初めてのギリシア【９】アテネからコリントスへ

2006/12/29 - 2006/12/29

スニオン岬を訪れた次の日は、近郊列車でコリントスへ行ってきました。

　国鉄ラリッサ駅へ地下鉄で出て、ラリッサ駅から１時間１５分で到着したコリントス駅。
とっても新しく、できたばかりの様です。
私のガイドブックでは確かこの辺りなんだけど、どうも、駅の様子が違うのです。
駅の切符売り場の人に聞いてみると、このコリントス駅はこの地図には乗っていないとのコトで、またまた？？？？？
どうやら、アテネ･ペロポネソス駅が閉鎖され、路線改修工事が進んでいる中、新しい駅が別にできているようでした。
　駅前から、駅の人に教えてもらったとおり、路線バスに乗り換えて５分。
ガイドブックにある町の中心の公園前に到着することができてホッとしました。
ここからはガイドブックの地図にあるとおり、コリントス遺跡行きのバス停はすぐに分かりました。
毎時10分に、とっても立派な緑色の大型観光バスが迎えに来てくれます。
が、乗客は私一人…途中で年配のご夫婦が乗って下りて行きました。
２０分ほどで遺跡前に到着。
帰りも１時間毎に、下りた向かいの辺りから発車するとのことを教えてもらって、遺跡見学に出発しました。
　コリントスを訪れるもう一つの楽しみは、「コリントス運河を見る」事だったのですが、列車で通り過ぎることの速い事ったらありゃしない！
ほんとにあっという間の出来事でした。
行きの時は、反対側を見てしまっていて気付いた時には通り過ぎる寸前、帰りの時もじっと待っていたのに、シャッターチャンスを逃してしまいました。
なんとドンクサイことか。
やはり、コリントス運河を行く船に乗ってくるべきだったかなぁ･･･

エリア コリントス(ギリシャ)

国鉄ラリッサ駅

7時半を過ぎたところで、まだ薄暗く感じます。

コリントスへは、２時間毎の発車です。

コリントス駅について、駅舎を出たのですが、

駅前はこのようなだだっ広い駐車場です。

コリントス駅も真新しい･･･

駅前のバス停付近です。

どうもガイドブックにあるような通りがないのです。
頭で想像していた様子とは随分雰囲気が違うので、駅で聞いてみると、確かにこのバス停から５分ほどで市内中心部へいけるとの事。
ちなみに私のもっていたガイドブックの地図を駅員さんに見てもらったところ、この地図上にある駅ではないらしい。
ほどなくして、バスが来て、市内の公園前までいけました。

公園の中ほどにある西へ向かう通りから遺跡行きのバスが出ると教えてもらって、そこへ行くと、いろいろな方面への時刻表が出ていました。
遺跡までは、毎時１０分発のバスで、２０分ほどかかります。
来たのは、とっても綺麗なグリーンの大型観光バス。
乗り込んだのは私一人、貸切状態です。
チケットはここでも、発車したら切符売りの人がやってきます。

旧コリントス遺跡のバス停。

ここがメインストリートのようで、この右手後方が遺跡からの出口です。

と言ってもバス停の表示がないみたいで、帰りはこの前で待っているようにと教えてくれました。
帰りはだいたい毎時４０分発だったようです。

バスを降りたところから坂道を少し上っていくと、このように、神殿が見えてきます。

遺跡入り口周辺の様子です。

この後ろが駐車場になっています。

入り口近くからの眺め

入り口から入った辺り

歴史博物館

歴史博物館内の中庭

右の全身像が、アウグスティヌス帝

頭部だけのが、ネロ帝のものだと思います。

もしか違っていたら、御指摘くださいね。

オクタヴィアの神殿

オクタヴィアの神殿

敷地内はどこも、このような掘り出し物がごろごろ

無造作に置かれています

歴史博物館の裏側

アポロン神殿がどこからでも目に入ります。

アポロン神殿


紀元前６世紀に建てられ、

ギリシアに残る最も古い神殿の一つだそうです。

ヘラの神殿辺り

もしかして、これが、グラウケの泉なのかなぁ

アポロン神殿


木造神殿から石造りに変わった初期のものです。

残っているのは、ひとつの石から造られたドリア式の７本の柱です。

建設当時は円柱が３８本あったといいます。

遠くにはコリンティアコス湾とその向こうの山まで見渡せるいい眺めです。

敷地の外には、教会も見えます。

後ろのあの山が、アクロコリントス山だと思います。

古代に建てられたアクロポリスで、

要塞として使われており、

頂上にはアフロディテ神殿跡があるそうです。

遠くに見える雪を被った山も印象的でした。

アゴラ中央方面

この前の広場は、競技場としても使われていたそうです。
そのときのスタートラインが、ジュリアンのバジリカ前辺りにあるはずなのですが、

この辺りが、パピウスの記念碑らしい

この中は、ロープで行けませんでした。

この辺で、またまた２匹の犬に後をついてこられ･･･

ギリシアの犬に付きまとわれる今回の旅は続くのでありました。

他の見学者には付いていかないくせに〜

ベマ

南柱廊の並びにあるのですが、何のことだかよく分かりません。

南ストアの辺りだと思います。

ジュリアンのバジリカ

この前を何度か探してみたのですが、どれがスタートラインなのか、よくわかりませんでした。

ピレーネの泉

奥のほうから、水が湧き出る音が聞こえてくるので、

こっそり覗きに入ってしまいました。

実際に今でも水が湧き出していますよ。

レカイオン通りの前門跡の辺り

レカイオン通りの表示

この辺りが、たぶんエウリクレスの大浴場らしいです。

ローマ期のトイレがあるとのことでしたが、それも良く分からないまま･･･

レカイオン通りからアクロコリントス山方面

遺跡出口から外に出て少し行くと、のどかな風景が広がっていました。

これは、駐車場横の　劇場跡だと思います。

こちらが、ローマ時代の音楽堂

町中の教会へも行ってみました。

遺跡内からもよく目立っていた教会です。

メインストリートに張り出したレストラン

向こうから帰りのバスが見えてきました。

こちらは毎時４０分ごろの発車のようです。

コリンティアコス湾を遠くに眺めながら、高度を下げていきます。

しばらくビーチ沿いを走って、現在のコリントスの町に入ります。

公園近くでバスを降りて、鉄道駅行きのバス乗り場へ。

コリントス中心部の公園

このあと、駅方面へ行くバスのバス停が分かりにくく（と言うよりバス停の表示が見つからないのです）、いろいろな人に聞いてみたのですが、英語が通じないみたいで、聞き出せないで焦ってしまいました。
やっと何とか英語で応じてくれる人がいてくれたのですが、知らないとの事。きっとその人も旅行者だったのでしょう。
ふと、通りを見ると、乗ってきたのと同じバスが駅方面を向いて停まっているではありませんか。
むちゃくちゃ走って、飛び乗り、駅に行くか聞くとＹＥＳ！！英語が通じてくれたのと、駅方面へ行くことが、嬉しかった瞬間でした。

このバスが中心部と駅を結んでいました。

バスの通る道から判断して、このコリントス駅は、ガイドブックに乗っていた駅の位置から南西方向に線路上を進んで行った先にあるようでした。

なかなかスマートな綺麗な車両です。

窓ガラスが綺麗過ぎて鏡のようになり、車窓風景の写真が撮りづらいです。

コリントス運河が、かすかに･･･

かなり頑張ってチャンスを狙っていたのですが、

あっという間に通り過ぎてしまいました。

やはり、運河を通行する船を探して、乗ってくるべきでした。