2006/03/11 - 2006/03/11
53位(同エリア69件中)
ソフィさん
2006年3月11日(土)
エーゲ海の入日を見るのは、今日が最後だ。
海ではなくて山に入る夕陽だが、暮れ行くピレウスの景色と共に、たっぷり味わう。
偉大な文明を築いた山々、その背景に流された多くの血。
耳を澄ませば、甲冑の触れ合う音がするような、錯覚を覚える。
今晩船はいったん南下し、ペロポネソス半島をぐるりと迂回して、イオニア海に出てから北上、最後の下船港カタコロンに向かう。
スタートでは長いと感じたクルーズも、残すところ三晩になってしまった。
まだ三晩も残されているのに、もうすでに名残惜しさが胸を掠める。
夕食後、数日前船の中で聞いた曲をもう一度聞きたくて、出来れば曲名も知りたくて、グアテマラのギター・クインテットを追いかけるが、なかなかその曲を演奏してくれない。
若い頃寒風に吹かれながら、マドリッドの夜の広場で、郷愁に浸った曲である。
旅には、感動と共に、郷愁がつき物なのだ。
だが、今の情報化社会に、郷愁という言葉は失われつつあるのではないだろうか。
われわれの感覚に「人間らしさ」が失われつつあるとすれば、由々しき問題である。
ゆっくりと人情を味わう旅は、貴重な存在なのだ。
効率の良いツァーもさることながら、味わい深いスロー・ジャーニーをもっと勧めたいものだ。
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