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イポ−からジョホール・バールまでマレー鉄道に乗った。<br />イポーからは10時間の長旅である。バスで行けばもっと早く行けるのだが、あえて鉄道に乗った。<br /><br />マレー鉄道はバンコクからシンガポールまでインドシナ半島を縦断している。第二次世界大戦で、何度となく破壊され、また建設され、そして完成した鉄道である。はじめはイギリスやオランダといった錫や木材輸送のために建設されたものでもあった。<br /><br />イポー駅はイギリス植民地時代に建てられたもの。純白の美しい駅舎は、錫の輸出拠点でにぎわった当時の名残。外観はとてもきれいだ。階上はホテルになっているそうだ。<br /><br />プラットホームで待っていると、マレー語でなにやら放送している。たぶんシンガポール行が遅れているという放送ではないだろうか。側にいた女性に聞くと、遅れているがそんなに心配することはないという返事。<br />「どこまで行くのか」と聞かれ「ジョホール・バール」と答えると「Oh、long way」と言われてしまった。ほどなく「The train is coming.」列車がゆっくりとカーブをしながら入ってきた。礼を言って、私達は1等車に乗り込む。車掌さんは女性。<br /><br />Papasanによると、線路のレール幅は日本より狭い、狭軌だという。だからスピードがでないんだ。座席の前に広軌にする旨と複線にする旨の張り紙がしてあった。<br /><br />首都クアランプールにつくと乗客はほとんど降りてしまった。車内前方にはテレビモニターが置かれていて、CMが盛んに流されていた。日本企業の洗剤の売込みがやたらと目に付いた。合成洗剤を使わないからなおのこと気に触ったのだろうが。<br /><br />車窓から外をものめずらしげに眺めている。真っ赤な土だけになった錫の鉱山(Tin mine)。ここはまだ使われているのだろうか、それとも廃坑なのだろうか。<br /><br />アブラヤシ(oilpalm)のプランテーションがつづく。車窓からオイルパームの一生が見て取れる。苗木の栽培、移植、若木、成木、そして葉を落とし、遺跡の列柱のように黒々と並ぶ枯れ木。アブラヤシの房のようにびっしりついた実、これを絞って油をとる。実を刈り取って油にするまで早くしないと腐ってしまうので、刈り取り、運搬は大変な重労働だと聞いている。アブラヤシのプランテーションは見た目には緑はあふれて、自然に見えるが、その実自然破壊でもあると聞いている。<br /><br />パパイヤのプランテーションは見たが、ラワン(フタバガキ類)やチークなどのかつての花形輸出木材を探したが、車窓からは見られなかった。マレーシアでの木材伐採はボルネオのサラ・サラワクに拠点が移ってしまったそうだ。その木材の主要な輸入先は森食い虫の日本だとも聞いている。<br /><br />お昼に食堂車から鶏とピラフを買ってきた。ピラフはターメリックで色付けし、いろどりのいい野菜がはいっていて、見た目にもきれいで、美味しかった。これを応用して、タイ米騒動のときレシピを作った。鶏肉を酒と塩を少し強めにして、ラップをかけてチンをする。鶏肉に火を通してしまうのだ。肉汁をとって、これで洗っておいたタイ米にターメリックをいれて炊く。きれいなターメリックご飯が出来る。これにチンした鶏肉を細かく裂いて、あらかじめ茹でておいた、さいの目に小さく切ったニンジンやグリンピースを入れる。この料理はタイ米(インディカ米)の方が美味しい。<br /><br />おやつに紙袋が配られた。中にはクッキーやティッシュが入っていた。私達にはいらないから、降りる時、車掌さんにお礼を言いながら、「誰か子どもにあげて」と言って渡してきた。<br /><br />列車は遅れて、日暮れてジョホール・バールに着いた。でもぜんぜん退屈しない10時間だった。イポーのインフォメイションでホテルを予約して貰ってあったので、タクシーでそこに行って、一日が終わった。<br />

マレー鉄道

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1994/02 - 1994/02

15544位(同エリア15996件中)

