風歩き　（フィンランド２００６　その４）

2006/08/09 - 2006/08/09

　フィンランド旅行も最終日になりました。
　４泊お世話になったホテルとお別れして買い物、そして念願の「かもめ食堂」を撮影したカハヴィラスオミへ。
　過ぎていく時間を惜しみながら町を歩きました。

エリア ヘルシンキ(フィンランド)

これがお世話になったホテルの部屋。
　シンプルなアパートのような。。
　何より布団の固さがちょうどよくって、寝ていて幸せだったり、バスルームのタオルはぬくぬくに暖めてくれるパイプにかけてあったり。
　残念だったのは、お湯をわかすポットがないと知らずにインスタントコーヒーなど持ってきてしまったことくらいでしょうか。

　ホテルからはタクシーで駅まで。何しろきたときと違ってスーツケースははちきれそう！
　タクシーの運転手さんはなんと女性でしたが、軽々と荷物をトランクにつめてくれました。笑顔も素敵だった。彼女だけでなく、本当にこの国は、あちこちで女性がフツーに働いています。
　駅についたら入り口（正面向かって右の）から入ってすぐにエレベーターで地下１階へ。そこには写真のような、でっかいコインロッカールームがあります。スーツケスも余裕で入って３ユーロ。
　

　さあ、最後の買い物です。
　てくてく歩いてエスプラナーディ通りへ。
　町には「ＡＬＥ」（ＳＡＬＥ）の文字があふれています。
　「アレ、アレ」って一番最初くらいに覚えたフィンランド語かも。

　買い物ネタついでに、フィンランドでの注意点？ひとこと。
　私はマイレージカードをＪＣＢでつくっているのですが、フィンランドではＪＣＢ、つかえません。
　日本人がよくくるんだろうなーって思われる、ストックマンデパートやマリメッコなどではＯＫでしたが。。　いっぱい買い物したのにい。。

　じゃじゃーん！　マリメッコにきました。
　ＡＬＥということで、お安くなっている商品がいっぱい。後輩へのおみやげもここでゲット。
　自分には鍋つかみと北欧の風景を描いたタペストリーになりそうな布を購入。
　さらに地下にはこども用のマリメッコもいっぱい。ウニッコ柄の哺乳瓶なんかもありました。

　続いてイッタラ。
　ショーウインドーのディスプレーにもうっとり。
　なんていうか、ガラスの青や緑の色が、日本とは違うというか。。

　ガラスや陶器は持って帰るの怖いからみるだけにしよーと思っていたのですが、手に取ると欲しくなってしまう。しかも、高嶺の花だと思っていたコップとかが、私が思っていたより安くて（１つ５．９５ユーロ）、写真のアイノ・アアルトデザインのコップを買ってしまいました！
　ランチョンマットもおそろい。この色がなんともいい。。
　イッタラ製品ではないようなのですが、いっしょに売っていたお箸も買いました。もち手の先のほうにくぼみがあって、二つを組み合わせるとバネのようになるというアイデアもの。西洋の人にとっては持ちやすいのでしょう。

　そのあとアアリッカにいきました。母親へのおみやげにモビールを買ったのですが、プレゼントだというときれいにラッピングしてくれました。
　おまけにリボンには木のボタンまでつけてくれてとってもおしゃれ（写真中央）。
　マリメッコでもラッピングをしてくれたのですが、外国って結構無造作に袋に入れて渡すパターンが多いと思っていたので、これには驚き。
　包むのが好きな日本と感性が似ているのかな。

　日本人とセンスが似ていると思ったことはもうひとつ。
　フィンランドにきた当日、空港からのリムジンバスに乗り込むとき、運転手さんに１０ユーロ札を渡すと何か言われました。よくわからないという動作をするとおつりをくれましたが、後で考えると「２０セントはないか」といっていた模様（バス料金は５．２ユーロ）。

　私たちって、買い物するときに大きなお金と別に１０円だまや１円だまをだしておつりが少なくなるようにすると思うのですが、もしかしてそれと同じ？
　で、最終日。
　なるべく小銭を使おうと思って、きっちりだすと「サンキュー」といってにっこり笑ってくれるのを見るとやっぱりそうなんだと。
　空港で最後の買い物にと小さなセント硬貨をより集めてガムを買ったら、レジのお兄さん。１、２，３・・と数えてぴったりなのがわかると、「グレイト！」なんていってくれましたよ。

買い物をすませ、お昼近く。
　最後の仕上げは映画「かもめ食堂」の舞台となった「ＫＡＨＶＩＬＡ　ＳＵＯＭＩ」へ。
　数日前、トラムに乗りまちがえて町の中で迷子になった経験から、「歩いたほうが早い！」ということになり、地図を片手にてくてく。
　エスプラナーディどおりからアンティーク街のあるあたりを通り過ぎ。。　途中素敵な教会や古本屋さんなどを横目でみながら、通りの名前をしっかり確認しつつ。。　
　「このへんだと思うんだけどなあ。。」
　また迷ったかと半ばあきらめかけていたときに見つけました。よかった！
　食堂のあるとおりの名前は「ＰＵＲＳＩＭＩＥＨＥＮＫ」です。

　映画とはキッチンの配置とかが変わっていて、思ったより狭く感じました。最初地元の人でいっぱいで入れず、通りに面した席に座ろうとすると、中があいたというので呼んでくれました。
　気のいいお兄さんが、メニューを説明してくれます。
　基本的にランチで、メインディッシュを選ぶようにとのこと。豚肉、鶏肉、ベジタリアン向けなどあって、あとはコーヒーやパン、サラダはセルフでとる形。
　私はベジタリアンにしました。
　６．８ユーロ。

　やっとジャガイモ！です。
　フィンランドはとにかくイモが出てくると聞いていたのに、実はこれまでほとんどお目にかからず。
　家庭料理のこの店でようやく。。です。
　ポテトもマッシュだのそのままだの料理方法が選べました。
　手前が私が頼んだメインディッシュ。パプリカにお米のサラダがつまっていました。とにかく量が多くて、パンまでたどりつけず。
　店の中を見渡すと、、確かにガテン系の腕のごっついおにいちゃんたち多し。あとは上品そうなおじいさん、おばあさんなど。
　

　駅のコインロッカーからスーツケースを取り出し、買い物したものを詰め直し。。
　ゴロゴロと転がして駅の隣にある停留所へ。
　ちょうど空港行きの青いバスがとまっていました。
　写真のクマさんは空港入り口で、標識を支えていた子です。
　中国人と日本人のツアー客でごったがえす空港。
　早々に荷物を預けてまたまたショッピング。
　長いようで短かったたびの終わりです。

　行きも帰りも機体にムーミン！
　関空では撮りにくかったキャラクターが、やっと撮影できました。