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今回のスペイン旅行で一番訪問したかったのが、このコルドバのメスキータ。<br />紅白の二重アーチが連なる「円柱の森」が有名です。<br />メスキータ=スペイン語でモスク(というか、メスキータが訛って英語のモスクになった)で、コルドバが西欧No.1の先進都市だった中世に建設されたイスラム礼拝堂ですが、キリスト教徒の支配下になると教会に転用され、さらにスペイン国王カルロス1世によって一部改築が施されました。<br />アルハンブラ宮殿内のカルロス1世宮殿と同じく、改築部分はメスキータ本来の美を損ねたとして非難する声もあるのですが、『コルドバ大聖堂』と題された現地のパンフレットでは(以下意訳ですが)、<br />「コルドバの大聖堂はモスクではなく、司教区の教会本部です」<br />「もともとここにはキリスト信者が崇拝していた教会がありましたが、イスラム教徒に破壊されました」<br />「メスキータの造形美には、東ローマ皇帝が職人や資材を提供したなど、キリスト教の貢献も多い」<br />「この人類の文化遺産が廃墟にならないよう、今日まで尽力してきたのは教会です」<br />と、ひたすら弁明に終始している感じで、なんだか微笑ましいです。<br />個人的には、増築部分もアクセントとして、メスキータの建物としての価値を高めていると思います。

メスキータ(コルドバ大聖堂)

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2006/12 - 2006/12

549位(同エリア873件中)

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Giraud

Giraudさん

今回のスペイン旅行で一番訪問したかったのが、このコルドバのメスキータ。
紅白の二重アーチが連なる「円柱の森」が有名です。
メスキータ=スペイン語でモスク(というか、メスキータが訛って英語のモスクになった)で、コルドバが西欧No.1の先進都市だった中世に建設されたイスラム礼拝堂ですが、キリスト教徒の支配下になると教会に転用され、さらにスペイン国王カルロス1世によって一部改築が施されました。
アルハンブラ宮殿内のカルロス1世宮殿と同じく、改築部分はメスキータ本来の美を損ねたとして非難する声もあるのですが、『コルドバ大聖堂』と題された現地のパンフレットでは(以下意訳ですが)、
「コルドバの大聖堂はモスクではなく、司教区の教会本部です」
「もともとここにはキリスト信者が崇拝していた教会がありましたが、イスラム教徒に破壊されました」
「メスキータの造形美には、東ローマ皇帝が職人や資材を提供したなど、キリスト教の貢献も多い」
「この人類の文化遺産が廃墟にならないよう、今日まで尽力してきたのは教会です」
と、ひたすら弁明に終始している感じで、なんだか微笑ましいです。
個人的には、増築部分もアクセントとして、メスキータの建物としての価値を高めていると思います。

  • グラナダ6:50発のALTALIAに乗車。<br />車輪幅変換のために停車中、朝日が昇ってきました。

    グラナダ6:50発のALTALIAに乗車。
    車輪幅変換のために停車中、朝日が昇ってきました。

  • 9:20頃にコルドバ・セントラル駅に到着。<br />荷物はコインロッカーに預けました。

    9:20頃にコルドバ・セントラル駅に到着。
    荷物はコインロッカーに預けました。

  • 城壁に囲まれた旧市街の入口、アルモドバル門。

    城壁に囲まれた旧市街の入口、アルモドバル門。

  • 城門の向こうには、白壁の旧ユダヤ人街が広がる。

    城門の向こうには、白壁の旧ユダヤ人街が広がる。

  • 細い路地が入り組む旧ユダヤ人街。<br />ここはシナゴーグ(ユダヤ教礼拝堂)跡の入口。

    細い路地が入り組む旧ユダヤ人街。
    ここはシナゴーグ(ユダヤ教礼拝堂)跡の入口。

  • シナゴーグ内の祭壇。<br />とても多人数は収容できない小さな空間で、おそらく単に当時は無数にあった礼拝堂のひとつという感じ。<br />かつてはスペイン中にあったシナゴーグも、1492年のユダヤ人追放令が出され、残存しているのはこことトレドのふたつを含めた計3個所だけだそうです。

