知床へII　その２

2006/06/15 - 2006/06/18

　羅臼湖へ行きたい。そのためにかんじきやストックも持ってきた。しかし…。

エリア 羅臼（らうす）(北海道)

　しれとこ自然村の朝風呂から眺める景色は高曇り。海のほうは晴れている。でも、風は強い。
　たまたま同宿の方が羅臼方面に行くから乗せてくれるということになり、ありがたくお言葉に甘える。
　知床横断道路を上がるにつれてぐんぐん視界は悪くなり、峠の駐車場手前では視界５ｍ。もちろん羅臼岳なんて見えるわけはなく、羅臼湖の入口近辺も霧と残雪で真っ白だった。あえなく断念して羅臼の町まで下る。
　せっかくだから半島を東に向かってみようということにあった。途中にある豪快な滝。名前を探したが、見当たらなかった。でも、名前がついてそう。空が鉛色でなければもっと映えるだろうになぁ。

　いよいよ端の端まで来た。知床半島の車道の終点近く、相泊温泉へ。せっかくだから入ろうということに。
　はじめはちょっと熱く感じたものの、羅臼の熊の湯ほどではなく、芯からあたたまる感じのいいお湯だった。無料なのもよろしい。ど平日の朝っぱら、２人だけだった。夏はもっと混雑するのだろう。

　羅臼の街で下ろしてもらい、再び知床横断道路をバスで越える。一縷の望みを持ってはいたものの、状況はさっきよりもっと悪くなり、知床峠では完全な暴風雨。バスの運ちゃんが「バスの外、出ますか？知床の厳しさを味わえますよ」とからかってくるが、こちとら知床の山の上でさんざん味わっております。生身にふりかかる厳しさなら、たぶんあなたよりも知ってます。
　知床自然センターに寄り、久々にダイナビジョンを見てから宇登呂の街に戻ってお昼。つい最近オープンしたカフェを見つけたので入ってみる。

　店内はウッディーで、今風のつくり。店の人の知り合いと思しき家族連れが食事をしていた。男の子にいきなり「パパ」といわれ面食らう。そんな覚えはないぞ！

　ハラス定食（８００円）。ハラスの塩加減もよく、野菜が多いのがうれしい。この質なら合格点かな。
　隣に昨日自然村で泊まり合わせた。外国人がやってきた。昨日に続いて、通訳をさせられてしまった。そんなにしゃべれないのに…。

　バスで斜里まで戻る。宿に入るには時間がまだ早いので、もうひと風呂。この辺りは駅近くに温泉がけっこうあるが、その中でまだ入ったことのない「みどりの湯」へ向かう。
　お湯は殺菌のため塩素を入れているが、塩素臭はまぁ許せる範囲内。露天もあったが、暴風雨の中ではちょっときびしかった。

　清里町まで戻り、ユースホステルに泊まる。夕食は基本的に外になるので、友人から薦められた居酒屋「大田」へ。
　旬のアスパラガスの天ぷら。大ぶりのアスパラを天ぷらにして、粗塩でいただく。これが絶品。あまりにでかいのですぐに腹いっぱいになる。ちなみに、これで本来の半分の量（「ハーフ」で注文）。

　こちらはザンギ（鶏のから揚げ）。ザンギの評価が非常に高いので楽しみにしていた。
　確かにおいしい。けちをつける気はない。でも、うちのかあちゃんのから揚げの方がうまいなと思った。ちなみに、こちらもハーフ。
　２皿ですっかりＫＯされ、丼ものを食べるつもりがとても食べられず。〆はおにぎりになってしまった。