2006/07/27 - 2006/07/29
1777位(同エリア1804件中)
洋子さん
ロシア・St.ペテルブルク観光
ヘルシンキを朝7:45発の列車で出発、ロシアの第二の都、St.ペテルブルク市に着いたのが14:30分。地下鉄に乗ってホテルへ行こうにも、表示板がロシア語で読めない、駅員に聞いても英語が通じないし、通行人に尋ねても誰も英語を話さないので、駅での乗り換えも満足に出来なく、第一歩からロシアへの認識が甘かったのを思い知らされる。
先月、サミットの国際会議が開かれたので、街にはポスターがまだ、たくさん貼ってあります。ここはロシア大統領のプーチンさんの出身地でもあるが、大柄で鋭い目つきの人たちが多く、鍋蓋みたいな帽子を被った軍人さんの姿がやけに目立ちます。
St.ペテルブルク市は1703年、時のピョートル大帝が要塞建設を始めたのが町の起こりで、以前は「レニングラード」でロシアの首都です。帝政、共産主義、現在の共和国へと全く異なる政治体制の中で、今はどんな街なのか、とても興味が有ります。歴史をみれば農奴の過酷な労働、皇帝の恐怖政治、戦争の繰り返しだったし・・・。ばかデカイ建物、見てくれの銅像、人々の表情、街の匂いにも、まだ共産主義が色濃く感じられます。
何より楽しみにしていたのは、エルミタージュ美術館見学です。パリのルーブル美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館とともに世界3大美術館に数えられる超一流の美術館。ロシア帝政時代には皇居として使用されていたため、内装は金箔貼りで豪華絢爛。400もの部屋に300万点にのぼるコレクションが展示されています。ダ・ヴィンチの「リッタの聖母」、ラ・ファエロの「マドンナ」など、じっくり観ていたら2日はかかりそうで時間が足りなかったです。
今日のニュース報道によると、ロシアが誇るサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館の所蔵品が盗難されたそうです、背景にロシア社会に蔓延する犯罪の社会化傾向、職員のモラルの荒廃、所蔵品の保管・管理システムの老朽化があったと、政府機関が報告しています。これは社会の一断面ですが治安の面で不安を感じます。
日本の旅行代理店の方に、まだまだ個人で旅行が出来る国では有りませんと言われたのがここに来てよく分りました。地図、街のマップが欲しくてもなかなか手に入らないし、ガイドブックもロシア語版しかなく英語版さえも手に入りません。団体バスに乗って、観光ガイド付きの旅行をしている方が今回は羨ましかったです。
レストランに入って注文しても、何時までも料理は出てこない、スーパーマーケットのレジにはやっぱり長い行列が出来ています。四ッ星ホテルに宿泊したのに、お湯は茶色で、水を飲むどころかお風呂に入るのもためらいます。2泊3日の短い旅でしたが貴重な体験が出来ました。
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