0

7

buchijoyce

buchijoyceさん

イポ−からジョホール・バールまでマレー鉄道に乗った。
イポーからは10時間の長旅である。バスで行けばもっと早く行けるのだが、あえて鉄道に乗った。

マレー鉄道はバンコクからシンガポールまでインドシナ半島を縦断している。第二次世界大戦で、何度となく破壊され、また建設され、そして完成した鉄道である。はじめはイギリスやオランダといった錫や木材輸送のために建設されたものでもあった。

イポー駅はイギリス植民地時代に建てられたもの。純白の美しい駅舎は、錫の輸出拠点でにぎわった当時の名残。外観はとてもきれいだ。階上はホテルになっているそうだ。

プラットホームで待っていると、マレー語でなにやら放送している。たぶんシンガポール行が遅れているという放送ではないだろうか。側にいた女性に聞くと、遅れているがそんなに心配することはないという返事。
「どこまで行くのか」と聞かれ「ジョホール・バール」と答えると「Oh、long way」と言われてしまった。ほどなく「The train is coming.」列車がゆっくりとカーブをしながら入ってきた。礼を言って、私達は1等車に乗り込む。車掌さんは女性。

Papasanによると、線路のレール幅は日本より狭い、狭軌だという。だからスピードがでないんだ。座席の前に広軌にする旨と複線にする旨の張り紙がしてあった。

首都クアランプールにつくと乗客はほとんど降りてしまった。車内前方にはテレビモニターが置かれていて、CMが盛んに流されていた。日本企業の洗剤の売込みがやたらと目に付いた。合成洗剤を使わないからなおのこと気に触ったのだろうが。

車窓から外をものめずらしげに眺めている。真っ赤な土だけになった錫の鉱山(Tin mine)。ここはまだ使われているのだろうか、それとも廃坑なのだろうか。

アブラヤシ(oilpalm)のプランテーションがつづく。車窓からオイルパームの一生が見て取れる。苗木の栽培、移植、若木、成木、そして葉を落とし、遺跡の列柱のように黒々と並ぶ枯れ木。アブラヤシの房のようにびっしりついた実、これを絞って油をとる。実を刈り取って油にするまで早くしないと腐ってしまうので、刈り取り、運搬は大変な重労働だと聞いている。アブラヤシのプランテーションは見た目には緑はあふれて、自然に見えるが、その実自然破壊でもあると聞いている。

パパイヤのプランテーションは見たが、ラワン(フタバガキ類)やチークなどのかつての花形輸出木材を探したが、車窓からは見られなかった。マレーシアでの木材伐採はボルネオのサラ・サラワクに拠点が移ってしまったそうだ。その木材の主要な輸入先は森食い虫の日本だとも聞いている。

お昼に食堂車から鶏とピラフを買ってきた。ピラフはターメリックで色付けし、いろどりのいい野菜がはいっていて、見た目にもきれいで、美味しかった。これを応用して、タイ米騒動のときレシピを作った。鶏肉を酒と塩を少し強めにして、ラップをかけてチンをする。鶏肉に火を通してしまうのだ。肉汁をとって、これで洗っておいたタイ米にターメリックをいれて炊く。きれいなターメリックご飯が出来る。これにチンした鶏肉を細かく裂いて、あらかじめ茹でておいた、さいの目に小さく切ったニンジンやグリンピースを入れる。この料理はタイ米(インディカ米)の方が美味しい。

おやつに紙袋が配られた。中にはクッキーやティッシュが入っていた。私達にはいらないから、降りる時、車掌さんにお礼を言いながら、「誰か子どもにあげて」と言って渡してきた。

列車は遅れて、日暮れてジョホール・バールに着いた。でもぜんぜん退屈しない10時間だった。イポーのインフォメイションでホテルを予約して貰ってあったので、タクシーでそこに行って、一日が終わった。

同行者
カップル・夫婦
交通手段
鉄道
  • 車窓から

    車窓から

  • 車窓からオイルパームの林

    車窓からオイルパームの林

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