2004/01 - 2004/01
164位(同エリア190件中)
漣さん
レグニツァの朝。不穏な空気を感じるこの町から早く出たくて思わずタクシーに飛び乗り向かってもらった木の教会。
ヤーヴォル、そしてシフィドニツァの平和教会。長い宗教戦争を終えてカトリックがプロテスタントに理解を示した和解の証。
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中欧の宗教史に深く刻まれた大事件、30年戦争。カトリック対プロテスタントの壮絶な争い。
カトリックの勝利による宗教戦争の終焉。ハプスブルク帝国はシレジア地方のプロテスタントに対して3つの教会を建てることを許した。 -
しかし、建設に当たり厳密な規則が定められた。シレジア地方には峻厳を極めた条件を満たした木の教会の内、現在でも2つが残っている。
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ヤーヴォルの教会。町外れに建つ教会は朝早かったせいもあり地元の人が敷地内を散歩している位でほぼ独り占めの状態。
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教会には堅く鍵が閉められており内部に入ることが出来なかった・・・初めは。
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教会入り口にて発見した世界遺産の碑。欧州最大の木造教会群は以下の基準で世界遺産に登録されている。
()これらの平和教会は30年戦争後の時代においてシレジア地方のプロテスタント社会に対するカトリック側のハプスブルク帝国の一部での容認という例外的行動の稀な証拠である。
()皇帝により課された条件の結果、これら平和教会の建築士に求められた木造建築における後にも先にも無い規模と複雑性を有する技術上の構造的・建築的解決策が実施された。
()これらの平和教会は強い精神性と規約を有する17世紀ヨーロッパにおける著しい政治的発展の優れた証拠である。
※ユネスコのHPに記載されているものの私訳です。 -
外観の写真だけで満足であったが、タクシーの運転手が手招きしている。促されるままついていくと教会の敷地内に小さな家が建っている。
なんとここは管理人の家であった。運ちゃんが交渉してくれて内部を見学させてもらえることになった。 -
裏口の鍵を開けてもらう。期待に胸が昂る。内部に広がる荘厳な世界。
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プロテスタントの教会でありながらバロック様式を取り込んだカトリックの壮麗さをも備えた内部空間は木造ならではの温かみも有している。
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たった一人の見学者。薄明かりが心地良く、いつまでも飽きさせない。
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丁重にお礼を告げ、次なる目的地シフィドニツァへと向かう。
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ヤーヴォルより大分大きい都市であるシフィドニツァ。町の中心部から少し外れた場所にひっそりと建つ平和教会。
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一歩敷地に入ると町の喧騒がピタリと止み、訪問者の目は木の教会へと向けられる。
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石で造られた欧州に数ある大聖堂とは趣が全く異なり、木の文化に育った人にとってこの教会はどこか懐かしい。
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この教会も入り口は閉まっていたのだが、周囲の外観を堪能している間にやはりドライバーが交渉していてくれたらしく管理人さんが内部への道を示してくれた。
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やはり裏口からそっと入るとヤーヴォルと同等、いやそれ以上の荘厳さを醸し出している。
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薄い青の光が照らす内部空間は見る者の心を静め、敬虔な気持ちにさせる。
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桟敷に上がり全体を見渡す。清漣の如き青の世界が目の前に広がる。
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訪れる如何なる者の心をも洗い流す木の教会。今まで訪れた教会の中で最も感動した平和の印。
教会を出たときには朝に感じた不安感もどこかに消え去っていた。
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