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ブラチスラヴァ(スロバキア)の チェコ大使館へビザの申請に行った。街外れにあるパッとしないビルの一角にある。チェコとスロバキアの連邦解体は93年1月なので、当然ながら、この大使館はその後にできた訳だ。こんなビルに入っている事も両国間が友好的でないなと感じたけれど、申請費用が独マルクか米ドルの現金だけで、スロバキアの中にありながら、スロバキア・コルナを受け付けないのは、両国民同士はビザ無しで訪問できるとしても、いがみ合っているとしか思えなかった。米ドルか独マルクの現金を持っていない人はどうするのだろう?街中でも逆両替できるのだろうか?ビザは申請して30分くらいで出してくれた。<br /><br />  列車は夜行も入れて7本と本数が少ないのが困りもので、しかもいずれも連邦解体前からの国際列車だけなのだ。本当に両国間は険悪なのかもしれない。それはさておき、ブラチスラヴァからプラハまで5時間弱で、値段は303コロナ(約900円)とすごく安い。<br /><br /><br />5月30日、ブラチスラヴァを9:34に出発するECは、398?の距離を約5時間掛かって、14:37(現在のダイヤは14:21着と短縮された)にプラハに到着するのだが、ここでトラブルが生じてしまった。スロバキアからチェコに入国する際には、国境警察が頻繁に入国スタンプを押すのを忘れるのだ。私もこの情報を事前に手に入れていたのだが、実際に列車で起こった事は予想外だった。<br /><br />  ブラチスラバを出てほどなく、2人の警官がやってくる。私はパスポートを示して、ハローと言うと、彼らはパスポートを見もしないで、ハローと言って、そのまま立ち去った。きっと、スロバキアの警官だろう。そうでなければ後で戻って来るはずだ。と思って待っていたが、なかなか誰もやって来ない。ようやく来たのは、車掌だったので、警察は来ないのかと聞くと、「もう降りてしまったから、プラハで警察に行きなさい」という。そんな馬鹿なと思ってみても、すでに終わっていた。私のパスポートにはスロバキアとチェコのヴィザがあったが、スロバキアのヴィザには出国スタンプが無く、チェコのヴィザには入国スタンプが無い。どちらも押さないといけない事になっているので、あの2人の警官は、それぞれスロバキアとチェコの警官だったのだろうか?<br /><br />  プラハに着いてから、自分の持っている地図と随分と様子が違うし、駅の設備が良くないのでかなり戸惑った。実はこの駅は中央駅ではなくて、スロバキアからの列車はたいてい普通のガイドブックなら地図の外側になっている程に町はずれで、地下鉄C線の終点のホレショビツェ駅に着くのだった。<br /><br />  ようやく自分の居場所を理解して、地下鉄でミュージアム駅で降り、ヴァーツラフ広場(大通りという方が正しいと思う)を歩いてホテルを探すが、シングルで100?以下のホテルがなくて、雨も降ってきたし、「仕方ない。インフォメーションに行って不便な場所の安ホテルでも探すか」と思った時に、ホテルJulisを発見。部屋を見せてもらってところ申し分なく、値段も1650コルナ(約6000円、1コルナ=約3.5円)と手頃だったので、ここに決定。<br /><br /><br />  さあ、泊れるという時に「君は不正入国しているから、泊める訳にいかない」なんて言われた。冗談じゃないと食い下がったのだが、私を泊めると、彼まで警察のお世話になるハメになるそうで、仕方無く、荷物を預かってもらって、警察に行く事にした。<br /><br />  5分程歩いたところで、運良くパトカーを発見。ヤッターとばかりに走って来るパトカーを体で止めて、「私は不正入国しているから、警察に連れて行ってくれ!」と言ったが、警官は私のパスポートにチラリと目をやってから、面倒臭そうに「あっちだ!」とだけ言って、走り去ってしまった。仕方が無いので、更に5分歩いて警察署を見つけて入ったのに、「ここじゃない」と言う。日本みたいにタライ回しになるのか(日本の警察はタライ回しが多いのだ)と思い、ため息をついたが、外国人入国管理事務所みたいなところがあるらしく、そこの住所を教えてくれた。そして別れ際に「急げよ」の一言。<br /><br />  この「急げよ」の台詞が気になって、時計を見ると5時に近い。もしや5時で終わるのではと思い、タクシーで外国人入国管理事務所へ急ぐ。これもまた外れた場所にあって、タクシー代が掛かるのだ。事務所に走り込むと、職員が帰るところだった。これはヤバイと彼らを引き止めて事情を話すが、「明日9時に来なさい」と冷たく言う。私だって、ここまで来たら引き下がれない。待合所のソファーに倒れ込んで、「私はここで寝る。ヴィザが無効だとホテルに泊れないのは、あんた達のルールだし、それに、あんたたちの警察のミスが原因だ」と、下手な英語で怒鳴ってやった。<br /><br />  無茶な事をしてと想うかもしれないけれど、職務怠慢な公務員に対しては強気でしつこい態度が良いのは万国共通だと思う。それに、英語が下手な事がこういう交渉になると不利だと言う日本人が多い様だが、自分が遠慮気味に話していると、相手が適当にごまかそうとしたりするので不利になるだろうけれど、納得するまで引かないぞ、って態度でいると、相手は何とか分かり易く説明しないとならなくなるので、逆にこっちの方が有利だ。それは「口げんかなら負けた事がない」なんて言っているオバサンに似ている。この手のオバサンは人の言う事なんか全然聞いていないので、全くもって手におえない。実際にこの戦術には職員もびっくりした様だ。第一、警察に飛び込んできた人間に警察へ連れて行くぞって言っても冗談にしかならないので扱い難い事この上ない。<br /><br />この係官は仕方なく「ちょっと、見せてみせろ」とパスポートを手に取って、「ヴィザは3日間有効なので、ヴィザを取った日から3日間はOKと、ホテルマンに言いなさい」と教えてくれた。<br /><br />  しまった、ヴィザは長めに取っておくんだったとこの時は思ったが、今更言っても始まらないので、再びタクシーでホテルに戻って事情を話した。彼も、始めは保証が無いと断ったが、私が「それなら、私は何をすればいい!」と強気で言うと、最終的には折れて、部屋のキーを渡してくれた。<br />

