2006/09/16 - 2006/09/16
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高級和牛の会のかいさん
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走る。
長い坂道を駆け上る。
雲の多いアラビア海を左に見やりながら。
日の出を見られなかったことに未練はあるが、変更のきかない旅程では諦めるよりほかにない。
岬からバススタンドまでは徒歩で15分ほど。
オートリクシャーで乗り付けたいのに見当たらず、時間に猶予がないので探すより自分の脚で走ったほうが早い。
バックパックを背負いながら、しかも朝飯抜きの身体には、この坂はちょっとしんどい。
どうしても6:30発のバスに乗らなけりゃ。
「問題なく旅を進めていくための『3.3日目の昼にトリバンドラム発チェンナイ行の飛行機に乗らねばならない。最南端での日の出を拝んでから午前のうちに問題なくトリバンドラムに戻れるか。』」
これが最後の試練。
大きなバススタンドが坂の上に見えてきた。
発車時刻に間に合った。
-
バスはまだ来ていないらしい。
どのバスがトリバンドラム行きかわからないので、1台1台手当たりしだいにトリバンドラム行きかどうか聞いてみる。
他のバスよりちょっとこぎれいなバスが来た。
発車予定時刻を5分ほど過ぎて到着したこのバスがトリバンドラム行きらしい。
‘”SUPER FAST”である。
“INTERSTATE”である。
ここ、カニャークマリはタミル・ナードゥ州。
目的地のトリバンドラムはケーララ州の州都。
わずか90km弱ながら、州をまたぐバス。
こちらはタミル語の州。
あちらはマラヤラム語の州。
言ってみれば別の国。
道中に明確な境はないものの、ちょっとした国境越え気分。
バスに乗り込む。
始発なので乗客はまばら。
余裕で座席確保。
いつでも降りられるように乗降口のすぐ横に座る。 -
予定時刻より10分ほど遅れて出発。
自分の脚で駆け上がった坂道を、今度はバスが下っていく。
昨日の昼に入ったミールス屋のある交差点のバス停で停車。
ここから乗れたんだなとは思ったが、始発から乗った方が確実なので判断は正しかったと思い直す。
集金に来た車掌に「トリバンドラム空港に行きたいので(昨日観光局で教えてもらった)East Fortで降りたい」と告げたら、
「(トリバンドラム)セントラルバススタンドで別のバスに乗り換えな」と言われたのでそのとおりに運賃の36Rsを払う。
日本円にして僅かに100円弱で3時間ほどの州越えのバス旅。 -
カニャークマリの街を抜け、曇り空の下に広がる田園地帯を走る。
田園を走り、集落を走り抜け、Suchindramの街の大きなゴープラムを仰ぎ、山を望み、スコールに見舞われながら緑の濃い椰子林の間をバスは行く。
初めは疎らだった車内も、未知の村や町を走っていくうちに乗客を積めるだけ詰め込んで身動きがとれなくなる程。
流れていく車窓の景色は飽きないとはいえ、早起きと空腹のままの3時間の車中ではうとうととつい居眠り。
そんなバスも当然インド。
クラクションを鳴らし、バイクやリクシャーを蹴散らし、他の車の交通事故を横目に爆走。 -
椰子林が印象的な熱帯の風景を走り去り、やがて終着の街トリバンドラムへ。
昨日カニャークマリへ向かったトリバンドラム中央駅を東の跨線橋から一望してからセントラルバススタンドへ。 -
バススタンドからオートリクシャーに乗ってトリバンドラム空港へ。
料金はタクシーの5分の1程。
初日の到着した夜は街の様子が全然わからなかったが、改めて緑の多さに気づき、アラビア海の高波を見て、改めて海に近い街ということに気づいた。 -
飛行機の出発時刻は12:15だが、時間的にも気分的にも余裕を持って10時頃に空港へ到着。
「問題なく旅を進めていくための『3.3日目の昼にトリバンドラム発チェンナイ行の飛行機に乗らねばならない。最南端での日の出を拝んでから午前のうちに問題なくトリバンドラムに戻れるか。』」を無事に成就。
これで後半の旅を問題なく続けることができる。
ただし飛行機の出発まで余裕があるので、ある程度の時間にならないとターミナルビルには入れてもらえない。 -
不親切かつ大雑把な手荷物検査を受けて(詳細はクチコミ情報へ)
http://4travel.jp/overseas/area/asia/india/tips/each-general-10028253.html
飛行機に乗り込む。
ジェットエアウェイズ3536便・トリバンドラム12:15→チェンナイ13:55 -
離陸。
空港の背後に広がる海と森の中で営まれる街を眼下に。 -
一気にガート山脈を飛び越えてタミル・ナードゥ州へ。
タミル・ナードゥ州からケーララ州へバスで州をまたぎ、ケーララ州から再びタミル・ナードゥ州へ飛行機で州を越える。
タミル・ナードゥ州南端のカニャークマリからタミル・ナードゥ州北部のチェンナイへケーララ州経由で縦断。 -
もちろんカレーが旨いジェットエアの機内食。
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ジェットエアウェイズのフレンドリーなCA☆
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チェンナイまであと少し。
西からいったん東のベンガル湾上に抜け、反転して空港へと近づく。
マリーナビーチに群れる人々や大きなゴープラムのあるカパーレシュワラ寺院がGoogleマップで予習していたとおりに目に飛び込み、広い道路を走る車が段々と大きく見えていき、空港に着陸。 -
空港からチェンナイ市内のセントラル・モフジール・バスターミナルへ。
無難なプリペイドタクシーに乗るつもりだったが、結局値段交渉をして300Rsでタクシーに乗車。
この先の目的地はマハーバリプラム。
距離的にも方向的にも空港から直接行けなくはないが、バスに乗りたかったので逆方向の市内を目指す。
しつこく「(マハーバリプラムへ)タクシーで行かないか」と勧められ、そっちの方向に行かれそうになったが、断固として拒む。
いいからバスターミナルに行け! -
公共交通はまさにライフライン。
セントラル・モフジール・バスターミナルは、日本のそれとは比較にならないほど構内が広く、路線も台数も乗客も多い。
売店も菓子や軽食などが充実。
あまり待つこともなくマハーバリプラム行きのバスがやってきた。 -
ドアの横の席に座る。
バスが構内を徐行している隙に物売りが乗り込んで軽食を売り、構内を出る直前に飛び降りていった。
当たり前のように窓ガラスが皆無のバスは、喧騒のチェンナイ市内をしばらく走行。
熱帯とはいえトリバンドラムほどには椰子が見られない。
車やバイクやオートリクシャーが人間が入り乱れる。
そこかしこのビルや道路や高架鉄道の工事現場や点在するスラムなどに、発展の光と影が映し出されている。 -
街を抜けると、道が広がり、海に沿うように南下。
リゾートっぽいホテルも道沿いにあるにはあるが、のどかな景色が続く。
景色はのどかだが、乗客を満載しつつバスの運転は熱い。
バスの運転は熱いが、窓ガラスのない車窓に吹き込む潮風が涼しい。
「世界遺産・マハーバリプラム」といった類の表示の先に村が見えてきた。
そろそろ日も暮れそうな頃、チェンナイから南へ約60?、2時間・20Rsのバス旅の終わりは近い。
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州またぎ・完
次回は、マハーバリプラム編
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