2006/10/08 - 2006/10/09
733位(同エリア814件中)
とみさん
3年連続となる「10月の勝沼への小旅行」。特別ワイン好きというわけではない「燗酒純米酒党」の私ではありますが、この時期のぶどうに埋め尽くされた風景と各種のワイナリーとのイベントが重なった勝沼は、天候さえよければ毎年必ず訪れる価値があると感じています。特に今年は最高の天候に恵まれた一泊二日でした。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- JR特急
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◆1日目 昼 メルシャン勝沼ワイナリー
初日は午前中に特急「かいじ」で勝沼ぶどう郷駅に移動します。例年は千葉から(我々は錦糸町から乗る)直通の特急がこの時期設定されていたのに、今年はなくなって残念。新宿から9:30発で勝沼には10:58着。さらに、この日はまず恒例のイベントを行っているメルシャンのワイナリーに向かうのですが、メルシャンはイベント中は例年駅からの「無料送迎バス」があったのに今年はなくなっており、タクシー(所要10分/1,200円くらい)で移動は痛い出費です。会場到着後は早速昼食です。
京王プラザホテル多摩による出張料理の屋台的なメニューに並ぶわけですが、例年よりもメニューが増えていた様子です。頼んだものは
・オードブル盛り合わせ800円
・ソーセージ盛り合わせ500円
・パン200円
この環境下では決して悪くない味です。
これにシャトーメルシャンシリーズから選択可能なワインセット「白3杯1,000円−飲んだのは甲州シュール・リー2005/長野シャルドネ2005/北信シャルドネ2005」「赤3杯1,200円−ジェイ・フィーヌメルロー&マスカット・ベリーA2004/カベルネ・ソーヴィニヨン&メルロー2003/桔梗ケ原メルロー2002」を組み合わせていただきます。このような機会でもないとなかなか味わえない、高級ワインと最高級ワインの飲み比べを堪能しました。
本当はここでのんびりしたいところなんだけど、生演奏(ギター&サックス)がややうるさかったり、1200過ぎると食事スペースが混んできたので、初体験の「ぶとう踏み」を行ってから会場を後にします。 -
◆1日目 午後 川口園
食後のおやつとして、メルシャンから徒歩5分のぶどう園へ。勝沼には町中にぶどう園が溢れていますが、その料金システムはまちまちのようです。ここも昨年に続いて2回目になりますが「食べ放題500円、ただしぶどうの種類は少ない」というコンセプトが気に入ったところです。この時期は「甲州」と「ベリーA」しかありませんが、食後でもあり1人2房を食べきるのがやっと。ぶとう棚が日差しを適度にさえぎってくれて心地よくくつろげますが、完熟ぶどうに溢れた環境でもあり(農薬も控えめなのでしょうが)虫が多いのが止むを得ないとは言え難点。入り口で「虫除けスプレー」をかけた上で、蚊取り線香も貸してくれるのですが、それでも足をかなり刺されてしまいました。 -
◆宿泊 石和温泉 ホテル石庭
さて、多少酔いがおさまったところで本日の宿に向かいます。本来であれば勝沼に宿泊したかったのですが、一週間前に妻の休みが確定してから宿の手配を始めたため、宿が取れず、ネット上の宿サイトで検索した結果、石和温泉にある比較的大きな温泉宿となりました。川口園から勝沼駅までタクシー、勝沼から石和温泉まではJRの各駅停車。石和温泉駅から宿まで徒歩15分ということですが、駅から電話すると送迎車が来てくれます。
一泊二食付き「13,590円(税サ全て込み、ゆこゆこネットでの休前日料金)」としては、次の間付きの広めの部屋・部屋出しの夕食とバイキング朝食の料理・かけ流しではなく循環にしてはまずまずの温泉、と総合点としてはコストパフォーマンス高い宿でした。
最上階の展望浴場からの景色が南アルプス(+富士山のてっぺんがちょこっとだけ)を背景に、眼下には畑の間に大規模パチンコ店舗と大規模なJRAの場外馬券売り場が立ち並ぶという、なんとも不思議な光景が石和らしさと言えましょうか。
あえて難点を言えば、宿が準備する夕食時の飲料の貧弱さですが、これは大きな温泉宿だと、現実的には止むを得ないところでしょうか。部屋の冷蔵庫から地元ブランドの白ワインを飲みましたが、昼にマトモなワインを飲んだ後だけに、いやな甘みを強く感じてしまいました(それでも飲む)。
