ロトエフ湖モレフの散歩道

2005/07/15 - 2006/07/10

「レイク・ロトエフB&B」のあるロトエフ湖モレフ集落の散歩道をご紹介します。ロトルアとファカタネ（Whakatane)をつなぐ幹線道路SH30が走っているにもかかわらず、一歩入ったモレフは、森の中に８軒の家が点在する「隠れ家」ポケット。そのうちの３軒はそれぞれ６千坪ほどの敷地にあるという、まるで自然公園の中に家がある感じ。両隣のロトイチ湖、ロトマ湖と違い、公道が湖に通じてボートを乗り入れる場所がなく、湖に面する場所はすべて私有地なので、見知らぬ人が入り込んで来ることのない、とても静かな別荘集落です。
　住人だけが散策できる湖畔と沢地、それをつなぐ森の小径。「レイク・ロトエフB&B」のゲストは、このモレフ住人となって、プライベート散歩道を楽しんでいただけます。「レイク・ロトエフB&B」は１組（１〜５名）の貸切です。＜空気がおいしい！＞　＜鳥のさえずりと共に、朝食後、湖畔を散策する＞ーそんな休暇のぜいたくさもありますよ。続いてup予定の「レイク・ロトエフB&B　四季の庭」シリーズと併せてご覧ください。
　１泊ではもったいないロトルアのレイクエリア。通り過ぎる観光ではなく、KIWI（NZ人）ライフのような旅・休暇しませんか？２〜３泊から１週間ステイ、10日ステイ、１ヶ月ステイなど。ロングステイの下見、拠点にもご利用ください。ロトルアでのロングステイ、通訳や賃貸住宅探し、ショッピングエリア視察、周辺のガイドなど、お手伝いいたします。
　この表紙の画像は、ロトエフ湖の沢地、冬（昨年７月）の景色です。

＜KIWI-RACCOレイク・ロトエフB&Bだより＞HP
　http://homepage.mac.com/hiroe_kh18/

エリア ロトルア(ニュージーランド)

モレフ集落はロトエフ湖、ヒネホプ・フェレストのある山、そして急斜面の羊牧場の丘に囲まれています。すぐ前を幹線道路SH30（国道３０号線）が通っていて、一歩入っただけなのに、別世界の静かさと安らぎ。
これは羊の丘から見たモレフです。向こうに広がるのがロトエフ湖。それぞれの家は、まるで森の中にたたずんでいるかのようです。写真中央の位置にある一番手前の家が「レイク・ロトエフB&B」です。

モレフの通りから、羊の丘を見上げたら、こんな感じ。わずか数軒の家並みの通りなのに、並木の立派なこと。フェニックスの間には、さまざまな木があって、どの季節にも花がたえません。こんな環境ですから、モレフ全体が野鳥パラダイス。レイク・ロトエフB&Bに居ながら、または散歩の間中、バード・ウォッチングです。

秋から冬にかけて、今の時期は山茶花が満開。春はシャクナゲ、夏は合歓（ねむ）やポフツカワ、そしてアジサイの園になります。

モレフの湖の岸辺はすべて私有地ですが、この桟橋は共有地。ここからのロトエフ湖の眺めは本当にきもちいい。まるでプライベート・レイクのように、人工物の見えない湖の景色を独り占め。カヤックも、この桟橋の所から出せます。

陽射しに煌めくロトエフ湖

桟橋からロトエフ湖の西の端を見たところ

湖の西端には、別のアクセス路があります。ここには、ヒネホプ・フォレストからの清流がせせらぎとなって流れ込んでいます。水草の繁る岸辺近くは、ブラックスワンやカモたちの格好の繁殖地。彼らを脅かさないように、人はそっと景色を楽しみます。
この辺りは、夏（１月）にはブラックベリーとラズベリーが山のように実ります。それを摘んで、ジャムにしたり、冷凍してデザートにしたり。１年分摘んでも、まだ摘みきれません。
ここから、森の中を通って隣のロトイチ湖まで出るすばらしいブッシュ・ウォークコースは、別の旅行記「ヒネホプ・フェレスト・ウォーキング」で紹介しています。

冬の湖
カモたちのシルエット

湖から少し中に入ると、３つの沼が連なる沢地があります。この辺りもそれぞれ、私有地ですが、オーナーの了解で散歩できます。雨の量などにより、沼の水量はその時々で変化します。この沢地も、カモ、プケコ、クイナなど、水鳥たちの楽園

家と家とが、森の小径でつながっています。落ち葉が積み重なって、また土に帰る。そんな森の道は、ふかふか。木漏れ日もあたたかい。
この辺りには、栗やクルミの大木もあります。

ほの暗い森の中に自生するこのド派手な花はジギタリス。きれいな花ですが、根（だったかな？）に猛毒を持っています。トリカブトみたいですね。

沢地に自生する黄色い桜草

樹々の影が沼の波紋に揺れます

ヨシや睡蓮などがしげる沼は、鳥たちのすみか。ここで子育てもします。時にはヒナも見られます。この頭の白いラインが特徴的な鳥はクイナの仲間、オーストラリアン・クート。保護鳥です。

夏、蓮池に花が開きます

アップにしてみました

睡蓮の沢と羊の丘
一緒に散歩したゲストの方が「まるで極楽にいるみたいですね」とため息。それが年配の方ではなく、20代の方だったので、なんだか微笑ましかったのです。
俗世でいろんな荷物を背負っているとしても、やはりこの世にも「極楽」は出現します。ほっと深呼吸して、生きる力をもらえる…そんな風景、なんでもない普通のNZの景色の中にも、それはあります。
ムダを削ぎ落して、シンプルになっていけばいいのだ、と、語りかけてくる、そんな風景です。・・・それが日本の日常では、なかなか難しいことですが。