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大学2年時に1人で皇海山を登りました。この時が初の単独登山でした。<br /><br />金曜の授業終了後急いでザックかついでバスに乗り込み、土浦駅から電車で向かいました。その日は時間切れであえなく桐生駅で駅寝しました。<br />翌日にわたらせ渓谷鉄道に乗り原向駅で下車し、そこから車道をひたすら2時間近く歩いて国民宿舎かじか荘にたどり着きました。登山靴に履き替え、天狗の投石や仁王門、鏡岩などの名所を見ながら1時間ほどで庚申山荘に到着しました。庚申山荘は無人の小屋ですが素泊まりで2千円ということなのでケチって山中ビバークの予定でした。山荘周辺には九輪草という鮮やかな赤い花がたくさん咲いていました。せっかく2日間あるので、「悪路のため通行には十分に注意」というお山巡りコースに足を踏み入れました。結構安易に考えていたのですが、地形図と照らし合わせても道がどうにも不明瞭で何度か道に迷ってしまいました。鎖にはしごにザレた崩落箇所の通過、挙句には雨まで降ってくる始末でした。迷いながらもなんとか大胎内くぐりに到着し、本道と合流しました。初の単独で初の道迷いで既に不安でいっぱいでした。疲労感たっぷりに小雨が降る中庚申山頂上に立ち、さらに少し進んでビバークできそうな場所を探しました。笹に囲まれた小さなスペースを見つけ、そこでツェルトを張りました。雨が止んだのが幸いです。ツェルトを張るのも初めてで細引きを張りながら四苦八苦してどうにか小さな三角に張ることができました。夕飯は米を個コッフェルで炊いて卵スープで味付けしたのですが、米は芯が残ってるし、味は薄いしで最悪でした。<br />いよいよ夜です。外を覗くと周りは想像以上の暗闇が広がっています。真っ暗です。言いようもない恐怖が襲って来ました。疲れているのでさっさと寝ようとするのですが、外では鹿か何かの鳴き声がカーンカーンと聞こえ、とにかく怖くてなかなか寝付けませんでした。たった一晩でしたが、ビバーク本当に怖かったです。<br /><br />2日目、朝ラーメンをかきこみ、鋸山方面に向けて歩き始めました。すぐに笹笹笹の不明瞭な登山道になり、不安を煽られました。赤テープを目印に進むのですが、それでも何度か赤テープを見失い、焦りました。それに加え、鋸山のアップダウンが果てしなく続きます。霧がかかっていて展望もありません。当初はギザギザの山の最後の一番高いところを鋸山なのだろうという認識だったのですが、頂上ごとに〜岳、〜山という看板が現れるので、「もしかしたら単にギザギザした山全体を鋸山といい、そのピークごとの名前は最後まで違うのではないか」という思いに駆られました。なのでピークに立つごとに「ここが鋸山最後のピークなのでは?」と思い、必死に北に折れ皇海山へ向かう道を探しました。どこかのピークでは北に向かう道を探すあまり稜線を外れて、獣道のようなところをだいぶ長いこと谷へと降りてしまいまいした。これはまずいと途中で気づいて急いで引き返したのですが、相当山深いところで登山道ではないところに迷い込んでしまったのですから、もう心中は大パニックでした。谷に下り迷っていたのはおそらく数十分ほどでしたが、再び登山道に戻れるまで生きた心地がしませんでした。遭難という文字が頭によぎったのはこれが初めてのことです。精神的にも肉体的にも相当参った頃にようやく鋸山という看板を目にすることができ、少し平常心を取り戻せました。不動沢のコルを経てやっと皇海山頂上にたどり着きました。疲労困憊です。もと来た道を戻ると鋸山近くでようやく人に出会えました。入山してから初めて人に出会えたことでようやく心から安心できました。ひたすらもと来た道を引き返し、鋸山11峰(後に知ったのですが鋸山には11もの峰が連なっているそうです)、熊笹に覆われた登山道、ビバークした場所と超えていき、庚申山荘に着いた時には完全に疲労困憊していました。日曜日ということもあり庚申山荘からかじか荘までの道では相当数の登山者に出会いました。たった1日でしたが、隔世の山に篭り、道に迷いしていたので、人がいることに感動すら覚えてしまいました。<br />国民宿舎かじか荘で風呂に入り、宿の方のご好意により車で通同駅まで送って下さいました。身も心も相当に疲労していたので、本当にありがたいことです。<br /><br />初の単独登山、初のフォーカストビバーク、初の笹こぎ、初の道迷いと初づくしで本気で遭難していてもおかしくない山行でした。その分得たものは大きかったですが、まだまだ未熟者です。<br />

