minneapolis 2006 「ミネアポリス建築紀行-2」

2006/09/25 - 2006/09/28

第二弾は日本ではプラダ青山ですっかり有名になった
ヘルツォーク＆ド・ムーロン設計（それにしても難しい名前）
の「ウォーカー・アートセンター」です。既存の建物に増床したモダンアートの美術館です。竣工は2005年なのでかなり新しめです。
場所はミネアポリスのダウンタウンからバスで10分ほどで
隣には野外彫刻庭園が併設されています。

表紙の写真からもわかるようにかなりイっちゃってるデザインです。やりたい放題の建築になってます。

本旅行記は建築リポートですが中身のアートの展示もかなり見ごたえありました。

エリア ミネアポリス(アメリカ)

何とも言えない歪な形と適当？な開口部。
独特の表情を見せる表層の仕上げ。
インパクトありありです。
良いか悪いかは別にしても興味そそられる形です。

全景。
不定形に開けられた開口が目と口で
何だか人（ロボット）の横顔にも見えてきます。

手前のレンガ部分が旧館で全く異質のデザイン、素材が組み合わさっています。（内部でつながってます）

個人的にはこのカットが一番お気に入りです。
あまりに太陽光が強すぎて露出下げて撮ったら空の青さが深くなりました。
完全にＳＦの世界です。

ちょっとかわいいピロティのデザイン。
近くで見てるとランダムに並んでる感じでしたが何かの記号なのでしょうか？ドミノの柄みたいです。

裏手の外観。
こちらも適当？に開口が開いてます。

この角度で見上げると雪山の頂のようです。

このテクスチャーはホントに雪をイメージしたのかも。このあたりは冬は雪に覆われるので冬場はどんな見え方がするのでしょう。

型押しされたスチールメッシュ（金網）で覆われています。紙をクシャクシャにして広げたような感じです。

もっとアップ。
ここまでくると金網なのが良く分かります。
表層の建築といわれたＨ＆ＤＭの真骨頂です。

スタッフ用出入口。
いい感じで開口が開けられてます。
さすがに扉は成型です。

屋上にある三角形の隙間。
普通に歩いてくるとこんな行き止まりにつきあたります。こういう意味のないスペース大好きです。
（掃除はしにくそうですが）

インフォメーションカウンター。
内部の写真を撮るときは必ず許可をとりましょう。
インテリアはたいていはＯＫしてくれますがアート作品に関してはそれぞれです。
ちなみにココは「No Art」でした。

受付の裏側です。
ちょっとアングル的に分かりづらいですが左の壁面に
映像が映っていてこの白い階段みたいなところに座って見れるようになっています。

ロビーラウンジ。
内から外へ良い感じに突き抜けています。
中央のオブジェ的なシャンデリア？にも注目。

この開口部のような歪な台形のデザインが多用されています。手前のソファとあいまって絶妙なゆがみ具合がいい感じです。

開口部の天井部分。
他はパッキパキのモダンな感じなのにワンポイント　
こんなエレガンスなデザイン持ってきちゃうところが
実にイカしてます。

別の出入り口。
基本的な意匠は同じです。

裏側から正面のラウンジに抜ける通路部分。
この傾き具合、トンガリ具合たまらんです。
何回も行ったり来たりしてしまいました。
彫刻みたいなフォルムです。

正面側ラウンジ。

こちらはイスが小ぶりです。

正面側ロビー。
ここの天井は外皮のスチールメッシュが入り込んできています。下から見ると結構ウネウネが強調されてコッテリ感じます。

こちらは階段室への出入り口。
同じデザインです。

村上隆氏の作品が展示されていました。
以前にここで個展を開いたらしいです。

彼の作品はアメリカでは相当人気があるみたいでした。

ミュージアムショップ。

ショップのレジカウンター。

階段室。
何だかとっても複雑なことになっています。
ここもたまらんポイントです。

見上げても複雑。

へんな形の開口は内側から見るとこんな感じです。
規則性は全くないようです。

カフェ。
すごい壁。

屋上テラスから望むダウンタウン。
モダンアートと高層ビル群がマッチしてます。