プラハでのヴィザ・トラブル

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1995/05/30 - 1995/06/01

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KAKU-SAN

KAKU-SANさん

ブラチスラヴァ(スロバキア)の チェコ大使館へビザの申請に行った。街外れにあるパッとしないビルの一角にある。チェコとスロバキアの連邦解体は93年1月なので、当然ながら、この大使館はその後にできた訳だ。こんなビルに入っている事も両国間が友好的でないなと感じたけれど、申請費用が独マルクか米ドルの現金だけで、スロバキアの中にありながら、スロバキア・コルナを受け付けないのは、両国民同士はビザ無しで訪問できるとしても、いがみ合っているとしか思えなかった。米ドルか独マルクの現金を持っていない人はどうするのだろう?街中でも逆両替できるのだろうか?ビザは申請して30分くらいで出してくれた。

列車は夜行も入れて7本と本数が少ないのが困りもので、しかもいずれも連邦解体前からの国際列車だけなのだ。本当に両国間は険悪なのかもしれない。それはさておき、ブラチスラヴァからプラハまで5時間弱で、値段は303コロナ(約900円)とすごく安い。


5月30日、ブラチスラヴァを9:34に出発するECは、398?の距離を約5時間掛かって、14:37(現在のダイヤは14:21着と短縮された)にプラハに到着するのだが、ここでトラブルが生じてしまった。スロバキアからチェコに入国する際には、国境警察が頻繁に入国スタンプを押すのを忘れるのだ。私もこの情報を事前に手に入れていたのだが、実際に列車で起こった事は予想外だった。

ブラチスラバを出てほどなく、2人の警官がやってくる。私はパスポートを示して、ハローと言うと、彼らはパスポートを見もしないで、ハローと言って、そのまま立ち去った。きっと、スロバキアの警官だろう。そうでなければ後で戻って来るはずだ。と思って待っていたが、なかなか誰もやって来ない。ようやく来たのは、車掌だったので、警察は来ないのかと聞くと、「もう降りてしまったから、プラハで警察に行きなさい」という。そんな馬鹿なと思ってみても、すでに終わっていた。私のパスポートにはスロバキアとチェコのヴィザがあったが、スロバキアのヴィザには出国スタンプが無く、チェコのヴィザには入国スタンプが無い。どちらも押さないといけない事になっているので、あの2人の警官は、それぞれスロバキアとチェコの警官だったのだろうか?

