バム大地震２０日前の写真―２００３年

2003/12/04 - 2003/12/06

１２月２６日、イランのバムで大地震が発生し、人口１０万人の町は壊滅的な被害を受け、４万人を越える人が亡くなったとも言われている。私がバムに滞在していたのは震災二十日前のこと。バムの震災を聞いて人事には思えなかった。自分が旅の中で知り合ったあの人たちは生きているのだろうか、この人の家族は大丈夫なのだろうか・・・、写真を見る度に常に地震のことを思い出す。
バムの一番の見所であるアルゲ・バムも甚大な被害を受けたと言う。ここでゴタクを並べても仕方ない。震災直前のアルゲ・バムの雄姿を見て欲しい。

エリア パム(イラン)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 観光バス 船 タクシー ヒッチハイク
• 航空会社: イラン航空

テヘラン発バム行きのバス。写真のバスよりも大きく、日本にも走っているようなバスもあるが、実はこの古いバスのほうが座席間隔は少し広く、座り心地も良い。車内では水のサービスはあるが、一つのコップを車内の乗客で回し飲み。

バムと言えば皆さんもご存知のこの宿。震災で倒壊してしまったそうです。

バムの子供

バムの住人。朝9時に通って、その後15時に同じ場所を通りましたが、同じ人たちが同じ格好で寛いでいましたこの人たちは一体何をしているのでしょうか？？

ハンバーガーショップの主人

イランではシュークリームが甘くて大変美味しく、旅人の間でも評判でした。

かつてこの城壁の向こうにはバムの町がありました。アルゲバムです。町の歴史は2000年を超えます

城壁や町は16世紀にサファヴィー朝期に作られたものといわれています。

アルゲバムの遺跡。バムの大地震が起こる約20日前の写真です。

バムの大震災で、アルゲバムの遺跡はもちろん、バムの町自体も倒壊。

学生がたくさん見学に訪れていました。皆人見知りせず声をかけてきます。

メインタワーにいた兵士らしき若者。一応銃を携帯していました。

バムの周辺は荒野です。こんな所に町が興るなんて信じられません。

現在のバムの町ナツメヤシが多く植樹されています。デーツ(ナツメヤシの実）は良く食べられています。

城壁の中に都市が存在していました。1722年パシュトゥン人により陥落、町は廃墟になりました。土で何か作らているように見えますが、これはかつての町並みです。町並みが風化して崩れかけていますが、それでもこうして残っているのには驚きます。

バムのバスターミナルのチャイハネにタムロしていた学生達。何人生き残っているのか・・・。

この旅行記へのコメント （2）

• ｳﾞｪﾗnonnaさん 2015/03/07 21:32:02

  貴重な写真ですね〜

  worldspanさん
  
  とても興味深く　旅行記を拝読いたしました。
  
  この城塞都市が　地震で崩壊したとは・・・・残念ですね。
  
  今の情勢を　思うに、　ほんとに貴重な　お写真です。
  
  ｳﾞｪﾗnonna
  

  worldspanさん からの返信 2015/03/08 08:52:47

  RE: 貴重な写真ですね〜

  ｳﾞｪﾗnonnaさん
  
  コメント+たくさんの投票ありがとうございます。
  シリア、とイランのバムの写真は今となってはとても貴重になってしまいました。バムは訪問して間もなく地震で倒壊してしまったのが本当に残念です。これだけの規模の遺跡もなかなかなないと思います。
  
  
  worldspan