静寂な雪景色を見るだけの旅

2007/01/15 - 2007/01/15

正月に帰省した際、２〜３日もすると何もすることが無く暇だったので、新幹線とローカル線を乗り継いで秋田まで行ってみた。
実家の（岩手県の）隣にありながら、生まれてこの方いった事が無く、せっかく東北地方に来たのだからと言う思いと、なぜか急に「爆雪」の風景が見たくなったためだ。

岩手県は東北地方にありながら、奥羽山脈に阻まれるせいか雪が日本海側に比べ少ない。　降るけどあまり積もらない。
テレビなどで秋田や山形など、日本海側の何メートルも積もった爆雪をみるたび、行って見たいとは思っていた。

「街」ではだめだと思い、あえて誰もいなそうな県境の聞いた事も無い駅で降りてみた。

誰も居なかった。

ただ雪だけはあった。　

猛烈に。

エリア 横手(秋田)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 新幹線 JRローカル 徒歩

黒沢駅はＪＲ北上線の岩手県と秋田県の県境の秋田側の入り口。
ちょうど県境にある、秘境・巣郷温泉への基点となる駅だ。　
しかし季節は真冬。　この駅で降りる人も乗る人もいなかった。　昼の１１時だと言うのに。

下りホームから駅舎までは、踏み切りも何も無い線路を、じかに横切って向かうと言うローカルさ加減。

右を見ても.....

左を見ても、目に入ってくる風景は、あたり一面の雪景色。

これですよ。　これ。

しっかりと閉ざされた駅舎も、いい味出してます。

中に入るといきなり待合室に、一台の石油ストーブ。

駅員さえいない「無人駅」ですね。

これは黒沢駅正面入り口。

しっかり閉ざされ、２重扉でした。

雪国ならではです。

駅のまん前に何やら避難所のような、待合室のような建物が。　
はじめは交番かと思ったが、雪かき器が置いてあり、納戸のような感じ。　
一体これは何なのか？
謎だがスルー。

駅前からすでに大自然。　
雪、山、川のみの北国ならではの風景です。

あっちも。

こっちも。

北も。

南も。

東も。

西も。

すべて雪化粧に包まれて、「白」一色です。

あまりの白さに、空の色が反射して、写真で見ると全体が青みがかって見えるほどです。

駅前の警察の建物も、いい味出してます。

が、中には誰もいなそうでした。

この日は雪が降ったり止んだりでしたが、天気は良く１時間以上外でぶらぶらしましたが、ひんやりとはしていた物の、日差しが雪に反射してスキー場にいるかのような「暖かさ」のような物を感じました。

ホット・コーヒーでも飲もうかと、辺りを探してみた物の店どころか、自販機さえもありませんでした。

雪景色も十分堪能したので、帰路に就こうと駅舎へ戻ります。

電車は１時間か２時間に１本のみなので、乗り過ごすと大変な事になります。

駅舎の中にはポストがあり、収集は一日に一回のみというのどかさです。

上り電車を待つためにホームにある待合室へ。

色使いが「ミッフィーの家」のようでかわいらしいです。

そろそろ上り電車が来る時間と、ホームに出て待ちます。

と、この駅に着いて、駅周辺を散策し、帰路に就くまでの約２時間。　昼の１時頃だと言うのに、人を見かけませんでした。

自分だけしかいない静寂の雪景色の中、完全に「俗」から隔離されたかのような２時間でした。