なお、宿からの帰り、駅までの送迎バスは「1日1本ホテル発950のみ」とのことで徒歩15分の道のりを歩くことになりましたが、これも後味がちょっと悪いですね。今回は天気良かったので苦にならなかったけど。 -
◆2日目 午前 中央葡萄酒/グレイスワインのワイナリーツアー
2日目の朝は石和から勝沼までJRの各駅停車で戻り、勝沼駅からはやはりタクシー。今回の旅行のメインプログラムでもある中央葡萄酒のワイナリーツアーに参加します。これまでメルシャンの「無料ツアー」には参加したことがあるのですが、「有料/事前予約制」のツアーは初体験です。今回HPで調べ、このツアーに1週間前に電子メールで申し込んだところ、ギリギリセーフだった模様です(当日の話だとその後かなりの申し込みをキャンセルしたとのこと)。
定員7名限定、1,500円、約2時間。蔦に絡まった瀟洒な建物の2階がツアーの集合&後半のテイスティング会場兼直売所になっています。なかなかに落ち着いた雰囲気。定刻のAM10時に予約者が揃ったところでワゴン車に乗り込み、車で10分ほど走り狭い農道を入った「鳥居平」地区のぶとう園へ。この地名はいろんな勝沼のメーカーがハイグレード商品の名称に使っていて、名前だけは知っていましたが、なるほど日当たりとか斜面が作り出す水はけの良さとか、素人目にもワイン用ぶとうに適した地区であることが伺えます。最初は「フランスのぶとうを栽培する試験的な意味合いも含んだゾーン」に案内され、シャルドネは全て収穫済みということで、明日収穫予定のためすっかり熟した赤ワイン用ぶどう3種の畑の前で基本的/特徴的な栽培方法についての講義を受けます。その間、畑に残っている3種−カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、をそれぞれ2粒づつ食べるよう促され、果肉/皮/種の甘さや酸味や渋みの違いを感じさせてもらえます。次に再度車で1分ほどより高台に移動して、今度は「甲州」のぶどう畑へ。ほとんど収穫は終わっている状態でしたが、栽培方法の違いの説明を受けます。ここはとにかく景色が素晴らしいところでした。車で戻った後は、会場のある建物の向かいに位置する工場&蔵の見学。祝日ということもあってか生産中の状態は見ることが出来ませんでしたが、ここでの各種ワインがどのような樽で熟成させるかの解説を受けます。ここまでたっぷりスタートから1時間以上。集合場所に戻っていよいよ試飲スタート。下記6種類が、ぶどうの種類や樽貯蔵のコンセプトなどの解説をふまえて振舞われます。
1)グレイス甲州 2005
2)キュヴェ三澤甲州プライベートリザーブ2005
3)キュヴェ三澤(シャルドネ)2004
4)ヴィンテージ デラウェア 2006*新酒
5)グレイスルージュ 茅ケ岳 2005
6)周五郎のヴァン(ブランデー添加4年以上熟成)
何も食べないでこれだけワインを飲み続けるというのも、あまりない体験なので、飲み飽きるかと思いきや、口直し/デザート的な4)6)を加えた、実にストーリーのある展開で、このテイスティングだけで1,500円の元は十分に取れた感覚で、大満足。あまり大荷物も持てないので、比較的好みの味かつ適価かつハーフボトルのあった1)5)のワインを購入(*表紙写真)し、昼の12時過ぎ。満足度高く帰路に着きました。機会があれば東京都内の取り扱い店でも買ってみたいと思います。 -
◆2日目 午後 ぶとう郷遊歩道
ちょうど中央葡萄酒前のバス停から1日数本の市内バス(100円均一)が出るところだったので乗り込み大善寺前付近まで移動。ガイドマップにあったバス停前の食堂で昼食を取るつもりだっただが、お目当ての食堂が営業していないようだったので、あきらめて大善寺前から駅までの「遊歩道」(所要40分)をのんびり歩くことに。ちょうど2時間前に来たところに戻ってきた感じで、青空と山々とぶとうに彩られた勝沼の雄大な風景を楽しみたいところですが、いろんな虫の攻撃を受けながらの歩行となりました。遅めの昼食は駅前の食堂「銀月」で、焼魚定食(さんま)800円、ほうとう1000円に、生ビールと白ワイン(ワインはやっぱり甘すぎ)でくつろいだ後、勝沼から新宿への特急かいじに乗って帰りました。
できればやはり宿泊で、日程が合わなくても日帰りで、来年も訪れたいと強く感じた小旅行でした。
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