家族9人で新婚旅行～マーチャーシュ教会挙式 その10バチカン編

2005/10/04 - 2005/10/15

　翌日、早朝バチカンに行く予定にしていた。その為ホテルの朝食が準備される八時前に二階ロビーで朝食を今や遅しと待っていたが朝食時間の八時になって準備に誰も現れない。ラテンだから時間帯はアバウトだ。ようやく10分過ぎた頃に眠たそうにした、大学生のような女性がが欠伸をしながら現れた。だるそうにインスタントコーヒーを家族９人に渡し、そして袋に入った菓子パンを一人二つづつ配膳した。え！？ たったそれだけ？ 我々はパンとシリアル位を期待していたが、期待を裏切る朝食にガクッと来た。家族も苦笑いを浮かべて食した。

　食後にせめて入れたてのコーヒーのおかわりをゆっくり飲もうと思っていたが、各階から次々と宿泊客がやって来た。定員８人の場所に我々家族9人が食べているのですら定員オーバー、妻と妹がイスをわけあって座ってる始末。ロビーに席を待っている人が通路までいる中、ゆっくりコーヒーを味わえるはずもなく、追い出される様にそそくさとロビーを出、ホテルを出発して地下鉄でバチカンへと向かった。

　バチカンではまずバチカン博物館を観賞する予定にしていた。オッタビアーノで下車し、バチカンの城壁に差し掛かった所で長い行列に遭遇した。こんなに博物館に入る為に並ぶのか？列に着いたのが九時過ぎ、にもかかわらず行列は500ｍはある。いくら列が５、６人づつ並んでいるとはいえ、これではいつになったら入場できるのだろうか？ 考えただけでも気が遠くなる。
ところが意外にも列はスムーズに流れて行く。家族の周りに並んでいた日本人ツアー客たちからは、二時間くらいかかるやろ？と話していたが、列はあれよあれよと進み、一時間強で入口に到着した。中に入りチケットを購入し、セキュリティチェックを受けた後、いよいよ博物館へと踏み入れる。館内には美術品がたくさん展示してある。最初は凄いなーと感じた品も、目が馴れて来ると、感動も薄れどれも同じに見えてくるところが美術品に対する心のなさと、これらの関価値や無知が全く分からない自分が悲しくなる。バチカン博物館には立派なものが途方もなく置かれていたが、自分がローマ史を全くわかっていないので、家族に説明しようにもできなかった。彫刻や絵画など年代もわからなければ、作家、誰をモチーフにしたのかすらもわからない。中東欧、特にハンガリーであれば、学生時代専門としてたので、建物などを見てもある程度説明できるが、今までイタリアの事などに目もくれていなかったので、知るはずもない。やはり家族を連れて行ってるのだから、あまり興味がなかったからといって無知のままだった事に、ただただ反省だ。

エリア バチカン(バチカン)

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: エミレーツ航空

朝９時前、バチカン博物館に入場する為の大渋滞。

これが一体何なんだか・・・、勉強していけばよかった