
2002/06/12 - 2002/06/12
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4nobuさん
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アムステルダム郊外のレリスタットにある国立海洋史センターにバタビア号の完全な復元船が停泊している。
この帆船はオランダ東インド会社の武装帆船で、1629年オーストラリアパース沖で難破し1963年引き揚げたばらばらの船体がオーストラリア・
フリーマントルの難破船博物館に展示してある。
それをオランダの造船家ウィレム・フォスがボランティアとともに政府の支援なしに再建した。ユニークなのは釘一つまで完全に元のままの姿に復元したことで、多くの困難があった。
再建のスタートは1985年、進水は1995年4月。その後、難破して目的を達しなかったオーストラリアへの航海をすませて帰国し、このセンターのバタビア埠頭に係留される。
帆船時代、とくに木造帆船に興味ある人にとっては必見のもので今回それが実現した。
余計なことだが帆船の展示で有名なのではポーツマスのビクトリー、ストックホルムのヴァーサ、グリニッチのカティーサークなどがあるが17・8世紀の忠実な木造帆船は世界にこれだけと言える。
この船のことを最初に知ったのは司馬遼太郎のオランダ紀行だったと思って先ほど本を見たが見つからなかった。どこで見たのだっけ?
見学後、となりのアウトレットモールでローゼンタールのミニチュアポットを仕入れる。今回の旅ではロンドンのアウトレット、ミュンヘンの正規店と合計3点。
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波止場に係留されたバタビア号。
各マストは3本のつなぎなのだが上2段のトップマストとトップギャランマストは下ろされてロワーマストだけになっている。それに帆桁(ブーム)も下ろされて格好がよくない。見世物なのだから帆は別としてマストとブームは全部上げておいて欲しかった。ちょうど横浜の日本丸のように。 -
展示室にあった模型。正式にマストを上げた状態。
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オーストラリアフリーマントル難破博物館の展示。海底に散らばった原バタビア号の破片を集めて鉄製のフレームに組み立て再現した。
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外板部分の詳細。2重構造になっている。
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帆船軍艦の初期に近い頃の高い船尾楼の特徴を持っている。
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船尾楼を別の角度から見ると構造がよくわかる。
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華麗な船尾。彫刻も念入りに再現している。XXXは東インド会社を示す。
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船首部。東インド会社を示すライオンのフィギュアヘッド(船首の飾り像)
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船首部を上から見る。
船首に伸びる円材バウスピリットとその下の格子ヘッドグレーティング -
メインマストと下ろしたヤード(帆げた)のところでボランティアの説明を受ける小学生
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複数のシュラウド(マストを支える静索)とそれにつけたラットライン(縄梯子)。その向こうに船尾室の張り出し部分が見える。
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ガンデッキ(大砲が並ぶ甲板)にある大砲。本来は商船のはずだが。自衛として?
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ビルジポンプ。船底にたまった汚水をくみ上げるポンプ
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前部にある係留用のロープを架ける柱(ピット)
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舵の柄(左)と舵取り棒(上)をつなぐリンク部分
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上の部屋にある舵取りをする棒(Whipstaff)とその下のピボット部分。舵輪に変わるまではこの機構だった。先週に訪れたロンドンのゴールデンハインド号では複製の時に航行の規制から舵輪に換えた。
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フォアマスト下部と係留用ロープのための柱(Knight Head)の頭部には彫刻がある。船らしくない整理の悪さ。
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後部舷側にある士官用のトイレ。
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彫刻専門の工房
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木製模造の大砲を製作する工房
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マストの製作現場。セブンプロヴィンス号用らしいが集成でない一本の木から作っているのが珍しい。向こうに係留したバタビア号が見える。
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セブンプロヴィンス号の建造現場。ロッテルダム海軍の旗艦(1665 年進水)を再現しようと1995年に起工する。予告では2000年完成のはずだったが未完成。作業者がほとんど居なく。バタビア号の手入れの人手もない様子で、財政難のせいではと推測する。
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キールとフレーム部分を見物台から見る
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