2004/03 - 2004/03
2454位(同エリア2528件中)
漣さん
「みんな、これらをどうしようか。」
「誰かが独占しては彼らの二の舞になる。そうだ、あそこに一同に集めて皆に公開してはどうだろうか。」
隣の国で起きた革命。亡命した王族や貴族らが残していった数多くの歴史の至宝。
美術館、そして博物館。市民が歴史に触れ、自らの起源を思索するようになった啓蒙の時代。
それから数十年、時の皇帝ヴィルヘルム3世は告げた。
「この地に学術の聖域を造る。」
と。
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時は新古典主義の全盛期。時代の旗手である建築家カール=フリードリヒ=シンケル。
彼はローマに範を仰ぎ、聖域に相応しいロトンダを中心に据えたまるで神殿の如き博物館を設計した。
アルテス・ムゼウム。建築的観点から見ると実は博物館島一重要。 -
何も無かった中州の聖域化は進む。次々に地面から立上る博物館。市民の好奇心は時代を変革へと導くようになる。
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止め処無い国際化の流れ。世界に飛び出した人々による歴史の探索。次々に発掘される時代の遺物。許容量を遥かに越える発掘品は新たな博物館の建設を促した。
ペルガモン博物館。20世紀を代表する世界最高の博物館の1つ。 -
博物館は時代の影をも納めている事にはたと気付く。それは略奪の歴史。植民地化を図る帝国主義の台頭は世界の至宝を自らの国へ、何の躊躇いも無く持ち帰らせた。
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独裁者の二の舞にならぬよう一般市民に公開された啓蒙思想の産物、博物館と美術館。
好奇の心は探求の精神を生み出すが、時に行き過ぎると時代を曲解させる凶器となりかねない。
ドイツはベルリンの中心にて探求者を迎える学術の聖域、博物館島は以下の基準で世界遺産に登録されている。
()ベルリンの博物館島は100年以上の間の近代の博物館設計の発展を示す独特な博物館建造物の集合体である。
()美術館の建設は啓蒙思想に端を発する社会現象であり、フランス革命以降大衆にまで及んだ。
博物館島は物質的な型と象徴的な都市中央部の環境が与えられたこの概念の最も顕著な事例である。
※ユネスコに記載されているものの私訳です。
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