2006/12/12 - 2006/12/12
846位(同エリア1029件中)
フーテンの若さんさん
- フーテンの若さんさんTOP
- 旅行記250冊
- クチコミ4件
- Q&A回答0件
- 442,549アクセス
- フォロワー13人
夜0時を過ぎてもその行進の数は減るどころかむしろ増える一方だった。空港側の幹線1車線は人で埋め尽くされているため、残りの車線は大渋滞。最初は何かのデモ行進かと思いきや、聞くところによると明日12月12日はグアダルーペ聖母の日。大勢の信者がグアダルーペの寺院に向かって夜通し歩き、祝福のミサに参列する行事だそうだ。
最初は見ているだけだったけど、好奇心から参列に加わってみた。目的の場所はわからねど皆の行く後をただひたすらついて行く。聖母の絵を背中に掲げた若者、カラフルな飾りつけを体全身に施しているお爺さん、駄弁りイチャつきながら歩いているカップル、ただ黙々と歩いている家族、お揃いの聖母ガラのトレーナーの自転車軍団、荷台にド派手な聖母像を積み、クラクションを鳴らしながら走るトラック。人によって祝福の仕方が違い、周りを見渡すだけで色んな人がいて楽しい。道中ではコーヒーやパンなどを販売する出店や屋台も出回り、お祭り気分満載で賑わっている。気がつくと道路全てが人で埋め尽くされるほどになっていた。
しかし、歩けど歩けど寺院なんてちっとも見えやしない。5km以上はゆうに歩いている。しかもメキシコシティは高地であるため夜は結構寒く、トレーナー2枚重ねでは凍えそうだ。疲労と寒さで何度も引き返そうと思いながら、好奇心が勝って踏み留まり、やっと寺院近くまで来た。寺院は目の前なのに溢れんばかりの人で規制が厳しく前へ進めない。ちょうど日本の初詣のような状態だ。時計を見るとすでに2時過ぎ。諦めて道端に毛布をひいて、泊まり込む客までいる。
寺院には美しい聖母が祭ってあるらしい。とても気になるが、ここで僕は来た道を引き返すことにした。明朝、日本行きの飛行機に乗り、友人の結婚式に参加するためだ。彼らにとっての聖なる儀式はこの先にあるが、僕にとってのそれは祖国日本の東京で明後日に行われる。逆流する鮭のように人の流れに逆らい、ゆっくりと歩き出した。メキシコ人の聖地から始めるたったひとりの祝福の行進。聖母ならぬ花嫁はどんなだろうか?挫折して道端で寝てしまったらゴメンナサイ。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
3