プラハに着いてから、自分の持っている地図と随分と様子が違うし、駅の設備が良くないのでかなり戸惑った。実はこの駅は中央駅ではなくて、スロバキアからの列車はたいてい普通のガイドブックなら地図の外側になっている程に町はずれで、地下鉄C線の終点のホレショビツェ駅に着くのだった。

ようやく自分の居場所を理解して、地下鉄でミュージアム駅で降り、ヴァーツラフ広場(大通りという方が正しいと思う)を歩いてホテルを探すが、シングルで100?以下のホテルがなくて、雨も降ってきたし、「仕方ない。インフォメーションに行って不便な場所の安ホテルでも探すか」と思った時に、ホテルJulisを発見。部屋を見せてもらってところ申し分なく、値段も1650コルナ(約6000円、1コルナ=約3.5円)と手頃だったので、ここに決定。


さあ、泊れるという時に「君は不正入国しているから、泊める訳にいかない」なんて言われた。冗談じゃないと食い下がったのだが、私を泊めると、彼まで警察のお世話になるハメになるそうで、仕方無く、荷物を預かってもらって、警察に行く事にした。

5分程歩いたところで、運良くパトカーを発見。ヤッターとばかりに走って来るパトカーを体で止めて、「私は不正入国しているから、警察に連れて行ってくれ!」と言ったが、警官は私のパスポートにチラリと目をやってから、面倒臭そうに「あっちだ!」とだけ言って、走り去ってしまった。仕方が無いので、更に5分歩いて警察署を見つけて入ったのに、「ここじゃない」と言う。日本みたいにタライ回しになるのか(日本の警察はタライ回しが多いのだ)と思い、ため息をついたが、外国人入国管理事務所みたいなところがあるらしく、そこの住所を教えてくれた。そして別れ際に「急げよ」の一言。

この「急げよ」の台詞が気になって、時計を見ると5時に近い。もしや5時で終わるのではと思い、タクシーで外国人入国管理事務所へ急ぐ。これもまた外れた場所にあって、タクシー代が掛かるのだ。事務所に走り込むと、職員が帰るところだった。これはヤバイと彼らを引き止めて事情を話すが、「明日9時に来なさい」と冷たく言う。私だって、ここまで来たら引き下がれない。待合所のソファーに倒れ込んで、「私はここで寝る。ヴィザが無効だとホテルに泊れないのは、あんた達のルールだし、それに、あんたたちの警察のミスが原因だ」と、下手な英語で怒鳴ってやった。

無茶な事をしてと想うかもしれないけれど、職務怠慢な公務員に対しては強気でしつこい態度が良いのは万国共通だと思う。それに、英語が下手な事がこういう交渉になると不利だと言う日本人が多い様だが、自分が遠慮気味に話していると、相手が適当にごまかそうとしたりするので不利になるだろうけれど、納得するまで引かないぞ、って態度でいると、相手は何とか分かり易く説明しないとならなくなるので、逆にこっちの方が有利だ。それは「口げんかなら負けた事がない」なんて言っているオバサンに似ている。この手のオバサンは人の言う事なんか全然聞いていないので、全くもって手におえない。実際にこの戦術には職員もびっくりした様だ。第一、警察に飛び込んできた人間に警察へ連れて行くぞって言っても冗談にしかならないので扱い難い事この上ない。

この係官は仕方なく「ちょっと、見せてみせろ」とパスポートを手に取って、「ヴィザは3日間有効なので、ヴィザを取った日から3日間はOKと、ホテルマンに言いなさい」と教えてくれた。

しまった、ヴィザは長めに取っておくんだったとこの時は思ったが、今更言っても始まらないので、再びタクシーでホテルに戻って事情を話した。彼も、始めは保証が無いと断ったが、私が「それなら、私は何をすればいい!」と強気で言うと、最終的には折れて、部屋のキーを渡してくれた。

同行者
一人旅
交通手段
鉄道

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