2006/06/23 - 2006/06/28
55位(同エリア91件中)
mickさん
ノルウェー旅行記の後編です。ハダンゲルフィヨルド、ベルゲン、オスロなどを訪問しています。ハダンゲルフィヨルドはマニアック(?)なルートで攻めてみましたが、マニアック過ぎたために思わぬトラブルも…。とにかくいろいろ大変な旅行でしたが、貴重な経験をすることができました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
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ノルウェー旅行3日目、午前中にヴォスを散策した後、午後からはハダンゲルフィヨルドへと向かいます。ハダンゲルフィヨルドの観光といえば、ノールハイムスンとエイトフィヨルドを往復する観光船を利用するのが一般的なようですが、今回はあえて別のルートを組んでみました。この日は日曜なのでバスや船の便数が少なく、ルート作成にはかなり苦労しましたが…。
まずはヴォスからバスでクヴァンダルの港へと向かいます。バスには車内アナウンスなどありませんので、ルート表と時計とにらめっこしながら降りるタイミングを計ります。
クヴァンダルからはフェリーでウトネへと向かいます。フィヨルドには橋は架かっていないため、フェリーは貴重な交通手段になっています。沢山の車がフェリーに乗り込んでいきますが、徒歩での利用者は私のほかに1人ぐらいしか見当たりません。 -
ちょうどフェリーに乗り込んだ頃から、雨が降りだしました。そのため、あまり船からの景色を見ることは出来ませんでした。約20分ほどで、ウトネの村が見えてきます。ガイドブックなどでとても美しい村として紹介されているウトネをゆっくり見てみたい、というのが今回特別なルートを組んだ理由の1つでした。天気が良ければもっと美しい景色を楽しめたのかも分かりませんが…。
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ウトネの村をゆっくり歩きたかったのですが、雨がいよいよ本降りになってきたため、とりあえず村にあるハダンゲル民俗博物館へと向かいます。博物館は村の端の丘の上にあり、村の中でひときわ目を引く新しい建物です。
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博物館には民俗衣装や工芸品などの他、いくつかの民俗楽器が展示されています。代表的なのはハダンゲルフィドルというヴァイオリン系の楽器で、通常の弦の他に共鳴用の弦が張られているようです。本体や各部品などにも装飾がほどこされていて、美術品のように美しいです。民俗楽器等に興味のある方にはおすすめの博物館です。
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博物館で時間をつぶしている間に、雨も小降りになってきました。とりあえず雨宿りは正解だったようです。写真はウトネの教会です。
ウトネでの滞在の後、さらにフェリーに乗り、シンサルヴィクへと向かいます。 -
今度のフェリーも車での利用者は多いですが、徒歩客は4〜5人のようです。天気はだいぶ回復しているので、今度は船からの景色を楽しめそうです。船がしばらく進むと、ロフトフース方面への分岐が見えてきます。
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ロフトフース方面の風景です。なだらかな斜面上に果樹園が広がり、その合間に小さな家々が並んでいます。ハダンゲルフィヨルドを象徴するような風景で、とても美しいです。
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シンサルヴィクは山々を背にした小さな村です。特に何か名所があるというわけでもないようです。ここからノールハイムスン行きの観光船に乗り、船からロフトフース付近の景色を楽しみ、ノールハイムスンからバスでベルゲンへと向かい、列車でヴォスへと戻る、というのがこの後の計画でした。ところが…。約5分遅れでやってきた観光船は、港の手前まで来ると、Uターンして行ってしまったのです…!!事前にバス会社のサイトでルート検索したときは、このルートで問題なかったので、元々通過予定になっているということはないはずです。待っていたのが私1人だったので、見落とされたのか、それともたった1人のために寄港するのが面倒くさいので気付かないフリをされたのか…。とにかくこれで計画は完全に破綻です。ていうか、今日中にホテルに帰れるのでしょうか…。
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村の観光案内所で確認したところ、2時間後のフェリーに乗り、来たルートを戻れば、とりあえずヴォスには帰れそうです。2時間…。雨は降り続いており、歩き回るのも面倒な感じです。とりあえず写真など撮ってみましたが…。
雨の中をひたすら待つこと2時間、海の向こうからフェリーがやってくるのが見えました。それと同時に、1台のバスがやってきます。行き先は「ヴォス」となっています。多分このバスがそのままフェリーに乗って対岸まで行くんだろうな…、と思い(実際、前に乗ったフェリーにもバスが乗っていました)、運転手さんからヴォスまでの切符を買い、バスに乗り込みます。そしてバスは発車しましたが、何とバスは船に乗らず、そのまま道を走っていくではありませんか…!! -
