02.旧コリントス遺跡 in ペロポネソス半島

2007/05/20 - 2007/05/20

ペロポネソス半島に入ると間もなく岩肌の丘が見えてくる。
よく見ると丘の上には城壁らしきものも見える。
ここは古代ののアクロポリスが建っていたアクロコリントス山。
頂上には神殿があり、神殿の主はアフロディテ。

アフロディテは「愛と美の女神」だけでなく、「戦争」、「農作」など多くの役割を持つ。その中には「売春の女神」という役割もあるというのだがその理由が不明でした。
ところが古代コリントスには最盛期にはに数千人の売春婦がいたらしい。アフロディテは彼女らにとっても救いの神であったのだろうか？

旧コリントス遺跡はアクロコリントス山の麓にある。
交通の要衝として紀元前7世紀ごろ栄え、目玉のアポロン神殿の柱は一つ石から作られた、ギリシャの神殿で最も古いものの一つだという。

しかし街は紀元前2世紀ごろに衰退し、その後ローマの支配下で再建された。
1858年の地震で街は崩壊した為、全貌を理解するのは容易ではない。


この旅行のルートマップ、旅行日誌、メニューリストと写真等の詳細は下記
https://www.wtshin.com/greece/greeceroot/framegreeceroot.html
をご覧下さい。

エリア コリントス(ギリシャ)

• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

アクロコリントス山。
古代のアクロポリスでアフロディテの神殿跡がある。ローマやヴィザンチン時代は要塞として使用。

グラウケの泉

コルスキの王女メディアは英雄イアソンと恋に落ち結婚にこぎ着けたが、イアソンの故郷を追われ、コリントスにたどり着いた。コリントスの王クレオンが申し出た娘グラウケの結婚と王位継承の提案をイアソンは受けメディアを捨てた。怒り狂ったメディアの送った毒を塗った花嫁衣裳を着たグラウケは火達磨になり、暑さの余り飛び込んだのが「グラウケの泉」。しかしこれを助けようとしたクレオン王ともども焼け死んだ。

アポロン神殿

ドリス式の列柱：一つの石から掘り出されている

商店街

水洗トイレ

レカイオン通り

ピレーネの泉

さて３人の美女争いにはゼウスさえも迂闊に口出しできないのだから、簡単に決まるものではない。そこで無関係の第３者の審査員に決めてもらうことになり、その審査員に選ばれたのが羊飼いのパリスで、実はトロイの第２王子の故あっての仮の姿。

パリスはアフロディテの「私を選べば１番美しい女をあげる」という一言でアフロディテを選ぶ。



ペーテル・パウル・ルーベンス作パリスの審判（1635-1638頃）

この一言こそがギリシャ神話では最も美しい女性と云われるスパルタの王女で、既にミケーネの国王アガメムノンの弟、メネラオスの妃であったヘレネの略奪とその結果のトロイ戦争へと発展することになります。ゼウスの思惑通りに！！



ルカ・ジョルダーノ作ヘレンの略奪（1680-1683年頃）



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