    シナゴーグ内の祭壇。
    とても多人数は収容できない小さな空間で、おそらく単に当時は無数にあった礼拝堂のひとつという感じ。
    かつてはスペイン中にあったシナゴーグも、1492年のユダヤ人追放令が出され、残存しているのはこことトレドのふたつを含めた計3個所だけだそうです。

  • シナゴーグの壁面に刻まれたヘブライ語。

    シナゴーグの壁面に刻まれたヘブライ語。

  • 中世の邸宅を再現したカサ・アンダルシの中庭。

    中世の邸宅を再現したカサ・アンダルシの中庭。

  • カサ・アンダルシの地下。

    カサ・アンダルシの地下。

  • 白壁の旧ユダヤ人街を抜けてメスキータへ。

    白壁の旧ユダヤ人街を抜けてメスキータへ。

  • オレンジの庭から眺めるメスキータ。<br />モスクの屋根を突き破って、フライング・バットレスのあるキリスト教会建築がそびえています。

    オレンジの庭から眺めるメスキータ。
    モスクの屋根を突き破って、フライング・バットレスのあるキリスト教会建築がそびえています。

  • メスキータ、アルミナールの塔。<br />かつてはモスクのミナレット、現在は教会の鐘楼。

    メスキータ、アルミナールの塔。
    かつてはモスクのミナレット、現在は教会の鐘楼。

  • メスキータ内部、円柱の森。<br />このあたりは初期(後ウマイヤ朝の創始者アブド・アッラフマーン1世の時代、785年)に建築された部分。<br />出入口が後世にふさがれたため、ちょっと薄暗い。

    メスキータ内部、円柱の森。
    このあたりは初期(後ウマイヤ朝の創始者アブド・アッラフマーン1世の時代、785年)に建築された部分。
    出入口が後世にふさがれたため、ちょっと薄暗い。

  • 単調なパターンが無限の広がりを感じさせます。<br />見る者の想像力に訴える禅寺の庭に通じるかも。<br />アルハブラ宮殿の“滅びの美”とは対照的。

    単調なパターンが無限の広がりを感じさせます。
    見る者の想像力に訴える禅寺の庭に通じるかも。
    アルハブラ宮殿の“滅びの美”とは対照的。

  • 紅白の二重アーチ。<br />赤レンガと白い石を交互に積んでいます。

    紅白の二重アーチ。
    赤レンガと白い石を交互に積んでいます。

  • アラベスク模様の木造天井。

    アラベスク模様の木造天井。

  • メスキータ内部、円柱の森。<br />宰相アルマンソールによる987年の増築部分。<br />このあたりは開口部があって明るい。

    メスキータ内部、円柱の森。
    宰相アルマンソールによる987年の増築部分。
    このあたりは開口部があって明るい。

  • 予算の関係で、この時代の増築部分はレンガと石の積み重ねではなく、色で紅白を塗り分けています。<br />だからところどころ塗装が剥げた部分も・・・

    予算の関係で、この時代の増築部分はレンガと石の積み重ねではなく、色で紅白を塗り分けています。
    だからところどころ塗装が剥げた部分も・・・

  • メスキータ内の東端角を改装した、サグラリオ教会。<br />二重アーチを派手に塗り直しています。

    メスキータ内の東端角を改装した、サグラリオ教会。
    二重アーチを派手に塗り直しています。

  • 円柱の森の奥に、ミフラーブがあります。

    円柱の森の奥に、ミフラーブがあります。

  • モスクには必ずあるミフラーブ。<br />メッカの方角を示す位置にあります。<br />ただしメスキータは以前あった教会と同じ土台で建てたため、正確にはやや南にずれています。

    モスクには必ずあるミフラーブ。
    メッカの方角を示す位置にあります。
    ただしメスキータは以前あった教会と同じ土台で建てたため、正確にはやや南にずれています。

  • ミフラーブ前のドーム天蓋。<br />この素晴らしい装飾には「キリスト教徒が貢献」、つまりキリスト教国であるビザンティン(東ローマ)帝国の皇帝が資材やモザイク職人を提供しました。

    ミフラーブ前のドーム天蓋。
    この素晴らしい装飾には「キリスト教徒が貢献」、つまりキリスト教国であるビザンティン(東ローマ)帝国の皇帝が資材やモザイク職人を提供しました。