このバスで本当にヴォスに帰れるのでしょうか…。でも、もし行けないのならば運転手さんもヴォスまでの切符は売らないだろうし、こうなったら乗りかかった船ならぬ乗りかかったバス、今更心配しても仕方がありません。開き直ってバスの窓からの眺めを楽しむことにします。バスは海沿いの道路を走り続けます。本来出会うはずのなかった風景。天気も回復してきて、水面が日光を受けて美しく輝いています。
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バスはBrimnes(もはや読み方も分かりません…。)の港へとやってきました。他の乗客はみんな降りていきます。運転手さんが、ここで降りてフェリーに乗り換え、ついた先で待っているバスに乗り換えるよう教えてくれました。思わぬところで再度の船旅です。こっちにもフェリーの便があることは知っていましたが、まさか実際に乗ることになろうとは…。せっかくなので、ここの景色も目に焼き付けておかなければなりません。天気はほぼ回復し、美しい景色が目の前に広がります。
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船はBruravikの港に到着し、港には運転手さんが言っていたとおりバスが待っていました。こちらの運転手さんにも念のため行き先を確認し、ヴォス行きとの事なので安心して乗り込みます。こちらのバスも海沿いの美しい景色の中を走り、途中長いトンネルを抜けると、初めにヴォスからクヴァンダルへ行くときに通った道に合流しました。これでようやく一安心です。時計を見ると、予想よりかなり早い時間に着きそうです。これならひょっとして、列車でベルゲンまで往復できるかも…!そんな考えがふと頭に浮かび、早速バスのなかで時刻表を引っぱり出し、作戦を練り始めます。
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ヴォスに無事帰還しました!やはりかなり早い時間です。来たルートを戻っていただけだったら、今頃まだクヴァンダルの港でバスを待っている時間です。シンサルヴィクの観光案内所の人もこんなルートがあることは言っていませんでしたし、まさに裏ルートといったところでしょうか。
こんな感じでハダンゲルフィヨルドを回ってきましたが、これがおすすめのルートかといえば、そうとも言えません。やはり普通に観光船で回ったほうがよさそうです。シンサルヴィクで観光船に乗れれば話は別ですが、遠目に見えたロフトフースの景色はかなりきれいだったので、あちらに行ってみない手はないと思います。あえて利点を挙げるとすれば、午後からの出発で間に合うということと、大量のツアー客に雰囲気を壊されずに済むということぐらいでしょうか…。
ヴォスの上空には依然としてパラグライダーが飛んでいます。これはデモ飛行でしょうか。「ノルウェーへようこそ!」といった感じです。 -
さて、どうやら次の列車に乗れば、ベルゲンに行って帰って来れそうです。滞在時間は1時間もとれませんが…。やはり世界遺産を目の前にして、簡単に諦めるわけにはいきません。早速列車に乗り込み、ベルゲンを目指します。車窓の景色は、オスロ〜ミュルダール間よりもさらに美しい感じがします。この景色を見られるというだけでも、わざわざベルゲンまで出向く価値があるというものです。やはり、ベルゲン急行に乗った、と言えるためには、ちゃんとベルゲンまで乗らないといけません。(急行ではないですが・・・。)
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ベルゲンに到着です。1年のうち3分の2は雨と言われているベルゲンですが、素晴らしい天気になってくれました。しかしとにかく時間がありません。切符売り場でも10分ぐらい時間をロスしてしまい、とりあえず急いで世界遺産のブリッゲン地区へと向かいます。
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ブリッゲンです。三角屋根のカラフルな建物が並んでいます。建物はレストランや土産物屋などになっています。天気が良いこともあり、陽気な港町といった雰囲気に満ちあふれていて、歩いているだけで爽やかな気分になれます。
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表通りは賑やかですが、路地裏へ一歩入るととても静かで、昔のままの風景が残っているというような感じです。
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市内は基本的には都会の雰囲気で、大きなビルなども建っていますが、このように趣のある石畳の通りなどもあります。
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こうして慌ただしくベルゲンを観光し、再び列車でヴォスへと戻ります。夕刻が近づき(といってもすでに10時頃ですが)、フィヨルドがうっすらと夕日で赤く染まり始めます。このぐらいの暗さになると、車窓越しの写真撮影というのはかなり難しく、なかなか思うように写真はとれませんでしたが…。
11時前頃にヴォスに帰り着き、ドタバタした1日が終わりました。こんなスケジュールなので、当然レストランでゆっくり食事する時間などありませんでした。このままノルウェー料理とか食べられないまま終わってしまうのでしょうか…。しかもベルゲンで急いで歩きすぎたせいか、足を痛めたようです。明日は大丈夫なのでしょうか…。 -
