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1961年11月5日(日)<br /><br />ノルマンディドライブは、ディエップから折り返して、パリへの帰途ボーヴェに立ち寄る。<br /><br />この町も14世紀から15世紀にかけて、百年戦争の渦中に揉まれ続けた。<br />第二次世界大戦でも大被害を受け、旧市街の8割が灰燼に帰したと言われる。<br /><br />ここからパリまで、わずか80キロしかないのに、パリが助かったのは奇跡だったと改めて感じる。<br /><br />人間は戦っていても、最後の一線に理性が残っているらしい。<br />これは、戦いに慣れているためなのかもしれない。<br /><br />これほど戦争の被害を受けていても、今なお戦争が残っているのは、なぜだろうか。<br />いわんや敗戦を知らない国は、恐ろしい。<br /><br />ボーヴェでのお目当ては、サン・ピエール大聖堂だった。<br />この建物は1227年以来建築が進められ、いまだに未完成なのだ。<br />計画通りに完成すれば、世界最大のゴシック教会と言われている。<br /><br />その隣に、タピストリーとテキスタイルの美術館がある。<br />ボーヴェは、ゴブランなどと並ぶ、タピストリー製造の中心なのだ。<br /><br />中世にはここにボーヴェ伯爵の居城があり、1346年イングランドに攻められた。<br />1433年には同じくイングランド軍に包囲され、1472年には、イングランドと同盟関係にあるブルゴーニュ公爵軍に再び包囲される。<br /><br />二度の包囲戦で戦ったある勇敢な女性を記念して、毎年8月14日に仮装行列が行われているという。<br />

1961年のパリ便り【587】ボーヴェで思う戦争に懲りない人間たち

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1961/11/05 - 1961/11/05

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ソフィ

ソフィさん

1961年11月5日(日)

ノルマンディドライブは、ディエップから折り返して、パリへの帰途ボーヴェに立ち寄る。

この町も14世紀から15世紀にかけて、百年戦争の渦中に揉まれ続けた。
第二次世界大戦でも大被害を受け、旧市街の8割が灰燼に帰したと言われる。

ここからパリまで、わずか80キロしかないのに、パリが助かったのは奇跡だったと改めて感じる。

人間は戦っていても、最後の一線に理性が残っているらしい。
これは、戦いに慣れているためなのかもしれない。

これほど戦争の被害を受けていても、今なお戦争が残っているのは、なぜだろうか。
いわんや敗戦を知らない国は、恐ろしい。

ボーヴェでのお目当ては、サン・ピエール大聖堂だった。
この建物は1227年以来建築が進められ、いまだに未完成なのだ。
計画通りに完成すれば、世界最大のゴシック教会と言われている。

その隣に、タピストリーとテキスタイルの美術館がある。
ボーヴェは、ゴブランなどと並ぶ、タピストリー製造の中心なのだ。

中世にはここにボーヴェ伯爵の居城があり、1346年イングランドに攻められた。
1433年には同じくイングランド軍に包囲され、1472年には、イングランドと同盟関係にあるブルゴーニュ公爵軍に再び包囲される。

二度の包囲戦で戦ったある勇敢な女性を記念して、毎年8月14日に仮装行列が行われているという。

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