2000/05/31 - 2000/05/31
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4nobuさん
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ビュルツブルクからニュールンベルクへ移動。ここを拠点に周辺を観光することにしてホテルは駅前のインフォで3日間予約する。紹介してもらったホテルは駅からのメイン通りケーニッヒ通りに面した商店の2階で聖ロレンツ教会の前にある。ここまでは駅から地下鉄で一駅だが歩いても5分ぐらいで市内だけでなく郊外の観光にも便利な場所だ。
定年前に勤めていた会社の提携会社の本社がこの町の郊外にあるので、その会社の人に何回か案内してもらったが短い時間の案内だったのでいつかゆっくりと納得の行く自前の観光をしたかった。ニュールンベルクはそれに値する町だから。
ニュールンベルクは中世の交易路の要衝としてだけでなく神聖ローマ帝国の非公式の首都として歴代のドイツ王に好まれた所であった。
またその地理的位置も幸いして当時の工業と言える手工業の中心地でもあって多くの発明や芸術作品がここで創造された。この地の芸術家として最も有名なアルブレヒト・デューラーも父方、母方ともに金細工のマイスターの血筋である。
ニュールンベルクは中世の雰囲気を色濃く残すドイツで最も美しい町だったがそれがゲルマン民族を誇りとするナチスに好まれたことが災いして戦意喪失を狙った連合軍の空襲で灰燼と化した。また戦争裁判がここで行われたのもあわせて「なんという人間の復讐の業だ」と悲しく思う。
戦後、ニュールンベルクはドイツ人の勤勉さとねばっこさで見事に復元し、しかも近代の合理性とか便利さとも見事に調和した好ましい街だ。街の規模も大き過ぎず芸術作品や歴史的価値のある品々の飾られた美術館や博物館を徒歩で廻って楽しめる。
荷物を置いて早速市内の探索。今日は時間もないので街全体の概要を知るのと、またこのところ疎遠だったウィンドウショッピングを楽しむ。途中のローゼンタールの店でコレクションしている小さいポットを購入する。
少し早いがケーニッヒ通りのケラー(地下酒場)のビアホールで夕食を摂る。ホテルに帰ってからミュンヘンの知人に電話をして翌日会う都合を聞く。明日は休日で好都合とのこと(道理でケラーのビアホールが混んでいた)。明日午後にアルテピナコテークの入口で落ち合い一緒に絵を見ることにする。神学と美術史を専攻し20年ほど在独なので案内してもらうのに最高の人だ。
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フラウエン門から市の中心を流れるペグニッツ河の方向に通じるメイン道路のケーニッヒ通りはいつも屋台が並んでにぎやか。
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城壁の南東にあるケーニッヒ門(フラウエン門とも)。ニュルンベルク駅はこの直ぐ外にある。従ってこの門が町の正門のよう雰囲気。
門の内側に職人広場の店が垣間見える。 -
ケーニッヒ門に付属する防衛のための大塔を市内側から見る。このような大きい塔が4つの主要な門の傍にある。門は塔の右に見える。
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職人広場。ケーニッヒ門の傍に大きな見張り塔があり、その裏に城壁に沿って手細工製品の屋台が並ぶ。
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ケーニッヒ門付近の城壁と空堀(フラウエン門の堀という)
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ケーニッヒ通りを市内に歩いて行くと右手に聖ロレンツ教会がある。泊ったホテルはこの前西側にあり、名も同じロレンツホテル。
13世紀のゴシック様式。内部の装飾は後に触れる。 -
ロレンツ教会の北側の広場にある美徳の泉(トゥーゲント・ブルンネン)。7人の美徳の女神が乳房から水を噴出しているのにびっくり。彼女らに支えられた正義の女神が正義を意味する天秤を手に持つ。
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