翌朝にはオスロへと出発します。お世話になったヴォスの町ともお別れということで、最後に1枚です。帰りの列車は車両端の狭い席で、あまりくつろぐことはできませんでしたが、とにかくオスロに帰ってきました。宿泊先のベストウエスタン・ボンデハイメンは街の中心付近にあるので、中央駅の1つ手前のナショナルテアトレット駅で降りて歩きます。
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足が痛みますが、かといってわざわざノルウェーまで来てホテルに引きこもっている訳にもいかないので、市内観光に出発です。多くの博物館があるビィグドイ地区には、クルーズを兼ねて船で行くことができます。ホテルや観光案内所などで売っているオスロ・パス(24時間券で210クローネ)を持っていれば、この船を含めた市内の交通機関や、多くの博物館等を無料で利用できます。
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豪華客船と古城です。このあたりの海もオスロフィヨルドというフィヨルドの一部ですが、さすがに広いので、今までのフィヨルドよりは、だいぶ海っぽい(?)感じです。
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やっぱりノルウェーといえばヴァイキングでしょう。というわけで、ドロンニンゲン桟橋で船を降り、ヴァイキング博物館へと向かいます。ここには1000年以上前に建造されたヴァイキングの船が展示されています。展示室の隅には階段があって少し高いところに上がることができ、このように船の内部も見ることができます。
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ヴァイキング船を真正面から見たところです。板が美しい曲線を描いて何重にも重ねられており、まさに芸術品のようです。
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ヴァイキング博物館は船を降りてすぐの所にあると思っていましたが、実は上り坂を10分位歩いていかなければなりません。足を痛めている現状では、大きな誤算です。バス停は博物館のすぐ前にあるので、歩くのが嫌ならバスを使ったほうがよさそうです。道の両側は、高級住宅街になっているようです。ちなみにノルウェー民俗博物館も坂の上にあります。さすがにこちらまで行く余裕はなく、断念しました。
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次の目的地はコンチキ号博物館です。ヴァイキング博物館から徒歩でも行けるようですが、道を探して歩いている余裕はないので、桟橋に戻り、船でビィグドイの桟橋まで行きます。こちら側の博物館は大体船を降りてすぐの所にあるので助かります。コンチキ号というのは、学者のヘイエルダールさんが、ポリネシア人の先祖は昔南米から海を越えてやって来たという自らの学説を証明するため、昔の技術でつくったいかだで実際に海を渡ってみせたというものです。私は子供の頃、この話を本で読んで感動した経験があり、コンチキ号を見るというのは今回の旅の大きな目的の一つでした。ヘイエルダールさんは他にも多くの冒険をしており、それらの資料も展示されています。
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やっぱりノルウェーといえばムンクでしょう。という訳で、ムンク美術館にもやって来ました。ムンク美術館へは、中央駅から地下鉄で2駅、トゥーエン駅から、公園の中を歩いていきます。ムンクは同じテーマの絵を何パターンか描くことがあり、有名な「叫び」も、ここと国立美術館の両方にあります。この美術館は、最近盗難に遭っているだけに、警備が厳重です。まるで空港のように手荷物検査があります。小さなかばん以外はコインロッカーに預けなければなりません。
実物のフィヨルドを見てから、改めて「叫び」を鑑賞すると、何だかこの絵をより深く理解できたような、できなかったような…。 -
写真はホテルの窓からの風景です。さて、いよいよ足も限界なので、夕食はホテルに隣接する有名なレストラン、カフィストーヴァで食べることにします。基本的にカフェテリア形式ですが、暖かい食事はカウンターで注文するようになっています。メニューにサーモンがあったので早速注文しましたが、「売切」との事…。結局、店員さんに勧められるままに人気メニューのミートボールを注文することになりました。確かにおいしいですが、何か悲しい…。今までの旅行では、これだけは食べよう、と決めていたものは、大体食べることができていました。今回は、トナカイとサーモンは食べようと思っていましたが、結局両方とも食べずじまいです。何だか今回の旅の困難さが、ここに象徴されているようです。
翌朝、バスで空港に向かい(バス停がホテルの玄関前にあるのは助かりました)、フランクフルト経由で日本に帰国しました。それにしても今回の旅は、いろいろ予期せぬ出来事が起こり、大変でした。貴重な経験になったとは思いますが、やり残したことがたくさんある感じです。これはもう、いつの日かノルウェーを再訪するしかないでしょう。サーモンを食べに…。
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