめ知識】
ヌーは「ヌー」と鳴くのでヌーと名付けられた。 -
だだっ広い草原に、シマウマとヌーがうじゃうじゃといる。とにかくシマウマとヌーは数が多いので、もはや見向きもしない。
-
カバ(Hipopotamus)
ワゴンはヒッポプールと呼ばれるポイントに向かう。
ここでは車を降りてマラ川(Mara River)の川岸に立つことができる。ヒッポプールの名の通り、カバ(Hipopotamus、略してヒッポ)の群れを観察できるポイントだ。
同じ場所に午前中にも来たのだが、その時はカバは1頭もいなかった。あまり期待しないで、再びここに来てみたが、今度は10頭以上のカバの群れに出逢うことが出来た。 -
左にいるのがカバの群れ。こんな感じでカバを観察できる。
ついでにカワセミ(Kingfisher)がいて、上空でのホバリングから一気に川に飛び込み、魚を捕まえているのを見ることができた。動きが早すぎて写真に収められず。 -
実はカバはとっても危険な動物である。
カバは地上では50km近いスピードで走るうえに、車など障害物があっても気にしないで突っ込んでくる。しかも体重が3〜4tもあるので、体当たりされると車はぺしゃんこになってしまう。実はアフリカで最も多くの人命を奪っている動物はカバなのだ。 -
ウィリアムはそんなことを説明しながら、川原に落ちている石を拾ってカバに投石を始めた…。しかも執拗に。コラッ!何をするんだお前は!
すると、カバが怒って立ち上がった!その途端、エイトマン並みのダッシュ力で逃げ出すウィリアム。その逃げ足の速さといったら、俺たちを追い抜いて先に逃げるほど!オーノー!客を危険にさらすんじゃねぇ! -
ヒョウ(Leopard)
ヒッポプールを後にして、川沿いに進んでいたら、サファリカー2台が止まっている。川の反対側の崖にヒョウ(Leopard)がいた。かなりラッキー。アッという間にどこかへ消えてしまったけど、ナクル湖の時よりもはるかに近くでヒョウを見ることが出来てヒデキ感激。 -
その後、またもや草原で寝ているメスライオンを発見。ライオンって木陰とかで寝るんじゃなかったのか?
すっかり夕暮れ時になり、ワゴンは帰路を急ぐ。これが最後のサファリツアーだと思うと名残惜しい。サバンナで見る最後の夕日はとても美しかった。 -
18:50、夕方サファリ終了。19:30、夕食バイキング。
周りは半分以上が日本人。今まで自分たち以外の客はほとんどが白人で、日本人を含めたアジア人は他に1〜2組しかいなかったのに、急に日本人だらけになった。
自分たちは夏休みに有給を3日つけて12日間のツアーを申し込んだのだが、他の日本人たちは8日間or9日間のツアーで来ているようだ。最終日になって俺らに追いついたらしい。
20:30、ティーブレイク。サファリ中に何回か(ライオンの時やヒョウの時など)近くにいた白人のカップルが隣に座っていて、声をかけてきた。今日どんな動物を見たか聞かれたので、カバを見たと言った。男の方がとても羨ましそうな顔をしながら、どこで見たのかと聞いてくる。
彼らはスウェーデンから来た、1週間前に結婚したばかりの新婚さんだそうだ。とてもいい雰囲気の2人で、とても気さくに話しかけてくれる。アフリカ旅行の話、先日のサッカーのW杯の話(スウェーデンは日本と同じベスト16)、お互いの住んでいる街の話など、話がはずんだ。「まだ彼女のことを自分のワイフと言うのに慣れていないんだ」とかノロケやがった。
これで動物見学のサファリツアーは終了。明日はナイロビに戻り、明後日は再びインドのムンバイ経由で帰国だ。
ナイロビ編へつづく。
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