1975/02 - 1975/02
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片瀬貴文さん
私がキンシャサに到着して10日目に、運輸大臣交代のパーティがあった。
この国の大臣の交代は激しく、二年間に四度目の大臣と言うことだ。
この機会は、私がザイール政府に顔見世をするチャンスなので、前任者に勧められて出席する。
本来ならば到着してすぐに政府への挨拶をすべきなのだろうが、ザイール外務大臣から日本大使宛の書簡によれば、日本政府の予定した「理事長」という私の立場は、ザイール政府から認められていない。
この書簡は、混乱を恐れた日本大使は自国政府へ報せておらず、日本国内は知っていなかった。
私の到着がばれてトラブルに発展すれば、外交問題にもなりかねないので、誰にも知らせないでお忍びのまま、10日間が過ぎたのだった。
このような背景では、相手政府に見つかればクレームがつきはしまいか、恐る恐るのパーティ参加だったが、表立ったトラブルはなく、ほっとする。
これで私の到着を曲がりなりにもザイール政府は知ったこととなり、前任者は日本に帰ることが出来るようだ。
それがきっかけで、次の日には私のこれからの勤務先OEBK(建設公団)での前任者送別パーティにも出席し、公団の外国人たちとも会って、私がかぶっていた潜入者のヴェールは、ようやく取り除かれた。
理事長の後任人事については、ザイール政府が日本人を拒否したとの情報はみなが知っていて、次はフランス人だろう、いやザイール人だと、いろいろ噂が流れているようだ。
どの国の人を責任者に選ぶかは、ザイール政府内の力関係に問題らしい。
責任者については、二年前OEBK(建設公団)初代理事長を選ぶときに、日本、フランス、ベルギー、アメリカの四カ国から推薦があり、その中で日本に白羽の矢が立ったのだが、次は日本人以外との、暗黙の了解があったという説もある。
日本人理事長の前には、フランス人が理事長代理をしていたいきさつもある。
前任者の帰国した次の日には、ザイール政府からの任命のないままに、一方的に事務所に出勤する。
前任者の部下だったフランス人たちは、当然私の配下だとは思っていない。
ザイール人たちもどんな反応を示すだろうか不安だったが、とりあえず出勤していると言う既成事実を積み上げ、様子を眺める策戦をとることにした。
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