庚申山・皇海山登山

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2004/06/26 - 2004/06/27

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大学2年時に1人で皇海山を登りました。この時が初の単独登山でした。

金曜の授業終了後急いでザックかついでバスに乗り込み、土浦駅から電車で向かいました。その日は時間切れであえなく桐生駅で駅寝しました。
翌日にわたらせ渓谷鉄道に乗り原向駅で下車し、そこから車道をひたすら2時間近く歩いて国民宿舎かじか荘にたどり着きました。登山靴に履き替え、天狗の投石や仁王門、鏡岩などの名所を見ながら1時間ほどで庚申山荘に到着しました。庚申山荘は無人の小屋ですが素泊まりで2千円ということなのでケチって山中ビバークの予定でした。山荘周辺には九輪草という鮮やかな赤い花がたくさん咲いていました。せっかく2日間あるので、「悪路のため通行には十分に注意」というお山巡りコースに足を踏み入れました。結構安易に考えていたのですが、地形図と照らし合わせても道がどうにも不明瞭で何度か道に迷ってしまいました。鎖にはしごにザレた崩落箇所の通過、挙句には雨まで降ってくる始末でした。迷いながらもなんとか大胎内くぐりに到着し、本道と合流しました。初の単独で初の道迷いで既に不安でいっぱいでした。疲労感たっぷりに小雨が降る中庚申山頂上に立ち、さらに少し進んでビバークできそうな場所を探しました。笹に囲まれた小さなスペースを見つけ、そこでツェルトを張りました。雨が止んだのが幸いです。ツェルトを張るのも初めてで細引きを張りながら四苦八苦してどうにか小さな三角に張ることができました。夕飯は米を個コッフェルで炊いて卵スープで味付けしたのですが、米は芯が残ってるし、味は薄いしで最悪でした。
いよいよ夜です。外を覗くと周りは想像以上の暗闇が広がっています。真っ暗です。言いようもない恐怖が襲って来ました。疲れているのでさっさと寝ようとするのですが、外では鹿か何かの鳴き声がカーンカーンと聞こえ、とにかく怖くてなかなか寝付けませんでした。たった一晩でしたが、ビバーク本当に怖かったです。

2日目、朝ラーメンをかきこみ、鋸山方面に向けて歩き始めました。すぐに笹笹笹の不明瞭な登山道になり、不安を煽られました。赤テープを目印に進むのですが、それでも何度か赤テープを見失い、焦りました。それに加え、鋸山のアップダウンが果てしなく続きます。霧がかかっていて展望もありません。当初はギザギザの山の最後の一番高いところを鋸山なのだろうという認識だったのですが、頂上ごとに〜岳、〜山という看板が現れるので、「もしかしたら単にギザギザした山全体を鋸山といい、そのピークごとの名前は最後まで違うのではないか」という思いに駆られました。なのでピークに立つごとに「ここが鋸山最後のピークなのでは?」と思い、必死に北に折れ皇海山へ向かう道を探しました。どこかのピークでは北に向かう道を探すあまり稜線を外れて、獣道のようなところをだいぶ長いこと谷へと降りてしまいまいした。これはまずいと途中で気づいて急いで引き返したのですが、相当山深いところで登山道ではないところに迷い込んでしまったのですから、もう心中は大パニックでした。谷に下り迷っていたのはおそらく数十分ほどでしたが、再び登山道に戻れるまで生きた心地がしませんでした。遭難という文字が頭によぎったのはこれが初めてのことです。精神的にも肉体的にも相当参った頃にようやく鋸山という看板を目にすることができ、少し平常心を取り戻せました。不動沢のコルを経てやっと皇海山頂上にたどり着きました。疲労困憊です。もと来た道を戻ると鋸山近くでようやく人に出会えました。入山してから初めて人に出会えたことでようやく心から安心できました。ひたすらもと来た道を引き返し、鋸山11峰(後に知ったのですが鋸山には11もの峰が連なっているそうです)、熊笹に覆われた登山道、ビバークした場所と超えていき、庚申山荘に着いた時には完全に疲労困憊していました。日曜日ということもあり庚申山荘からかじか荘までの道では相当数の登山者に出会いました。たった1日でしたが、隔世の山に篭り、道に迷いしていたので、人がいることに感動すら覚えてしまいました。
国民宿舎かじか荘で風呂に入り、宿の方のご好意により車で通同駅まで送って下さいました。身も心も相当に疲労していたので、本当にありがたいことです。

初の単独登山、初のフォーカストビバーク、初の笹こぎ、初の道迷いと初づくしで本気で遭難していてもおかしくない山行でした。その分得たものは大きかったですが、まだまだ未熟者です。

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