1996/09/12 - 1996/09/14
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秘湯マニアさん
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1996年 9月12日(木)晴
新宿まで小田急線で行く。新宿からは空港サービスのバスが出ている。 9時40分発。少し待ったがバスはすいていて楽だった。首都高速はやはり渋滞。それでも、その渋滞を見越していたかのように、バスは定刻どおり空港に着く。集合場所は日本航空団体カウンター前。集合時刻は11時10分だったが、10時30分に着いてしまう。でも、早く並んだおかげで窓側の搭乗券を取ることができた。 2階席67の Aと B。搭乗券をもらってから時間があるのでお昼を食べようかと思ったが、機内でお弁当が出るとのこと。
空港の屋上へ行ったり、売店を覗いたりして時間を過ごす。搭乗手続きを開始すると、すごい人の列。若い人が多い。席は決まっているので途切れた所で乗り込む。 2階席は座席スペースが広いかと思っていたが、それは国際線だけのことらしい。67の座席番号は、ちょうどスチュワーデスさんの向かい側だった。そのスチュワーデスさんが田口さんで若くて背が高くてきれいな人。
羽田を飛び立つと後はずっと海の上を飛ぶ。今回は揺れも少なくお弁当を食べ、雑誌を見ているうちに沖縄に近づく。どこの島か分からないが、いくつかの島影を窓の下に見て那覇空港に向かうと、海の色が綺麗に輝いて見える。やはり、南国。まだ夏の島に来たのだな、と思う。海面がすごく近くなったな、と思ったら那覇空港に到着。預けた荷物を受け取って外へ出たのは 3時を少し回っていた。空港に待機していたレンタカー会社の人に案内されて日本レンタカーへ。ここも非常に混んでいて、車を受け取るのに 1時間近くかかってしまった。車は新型ミラージュ。新型なのは良いけれど、本当は三菱車じゃないのに乗りたかった。
日本レンタカーのカウンターのお姉さんが教えてくれた道で那覇市内を抜け沖縄自動車道へ向かう。那覇インターは混んでいるとのことなので、58号線を浦添市まで。そこから西原インターに行くはずだったのが、曲がる所を間違えて変な所へ出てしまった。それでもようやく高速に乗り、あとは石川インターまでひと走り。高速の上は空いていて、気持ち良く走ることができる。文子に地図を見てもらうと、石川インターで降りるよりその先の屋萱インターまで行った方が早そう。58号線に出てホテルに向かうと、途中に万座毛がある。
もう時間は 5時を過ぎていたが、南国の明るい陽射しはまだ落ちない。ちょっと寄ってみると、夕方のことなので売店は店じまいの支度に忙しいし、団体の観光客はいないし、最高に良い条件の万座毛を見ることができた。夕日は水平線の上にまだ残り、海が赤く染まっている。断崖の上から見る海は、透き通るように綺麗な青をしている。一回りしてホテルへ向かう。今日の泊まりはホテルみゆきビーチ。チェックインしたのはもう 6時だった。ホテルとは言うけれど設備もあまり良くない。部屋からの眺めは海が見下ろせて良かったけれど、ビーチも小さくて狭い。しかも和室で名前とマッチしない。とてもこんな所で食事したり泳いだりする気にはなれない。実は今回はガソリンスタンドの抽選に当たって格安の沖縄なのだ。その代り宿は選択の余地なく、ここになってしまったのだ。そんな訳で夕食は外へ食べに行くことにする。
今通ってきた国道58号線を万座毛の方に戻り、明日予約してある観光潜水艦「モグリン」の出発地であるホテルサンマリーナ方面に向かうと、その少し手前にステーキハウス「アラモア」がある。ガイドブックにも載っていたので、そこで今日の夕食を取る。僕はステーキとロブスターのセット。ふみこはロブスターのセット。混んでいて相席だったが、料理は味もボリュームも満点だった。それで値段はどちらも3800円。充分満足のいく夕食だった。
1996年 9月13日(金)晴
朝、目が覚めると今日も快晴。朝食は泊まりとセットになっているので食堂へ。バイキング形式。やっぱり和食が多く洋食は充実していない。早々に済まして出発。今日は観光潜水艦モグリンに乗るのだ。ホテルサンマリーナへ向かう途中、万座毛を通るので、今度は朝の万座毛に寄ってみる。朝も人が少なく綺麗な海を見ることができた。遠くに小さなとんがった島が見える。海の色は近くが空色。遠ざかるにつれて青が濃くなり群青色に見える。