  • メスキータの中央、キリスト教会増築部分へ。<br />異なる建築文化が奇妙に融合しています。<br />まるでH.R.ギーガーの画のよう。

    メスキータの中央、キリスト教会増築部分へ。
    異なる建築文化が奇妙に融合しています。
    まるでH.R.ギーガーの画のよう。

  • 改築後のメスキータを見たカルロス1世は、「どこにでもある建物のために、世界にひとつしかない建物を壊してしまった」と、(遅まきながら)後悔したといいます。<br />しかし、これはこれで世界にひとつしかない奇観。

    改築後のメスキータを見たカルロス1世は、「どこにでもある建物のために、世界にひとつしかない建物を壊してしまった」と、(遅まきながら)後悔したといいます。
    しかし、これはこれで世界にひとつしかない奇観。

  • キリスト教の教会とイスラムのモスクの境目。

    キリスト教の教会とイスラムのモスクの境目。

  • マヨール礼拝堂。<br />ここは100%キリスト教建築。

    マヨール礼拝堂。
    ここは100%キリスト教建築。

  • 楕円の天蓋はバロック様式。

    楕円の天蓋はバロック様式。

  • 聖歌隊席。<br />ちょうどミサが始まっていました。<br />確かに現役のキリスト教の教会なのだと実感。

    聖歌隊席。
    ちょうどミサが始まっていました。
    確かに現役のキリスト教の教会なのだと実感。

  • 聖歌隊席の椅子。

    聖歌隊席の椅子。

  • 床下から発掘された「メスキータ建設のために破壊された」聖ビセンテ教会の遺構。<br />もっともコルドバはローマ帝国時代からの都市で、教会以前にはここにローマの神殿があったそうですが。

    床下から発掘された「メスキータ建設のために破壊された」聖ビセンテ教会の遺構。
    もっともコルドバはローマ帝国時代からの都市で、教会以前にはここにローマの神殿があったそうですが。

  • 円柱の森の外周には、礼拝堂が並んでいます。<br />そのため、ほとんどの門がふさがれてしまいました。

    円柱の森の外周には、礼拝堂が並んでいます。
    そのため、ほとんどの門がふさがれてしまいました。

  • イスラム装飾に囲まれる十字架のキリスト像。

    イスラム装飾に囲まれる十字架のキリスト像。

  • メスキータ内、王室礼拝堂。<br />ここもレコンキスタ(国土回復運動)後の改築部分ですが、イスラムの影響を受けたムデハル様式。

    メスキータ内、王室礼拝堂。
    ここもレコンキスタ(国土回復運動)後の改築部分ですが、イスラムの影響を受けたムデハル様式。

  • メスキータの外壁。

    メスキータの外壁。

  • メスキータの外壁。<br />後世にふさがれた門のひとつ。

    メスキータの外壁。
    後世にふさがれた門のひとつ。

  • コルドバのアルカサル(城砦)。<br />かつての後ウマイヤ朝の王城。<br />コルドバ陥落後に改築、グラナダ奪回のための軍事拠点になりました。

    コルドバのアルカサル(城砦)。
    かつての後ウマイヤ朝の王城。
    コルドバ陥落後に改築、グラナダ奪回のための軍事拠点になりました。

  • アルカサルのイスラム風庭園。

    アルカサルのイスラム風庭園。

  • 鯉の群れがマグロのように勢い良く泳いでいました。

    鯉の群れがマグロのように勢い良く泳いでいました。

  • アルカサル内の遺跡。

    アルカサル内の遺跡。

  • アルカサル内、後ウマイヤ朝時代の浴場跡。

    アルカサル内、後ウマイヤ朝時代の浴場跡。

  • アルカサル、ライオンの塔からメスキータを望む。

    アルカサル、ライオンの塔からメスキータを望む。

  • メスキータの西隣、旧サン・セバスチャン病院の中庭。<br />(現在はコルドバ会議センター)<br />コルドバ郊外のメディア・アサーラに宮殿ができるまでは、ここにカリフの居館があったらしいです。

    メスキータの西隣、旧サン・セバスチャン病院の中庭。
    (現在はコルドバ会議センター)
    コルドバ郊外のメディア・アサーラに宮殿ができるまでは、ここにカリフの居館があったらしいです。

  • ローマ橋。<br />残念ながら修復中でした。

    ローマ橋。
    残念ながら修復中でした。

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