ホテルサンマリーナの駐車場はガードマンが立っていたが、モグリンに乗ることを言うと駐車券を呉れる。車を止めてモグリン受付まで歩くだけで暑いと感じる。モグリンの搭乗受付には綺麗なお姉さんがいて、体重の計測をされてしまった。少し待つ間にサンマリーナのビーチへ行ってみる。みゆきビーチとは比べ物にならない程、美しい白いビーチが続いていた。モグリンを降りたらここで泳ぐことにする。10時出発のモグリンは、サンマリーナからボートで真栄田岬の沖まで行く。そこの洋上にモグリンが待っている。出発の時からバスガイドさんのような女性がガイドに付く。ボートの出口に近い所に座っていたので、モグリンには早く乗ることができた。本物の潜水艦と同じように海中に潜り、走ることのできる観光潜水艦は世界に 3隻しかないそうだ。観光用とはいえ、海の中に潜るのだから機密性などは本物と同様。潜水艦に乗る時も本物と同じように垂直なタラップだった。全員乗り終わるとすぐに潜航を開始する。この真栄田岬はダイバーも多く海の透明度は高い。潜るとすぐに大きな魚が泳いでいるのが見える。水族館で見るような四角い顔の魚だ。水中を沢山の魚が泳いでいるが、残念ながら熱帯魚には出会うことができなかった。途中でダイバーが魚に餌づけしているのを見たり、海底に着座したりして浮上。約30分の海中観光だった。帰りもボートでサンマリーナへ。車に戻って海水浴の支度を整え、ホテルの反対側のビーチへ回る。綺麗で設備の整ったビーチは何でも有料。パラソルとマットを借りてビーチへ。丁度お昼時でもあったのでビールやヤキソバやカレーなどを買って食べる。暑いせいかかき氷が一番美味しかった。太陽が照りつけ、夏と同じ。サンオイルを塗らないと火傷してしまいそうだ。海は遠浅だが、ところどころ深くなっている。水はきれいで自分の足先まで見える。砂は真っ白で湘南の砂とは違う。ココスの砂ほどではないが日本よりも外国の砂という感じ。だいたい、サンマリーナの建物が真っ白な 5階建てで設備も整い、リゾート気分満点になるところ。そのビーチでのんびりしていれば気分もリッチになるというもの。ビーチのずっと沖ではマリンジェットが走り、パラセーリングもやっている。若い人が多いのもうなづける。サンマリーナのビーチの周りを遠くから防波堤が囲っている。その防波堤も白い壁面に歩道はブルーで塗られ、灯台もあったりしてロマンチックを感じさせるようにできている。こんな所で泳いだらみゆきビーチなんかに行かれない。3時過ぎまで泳いで引き上げる。着替える所はロッカーだが、無人でシャワーも使える。ホテルの売店はアーケードのようになっていて、ブティックやコンビニエンスまである。少し見て歩いたあと、恩名海岸の名勝地を見に行く。さっきモグリンで潜った真栄田岬は万座毛に比べれば大したことはなかったが、ダイバーが沢山いた。読谷村に入って残波岬ではでっかいシーサーが建っていた。断崖は残波岬の方が高いかもしれないが、景色はやはり万座毛が良い。ここにバスの売店があっておイモのソフトクリームを売っていたので二人で食べる。ちょっと口の中に残る感じがした。そんなことをしているうちにもう夕食を考える時間。折角沖縄に来たのだから、今日もロブスターを食べたかったのに選んだレストランが悪くて良い料理がなかった。この日の夕食はホテルで食べた方がマシだったかもしれない。
1996年 9月14日(土)晴
もう旅行の最終日。帰りの飛行機の時間が決まっていると気分的にのんびりできない。朝、このホテルの周辺を始めて歩く。正面のビーチよりも遊泳禁止になっている横手のビーチのほうがサンゴが落ちていたりして楽しい。若い男女がシュノーケリングをやって貝やサンゴを取っていた。今日は泳がないで、ドライブする。始めに名護のナゴパラダイスに行く。ここは植物園。東南植物楽園に行った方が良かったかもしれない。それでも人が少なく自由に回れた。売店では花を使った良い香りの物が沢山あったので少し買う。 2階のレストランではハーブティの無料サービスをやっていたのでそこにも寄る。結局パフェを食べてしまった。
国道58号線を戻ると良い海岸が沢山ある。そんな海岸のひとつに沖縄の人がピクニックに来ている。僕たちもそこに車を止めて少し海岸を歩く。リゾートになっていなくても良い所がたくさんある。大きな岩の所では少年が一人で魚釣りをしていて、その岩の向こうには昨日のサンマリーナが見えた。昼食のあとは空港へ戻るばかり。でも石川市まで行くと時間がありそうなので石川市側の海を見に行く。こちらの海岸は工場や建物が沢山あって沖縄という感じがしなかった。沖縄自動車道から58号線を通って那覇空港まで 1時間ちょっと。那覇の市内も予想よりは空いていた。帰りの飛行機は17時45分発日本航空 907便。また 2階席で、スチュワーデスさんも行きと同じ田口さんだった。
羽田には子供が車で迎えに来てくれて帰りは楽だった。夜のベイブリッジを通って沖縄の旅を終わった。
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- レンタカー JALグループ
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